以下はあくまで、長年の経験に基づく分析であって、学校に確かめたわけではない。


有名大学の付属高校・系列・諸学校と呼び名はともかく、一般に特殊な問題、言葉は悪いがきわめて偏った問題が出ることが多い。


一例として慶應義塾高校の入試について分析する。


慶應義塾高校の国語ではきわめて高度な知識を要求する問題が多い。

例えば


・挨拶の手紙の書き方(前略で始めたら季節のあいさつはいらないとか)

・文学史(2012年の入試で言えば風姿花伝や猿蓑の著者名)

・文法問題・古典文法も含む。

・四字熟語、ことわざ、など言葉の知識。


出題が偏っているという批判は受験のことを知らない方だ。


これが、日本文化について200字程度で述べよ。という問題では、生(き)のままの国語力が問われ、対策が困難だ。


ところが、毎年、高度な四字熟語が出ているとなれば、対策をしたものが有利になり、また、努力で何とかなる。


つまり、どうしても慶應義塾高校に進学したいと思って過去問を分析したものが有利になる、〇〇高校を志望する生徒が、過去問対策もしないで。ついでに受ければ不利になる。


努力が通じる入試にわざとしているのだと考えられる。


これは慶應湘南藤沢高校の開校当時の数学入試でもそうだ。単位の換算(ヘクタールは平方メートルにすれば、、、、)とか有効数字の問題、まさか、高校入試で出るとは思われない入試問題が続いた。


(現在では、同校の入試制度は大きく異なる。)


つまり、進学の強い希望を持っている生徒が有利になる入試システムにもともとなっているのである。 

 

ここを理解できない方がコネクションが利くと勘違い!



こういう分析をしないで、結果だけ見て〇〇高校に合格したのに慶應義塾高に落ちた。合格した生徒は■■高校に落ちた。なんでだろう?などというのは、受験システムを知らない方である。


要は餅は餅屋。入試は入試の専門家に任せて頂きたい。


暗記中心の受験勉強。 知識偏重の勉強はよくない。 考える力を育むべきだ もう何十年も前から言われています。


暗記問題がたくさん出るとわかっておれば一生懸命頑張って暗記ができます。 努力が報われる試験です。


考える力というのは一朝一夕で身に付くものではありませんどんなに努力しても生まれつきの部分があるとも考えられます。


国語の読解力も育った家庭や本人の生まれ持った能力で多くの部分が決まります。


だけど暗記試験というのは生まれ持った能力に無関係です。


私立大学の日本史であまりにも細かい歴史上の人物の名前を書かせる問題が多いという素人の批判があります。


それが分かっておれば細い歴史上の人物を覚えれば良いだけのことです。


歴史人名辞典を買って覚えればいいだけのことです。


教育的な正しさと受験のシステムは違います。


暗記中心の勉強知識偏重の勉強これが必ずしも悪くないということをご理解頂きたい。


ましてや人物本位の試験など言ったらどうやって人物を高める努力ができるのでしょうか。


人物本位の試験で不合格になったらたまったものじゃありません。


あなたは知識もあるし能力もあるが人物が問題があるから不合格にしましたなどと言われたらどうすれば良いのでしょうか。