高校3年生は、在籍者0人です。なぜかと言う説明です。4月の初めに、こう言った。
「UBQの悪い点を言います。今後の方針をはっきりと説明します。
1.すべての大学入試に対応する能力はありません。
2.センター試験の数学には対応していません。
(あれは数学の試験ではありません。あれは注意力テストの作業でクレぺリン検査のようなものです。)
3.推薦入試にも対応していません。
4.私立大学にも対応していません。
5.これからの、限られた時間の中で、最も有効な方法を皆さんが判断してください。数学で5点取るのも、社会で5点取るのも同じです。」
そのあと、個別に面談した、中一から教えているから良くわかる。
(以下は個人の特定を避けるため設定を少し変えてあります)
■岡山白陵のトップに:有心2次曲線の中心は偏微分で求められるといったら「2方向から山を眺めた頂上は、どこからみても頂上ですね」といった。ルート(1+xの2乗)の積分に仕方について双曲線函数の定義をプリントして渡したら次週には、完璧に解いている。ちょとヒントを言っただけで、ラグランジュの未定乗数法で極値をもとめている。
君は僕よりも遥かに頭がいい。中一から教えてきているが師事すべき先生を変えるべきだ。といったら、もう一人で勉強できますとの事でUBQの役割は終わったので、早めに巣立っていった。
■ある生徒に:君が岡大医学科を受ければ、数学は90%取れると思います。数学と英語においては確実に合格に十分な点数が取れます。、これから数学だけを猛勉強して100%の得点にもっていくのは、受験の戦略上、必要ないのではないか? 特に岡大医学科はセンター試験も含めて全ての教科で高得点が必要です。
社会とか古文で高得点できないと厳しいものがあります。以前から古文・漢文・社会のセンターが得点できないという相談は受けていますよね。
これからの限られた時間では、不得意科目対策の方が合格には有利ではないか?あくまでも君が判断することであるが、もう数学が、問題ないのであれば、割り切って、不得意科目対策を優先すべきであり、UBQの授業料は無駄ではないか?
入試までの残された時間で数学を猛勉強して5点アップさせるよりは、不得意科目の世界史と古文なら、その労力で各10点アップできますよ。
■別の女子生徒には:どうしても東京大学に行きたい。浪人しても行きたいのであれば、東大は数学の合格最低点が低いから数学で、不得意科目を補うことが可能です。その場合には、一人になっても授業は、つづけますから、UBQを続けなさい。といったら、
「いえ、東大にこだわっているわけではありません。私立も考えていますし、センター試験の結果によっては早慶も考えています。東京の大学に行きたいというのは父と母の実家が共に東京にあるからであって祖父母を安心させてあげたいからです。だから浪人はできません。」
との由。いずれにせよ、保護者と良く相談しなさい。とも付け加えたら。
さすがに私の指導の賜物。ご本人がきちんとご挨拶に来て下さって。まだ、「2次の出願は決まっていないので、センター試験対策に専念します。今までお世話になりました」との返事であったから。的確な判断だと大いに褒めました。
センターが失敗したら東大受験以前の問題ですからね。
ということで。経営的には大打撃。高3が一人もいなくなった。お蔭で.こういう的確な指導の結果(2012年12月11日現在)
中一:5名
中二:3名
中三:4名
高一:4名
高二:0名(もとから5年前に中一を募集していない)
高三:0名
である。UBQは生徒の数を増やすことを目的にしていないし、開校当初、3人の生徒から始めたことを考えれば適正な人数であろう。
来年はもっと、生徒を減らすことを目標にしています!
私の信念:塾の経営上、不利なことでも、生徒のためになることならはっきり伝える。経営のことを考えたら東京にUBQを作ってます!!
どうも、保護者は生徒の多い大手塾はいい塾だ。優秀な先生がいる。と勘違いしているようだ。
次の大手塾の経営者が長山に個人的に言った本音の言葉を理解してください。
1.もともと生徒の成長を見るのが歓びで、教えるのが好きで小さな塾を始めたのだが、いつのまにか大手塾になってしまった。そうすると、毎日、銀行や税理士との打ち合わせとか。お金の計算ばかりしている。いまさら、もとに、もどせないしねぇ。
2.(中学受験で一人勝ちと言われている首都圏の最難関、ブランド塾の小学部の創業者。)
・・・が分裂して、辞表を出した時に、本当は、田舎に帰って小さな算数教室を作りたかったんですよね。でも、でも新聞までにとりあげられたうえ、気がついてみると、保護者が大騒ぎしているし、部下が何十人も同時に辞表を提出しているので・・・・仕方なく・・・・を設立したのです。