2013-03-19
3月1日から退職手当を引き下げる愛知県で、3月末に定年退職を迎える教職員1158人の約1割に当たる116人が2月末で退職する意向を示していることが14日、県教育委員会の調査で分かった。
調査は名古屋市分を除いたもの。県教委によると、学校の事務職員や県教委職員が計12人で、市町村立の小中学校や県立高校の教諭ら教育職が計104人だった。教育職の中には小学校教頭が1人いたほか、学級担任が18人いた。
愛知県は、国家公務員の退職手当減額に伴い、昨年12月に条例改正。平均で手当が約150万円減額される。(共同)
あるドリンクが、とあるコンビニでは、100円で売っています。
ところが、ちょっと外の自動販売機では、120円で売っています。
皆さんはどちらで買いますか?
もちろん、安い方で買いますね。
10円や20円安くても、安い方で買うことは、何も悪いことではありません。
さて、愛知県で学校の先生が、定年になる年度末まで勤務したら退職金を減らされることを理由に、年度末を待たずに、早めに退職をしている先生がいるということで、新聞では「1割(!)もの先生が退職を希望している」ことが問題視されています。
学校の先生も、住宅ローンを抱えている人もいれば、老後の貯金なり、将来の介護が必要な人もいます。
いずれにせよ、150万円というのは大金です。
さて、私なら、こういうタイトルをつけます。
「なんと、9割(!)の教師が早期退職希望せず」
このように考えたら、すごいことですね。
老後の資金を150万円を減らされたうえ、ほとんどタダ働きをさせられる。
それなのに、9割の学校の先生がそちらの方を選んだわけです。
このことの方が、すごいと思います。
どうして、こういった行政は、おかしなことをするのでしょうか。
それは、教育には、目に見えない部分があるからです。
たとえば、40人学級を35人学級にしても、教員の給料を上げたり、非正規労働を正規雇用に変えたりしても、目には見えない。
生徒のメンタル・サポートとかいってカウンセリング・ルームを作っても臨床心理士が常駐していないというおかしなカウンセリング・ルームだらけなのです。
本が全くおいていない図書室のようなものです。
お蔭で臨床心理士はほとんどが非正規雇用なのです。
カウンセリングルームは目に見えますが、臨床心理士の仕事は目には見えないのです
だから、政治家はそういうことをしないのです。
一般に政治家という人たちは、目に見える建物とか、ホールとか、施設を建てることが好きなのです。
そうすれば、後で、あのホールは**先生が建てたということで、政治家自身が自己満足するからなのです。
うまくすれば、そのホールに「**記念会館」とでも命名され、後々まで自分の名前が残ります。
さらにうまくすれば、その**会館の中に、肖像画を飾ってもらえるかもしれません。
もしかすると、そのホールの前に銅像まで建ててもらえるかもしれません。