ダイビングの楽しみ方の一つに、ドリフトダイビングというものがあります。




ドリフト・ダイビング自体が危険なものではない。ダイビングは訓練を受ければ極めて安全なスポーツである。


ボートに乗ってそのまま海に潜り、流れに身を任せて、浮上した際に、ボートが回収してお客様を引き上げるというものです。

その際ボートは、潮流とダイバーの吐いた泡を海の上から確認して、追跡しているわけです。もともと、潮流を利用するのですから。よほどの荒天ならともかく、潮流そのものが危険ということはあり得ない。潮流をじょうずに利用するべきであって雪が積もっているときにスキーをするのは危険だというような暴論です


そこで、ドリフトダイビングをする際の安全なショップ選びの一つの基準を申し上げます。


ドリフトダイビングの安全性というのは、主としてボートの船長の管理能力及び旅行会社やダイビングショップ全体の管理運営システムに負うものが多いわけです。






ボートが迎えに来なければ、どんなベテラン・ダイバーでも泳いで帰ることはできません。初心者向けではないというのは事実だが、安全性については的外れだ。
泳いで帰れるならボートで行く必要自体ありません。


初心者でも簡単に見分ける方法があります。これだけはドリフト・ダイビングに参加される前に頭に入れてください。


エンジンが故障した時のために(予備エンジンも含めて)2つのエンジンを搭載しているかです。



これって、多分船の値段よりエンジンの値段の方が高いと思います。わかってる人にわざと見せつけるためにやっているんでしょうね。


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これなら、エンジンが


故障しても一台の燃料が無くなっても、何とかなりますね。ましてや、燃料が無くなりそうだから、ダイバーを放り出して帰ったということもなくなりますね。


もう一つ、ドリフトダイビングをする際の安全なショップ選びの一つの基準を申し上げます。




以前、バス旅行の事故があったことがあり、その際、旅行会社が直接所有しているバスではなく、下請の下請(孫請)がバスを所有・運行していたことが、運行管理が不十分だったのではないかという批判が出て、法律が改正されました。
これと同じことが、ドリフトダイビングにも言えるわけです。


一部のドリフトダイビングを主催するツアーでは、主催者が直接所有しているボートではなく、たとえば漁船を手配してダイビングをしているという例もあります。


そうすると、ダイビングショップと、それと契約している船の所有者との責任の所在が不明朗になります。


また、まったくダイビングをしたことのない人が操舵することは、かなり危険なことだと思います。


一方で、安全管理の行き届いたダイビングショップであれば、自前のダイビングボートを所有し、それを運営し、乗組員なり操舵手はそのショップの所属スタッフですからから、責任の重さが違うわけです。

ドリフト・ダイビングに行く前に、質問しにくかったら、ボートにダイビング・ショップの名前が書いてあるか確認しましょう!



ドリフトダイビングにおいて事故があった時に、ダイバーが行方不明になったという報道がなされることがありますが、これは間違いで、むしろ、船が行方不明になったというべきものです。



さて、ドリフトダイビングに関して、安全性を確保するためには、いくつかの方法があります。


HUSE(ヒューズ) 【2...



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写真のような、緊急フロートがあります。


最近では持ってるのが当たり前になったのでシグナルフロートとも言います。もちろんドリフトダイビングでなくても持っていることは重要です。



これは、海面に浮上したときに膨らませるものです。大きさはおおむね2メートルから5メートルはあります。


10人がひとかたまりになり、このフロートが10本も並んでいれば、まずボートから見えないはずはないでしょう。


最悪、ヘリコプターが救助に向かったとしても、これなら発見されないはずがありません。


英語では俗にソーセージと言います。


また、レーダー反射板のついた緊急フロートがあります。

これは大変な優れもので、レーダーに映るわけです。




ただこれらも、単に持っているだけでは意味がないわけで、まず、緊急シグナルフロートについては、膨らませる体験と練習を積んでおくことが必要です。 次にレーダー反射板を持っていることを、必ず、非番のインストラクターに伝えておくことです。



このサバイバルーンについては、タンクのエアーを使ってふくらませる方法と、口で膨らませる方法の2種類がありますが、私は、口で膨らませる方法を何度も練習しております。


理由はタンクのエアーが空になった場合や、膨らませるための接続するコネクターがなかった場合を想定しているからです。




さて、このドリフトダイビング用の緊急フロートを常に膨らませた状態で保存していますが、これはもちろん、危機管理の一つです。


こうしておくことで、弁が壊れていたり、穴があいていたりといった理由で空気が漏れているなどということが、すぐにわかるわけです。




そのほかにも、太陽光を反射させるための鏡とか海で漂流した場合に備えて、海水を染める染料も販売されております。



ポケットに入る大きさですが、いざという時に数キロにわたって海を染めます。とはいっても平均的に広がりません。潮の流れがありますので。自分の場所から流れ星のように尾を引くように流れます。ただ、私も一度しか見たことがありません。自分

の居場所を確実に、知らせることが出来ます。


これについては記事を公開する前に確認したら今は間違って使う人が多いので販売されているところはほとんどないということです。


GPS 電波を発信するものは日本国内では電波法の関係により現在では売っていません。


かつては遭難した時に煙を出す発煙筒のようなものがありましたけれども今は売っていないようです。


詳しくはパディジャパンにお問い合わせください。絶対にネット情報を信用しないでください。


Wikipedia のスキューバダイビングのところは間違いだらけです。


こういった準備を常に陸上で、あらかじめしておくことが、ダイビングの安全管理です。


は、「ダイビングの事故は陸上で発生している」と常に申し上げておりますが、それは、事前の準備が不十分であったり、ブリーフィング(事前の注意説明)をきいていないとか、体調不良を無理して潜ったりするから、事故が起こるのだ、という意味であります。


■例えば、タンクのバルブを開けるのを忘れて、エントリー(海に飛び込むこと)後に、パニックになるということがあります。一般に、機材のセッティングの時に、バルブを開けて残圧を確認した後でバルブを閉めます。そうすると、ホースの中に高圧の空気が残りますので海に潜る際に数回程度の呼吸ができます。その後で空気が出なくなったら吃驚しますよね。

ですから、私はバルブを閉めた後に、お客様には、パージ・ボタンを押して高圧空気を抜くように言って自分でもすべてのお客様の確認をしていました。

そうすると、船の上で「さぁ、潜るぞっ!」といってレギュレーターを咥えても息ができませんから、海に潜る前にバルブを開けていないことに気がつくからです。■



次に、ドリフトダイビングにおける危機管理というのは、最初から漂流することを前提として準備することです。

つまり、漂流することを前提としてドリフトダイビングに臨めばいいわけです。


そのためには、漂流に備えた必要な機材を持ち、なおかつその訓練をしておくことが必要です。




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ポケットタイプでレーザーを反射するフロートです。




(極めて重要な警告)勝手に練習しないでください。練習する場合は、資格を持ったインストラクターに相談してください。理由は、もともと、緊急信号ですから、それを、目撃した方が非常通報する可能性があるからです。





(*)プロであるインストラクターが沖縄の、一部のドリフト・ダイビングに注目している理由:


「沖縄 ダイビング 漁協 訴訟」で検索されご参考ください。







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