今年の適性検査も目を通したが、
一言で言えば、非常に「考えさせる範囲」の広い内容で、答えが一つに決まらないというのが特徴だ、
例えば、今年(2012年)の問題では
・酸性雨とは何かについての論述。
・ホウレンソウの呼吸について調べる実験についての論述
などである。
酸性雨に関しては「乾性降下物」について言及した答案も考えられる。
どこまで答えるべきなのか要求する範囲が不明である。硫化物の存在は・・・
呼吸の問題に関してはポリエチレンの袋の気体の透過性を考慮に入れるべきなのかということになる。「身の回りの観察」ということでいえば「ポリエチレンの袋を膨らませて縛っておいても、次の日にはしぼんでいる」という観察をしている小学生も多いはずだ。
袋の中で、新しく増えた二酸化炭素と、もとから空気中に存在する二酸化炭素を分離する必要がある。
問題文中に「はきだした」という重要なヒントがあるから、
・まず、袋の中の空気をよく抜いてペシャンコにして純酸素をいれて調べると答える受検生もいるかもしれない。
最大の疑問は、袋の中で二酸化炭素が増えたことがわかっても、
それが呼吸によって生じたのか?をどうやって判断すればよいのかだ。
新しく生成された二酸化炭素のなかの酸素が水から由来したものか、それともホウレンソウを構成する物質に由来するものか・・・・と考えだしたらきりがない。
そうはいっても、点数をつけなければ、いわゆる「合否」が決められないのである。
小学生の段階でどこまでの知識を要求するのかという具体的な採点基準が、わからないから対策のしようがない。
とはいっても私もプロであるから、しいて、アドバイスを考えると:
問題文の文言の表現に注意せよ!である。
酸性雨の問題では、「では、どのような雨を酸性雨っていうのかな?」
とあるから「では」の受ける内容を考えて解答することである。
ホウレンソウの問題では、わざわざ、「土から抜いたばかりのホウレンソウ」とある事に注意すべき。
「腐敗や分解によって二酸化炭素が生じることがないんだよ」とのメッセージ。
もう一つの理由は、スーパーで売っているホウレンソウは長持ちさせるため、特殊な処理をしたうえで蘇生させているからであろう。
*ご興味のあるかたはコチラ→ホウレンソウの蘇生に関する研究
出題の文章が非常に吟味されているから、細かい出題文の表現に注意して解答する必要がある。
いま合否という言葉にかっこを付けたのは、
県立中の狙い通り、あくまでも「適性検査」であって「合否のある入試」と考えるべきではないからだ。
余分な話しを付け加える。なんで私がホウレンソウの蘇生に詳しいかである。昔、花やさんに行ったら、珍しい花があった。どこが原産かと聞くと、遠い外国だそうだ。
そこで、へーでおわっていたらUBQ的思考ではない。そんな外国から輸入して、なんで萎れていないかときいたら、現地で薬品を投与して仮死状態というか、休眠状態にするからだというのを聞いて、いろいろ調べたことがあるからだ。ブログだから、念のためつけ加えると、これは鑑賞用の花の話であってホウレンソウの話ではない。

