*以下、個人が特定できないように多少の設定の変更をしています。

 

 

昔のことだ。有名人気女子アナウンサーがセレブ婚。お相手は幼稚舎(幼稚園ではない!)から慶應で、総理大臣経験者の孫であるとワイド・ショウーから週刊誌までがおおはしゃぎ。

 

ああ、○○君のことかと。思ったのは、学生時代に慶應普通部(中学)の生徒をつれて、野外研修学習に行った時の生徒だったからだ。

 

今は、都内で大学教授をしている大学院生の先輩が主催して慶應普通部の生徒を10人ほどつれて野外研修の登山にいくお手伝いを頼まれた。テントを借りたり、缶詰やらの買い出しとかの買い物から、お手伝いをした。

 

その先輩の偉かったことは、研修旅行の計画やら必要な準備やら、必要な買い物の準備やらレンタ・カーの交渉まで、費用も含めて全て一切、中学生だけでやらせたことだ。(もちろん、我々が、後で、保護者とともにチェックしているのだが)

 

その先輩が、

必要な費用はもちろん保護者が出してくれるのだが。一円の金でも領収書を取って、絶対にあいまいな費用を作らないことと厳しく言われていた。

 

こういう家庭を相手にするには常識だそうだ。

 

その時は、若かったと反省。

 

お金持ちなのに、随分、お金に細かいのだなと思っていたが、もうすこし社会経験を積んでわかった。お金持ちだからこそ不要なお金は一円も出さないのだ。

 

 

本当の資産家というのは、必要なお金は、きちんと出すが、不必要なお金や、不合理なお金は一円もださないのだ。。。と今になって分かった。

 

あの時、保護者に、危機管理のため医師を同行させるので、一人あたり、もう数万円かかりますよと言ったら、誰も反対しなかったであろう。

 

関東や全国にあるのかどうか知らないが、(一部の)大阪の喫茶店には大阪名物のブラック・コーヒーというメニューがある。

 

 

ミルク付きのコーヒーより10円数円ほど安い。

 

最初は関西人は、なんてケチなのかとも思ったが、考えてみればミルクも砂糖も使わない人と、両方使う人が同じ値段というのは、不合理である。

 

大阪大学の鷲田総長(当時;現大谷大学教授)が講演で言っておられた。

 

(以下は正確な引用ではなく、講演の記録(三田評論より)を読んだものを記憶で書いているので文責はブログ管理者にある)

 

関西人はケチだと言われていますが、そうではありません。日本の将来のために、これこれの研究が必要であって、いくらのお金が必要かという事を明確に、ご説明すれば、こころよく、関西の財界からは多大なる支援を頂けるのです。

 

関西人は金銭に対して実に合理的なのです。これをケチと誤解している人が多いのです。