UBQ(中一)では、文字の式に入って、方程式へとつないでいくところだ。
時間・距離・速さの問題は教えるのが簡単ではない単元だ。
はじきの公式は、以前にのべたように、
単位あたりの量という概念の形成を(公式に頼ってしまい)を阻害しかねないので使わない。
なぜ、時間・距離・早さの関係を苦手にしている生徒がいるかというのは。
1.・・・あたり とか・・・・につきという言葉に慣れていない。
(算数は国語力!)
2.リンゴなら目で見たり、さわったり、数えたりできるが、時間や速さは直接には、目で見ることが出来ないからだ。
具体的な事象から、抽象的な概念へと発展させるためには常に、身近な具体的な事例から始めなければならない。
(指導例)
・一個あたり30円のリンゴを 全部で3つ買うと いくらでしょうか?
・一個あたり30円のバナナを 全部で3つ買うと いくらでしょう?
・一個あたり30円のみかんを 全部で3つ買うと いくらでしょうか?
↓
・一時間あたり30km進む車が 全部で3時間進むと いくら進んだでしょう
別の問題。
・3つで90円のリンゴは、一つあたり、いくらでしょうか?
・3つで90円のみかんは、一つあたり、いくらでしょうか?
(中略)
・3つで90円のバナナは、一つあたり、いくらでしょうか?
・3つで90円のトマトは、一つあたり、いくらでしょうか?
・3つで90円のピーチは、一つあたり、いくらでしょうか?
・3つで90円のアイスは、一つあたり、いくらでしょうか?
↓
・3時間かけて90km進む車は、一時間あたり、何km進んだでしょうか?このことを時速といいます。
もう一つ具体的な例から抽象的概念に発展させる例
3.14×9+3.14=31.4 の説明です。
リンゴが9個。リンゴが1個合わせてリンゴは10個ですね。
次にリンゴの中に3.14と書き入れます。

