2012年5月オリジナル


外国において、現地のガイドのお話を聞く際には気をつけないといけない。たいていの国では、国家資格であったり,政府のライセンスがいる仕事である。当然、自国の文化・歴史の優越性・正統性を強調し、都合の悪いことは言わないからだ。


*「たり」は陳述の副詞とは考えていません


以下はアルメニア人のガイドに基づくお話。大変、勉強になりました。


アルメニアは水資源の豊かな国だ。


UBQ数理フォーラム代表:長山豊のブログ

(セバン湖)

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(霧がかすみ、虹が出た。降水量も多いそうだ)


チグリス・ユーフラテスの源は、ここにあるとの話を聞いて驚いた。

タナファ(旧約聖書。 これはキリスト教から見て旧約聖書な訳であって他の宗教から見れば旧約聖書ということはおかしいわけですですからヘブライ語で書きます。)

には、エデンからチグリス・ユーフラテス川は流れているとはっきり書いてあるからだ。


複雑に分岐しているが、少なくともアルメニアから水が流れ込んでいることは事実である。


すぐさま、では「ここがエデンの園ですか?」ときくと、そうですと即答された。


ノアの方舟がアララト山についたとされる必然性もここにあるそうだ。アルメニア人にとっては、ここが人類発祥の地だからノアの方舟は(現在の)トルコではなくてエデンに戻った、という解釈になるそうだ。


この解釈を初めて聞いたのはアルメニア・グレゴリウス教会の教理に基づくキリスト教が日本に入っていないからであろう。興味深かった。これだから海外に勉強に行くのはやめられない。


想像だが、砂漠の遊牧民からみれば巨大の淡水湖のある地域は、それこそパラダイスに見えたであろう。



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その話を聞いて、お土産は決まった。何の変哲もないミネラル・ウォーターです。ただチグリス・ユーフラテスの源流水と思えば、悠久の歴史に思いをはせることが出来る。




なお上記の地図は現在のものである。アルメニア側から見ればアララト山は昔はアルメニアの領内であったとの意見であった。

聖書の時代にはこんな国境はありません。