1989年度の京都大学入試の英語では、例によって、非常に科学的・哲学的な内容の英文が出題されました。
以前、京都大学の英語はほとんど理系科目と考えたほうがいいという話をしました。
全体の内容はここでは割愛しますが、進化論において、デザインエラーというものが生じるという趣旨の文章です。
この文章は、生殖及び人間の骨格、二足歩行など、進化の過程で生じたいろいろな問題を、ダーウィニズムということで片づけられるものではないというものだと思います。
さてこの文章で、デザイン・エラーというのは何か。(もしかしたらIDなら,なんでトレード・オフがおこるのかとの皮肉かなと・・・)
これは1989年度に京都大学で出題されたときに、ある産婦人科医に、私も質問をした内容です。
つまり、人間は進化の過程で二足歩行をした一方、手を自由に使えるようになり、脳が発達し、文明を築きあげた。その一方、人間の骨格は出産について不利な状況になっているという内容だと思いました。
そこで、二足歩行する動物、とくにヒトはなぜ難産なのかと、このことを先ほどの産婦人科医の先生に聞いてみました。
その時には、確かに「イヌのように、四足で歩いているので、難産ということはあまりない。一方人間の骨格はもともと難産になるようにできている。ということは事実であるが、ただ、進化論までについて研究をしたことはない」
との返事でありました。
さて、それからもう20年ほどたちますが、この問題について取り上げた書籍が出版されたようです。「ヒトはなぜ難産なのか」というタイトルの本です。
まだこの本は読んでいませんが、20年前京都大学の出題から20年間疑問に思っていたことが解決できるかもしれないということで、この本を楽しみにしています。
