話しが微妙なので以下は寓話である。


船が沈没することになった。もう少したてば、みんな溺れてしまいます!


ふと、見れば脱出用の緊急救命ボートがある。


「このままでは、全員死んでしまいます!救命ボートに乗せてください!」


と頼んだら、


「ダメです!この救命ボートは実験段階です。安全性が確立されていません。人間をのせる前にマウスをのせてみて安全性を確認するべきです。国民の間に慎重かつ幅広い合意が必要です。危険かもしれないボートに載せることは倫理上、問題があります。のせる前に識者の意見を聞かなければなりません。もしかして。この救命ボートが危険なものであれば、そんな危険なボートにのせることは、人間の尊厳を冒すものです。


何でも、現在科学論文の倫理問題が、取りざたされているようだが、倫理のためにサイエンスや真理があるわけではない。真理探究のための方法論として、論文のマナー(作法)があるのである。