これも昔、新聞で読んだ話を記憶で書いている。事実関係は保証できない。


世界の盗塁王・福本豊氏がプロに入った時。


「足の速いのが取り柄です。足を生かしてヒットを稼ぎたい」


といったら、「悲運の名将」西本幸雄監督が注意したそうだ。


≪西本幸雄監督自身は「運が悪ければ、8度も日本シリーズに出場などできない。“悲運の名将”なんておこがましい。敢えて言うなら“幸運な凡将”ですね」と言っていたそうだ。超一流のスポーツ人は、8度も日本シリーズに出ながら、一度も、優勝できなかったことを、言い訳しないという実例である。運動の部活が忙しいから、勉強する時間がないなどという、受験生は心して、西本監督の爪の垢を煎じてのんでほしい


元の話にもどる:


「若いうちに、足を生かしてヒットを打つことを覚えたら、基本のバッティング技術がおろそかになる。将来、足が衰えたり、けがをすればヒットが打てなくなる。選手生命が短くなる。出塁して初めて盗塁ができる。結果的に足の速さでヒットになるのはともかく、足が速いからこそ、足を生かさないヒットの練習をしなさい!


UBQでも同じ。東京大学理科3類に進学した生徒には、中一の時に注意した。


「君は才能に任せて問題を解いている。悪いことではないのですが、コツコツとした毎日の地道な努力の積み重ねで、むしろ、どんくさいような勉強も、一歩・一歩積み上げていきなさい」


だから、彼はUBQのHPにこう書いて下さっている。


≪ただし僕は受験数学に関しては「思考力」さえ磨けば上手くいくものとは思っていません。受験数学には発想力と腕力の両輪が必要です。腕力は日々の絶え間ない努力で培われるものあり、それを伸ばしてくれたのは他でもない学校の授業でした。》


尚、「受験数学」という言葉を使っているのは、6年間で私の言葉が取り込まれたのであろう。私は受験数学のプロですが、数学者ではない。