ある国語教育に熱心な国語専門塾の先生が嘆いた。


近頃の子供は、いわゆる「古典的な名作」を読まない!

漱石や鴎外をもっと読ませないといけない!


個人的には漱石は、到底、小中学生に理解できるものではないと思うのであって、

50を過ぎてから、ようやく漱石が分かるようになったのであるが、さておき。


ということで、塾の教室に主な日本の名作文学全集を揃えて、生徒に読むように言ったが、

いつまでたっても、ちっとも生徒が読んでいる様子はない。


腹を立てて、生徒になぜ読まないのかと、聞いてみると返ってきた返事は


学校にいくらでも、そんなものは置いているのに、塾でなんで読まないといけないのですか?


生徒だってね、 学校の先生に夏目漱石を読んでみたいんですけどおすすめの方はありますかって図書館で借りたら、積極的に学習に取り組む態度が見られると内申書に書かれることは知ってますから。


塾経営をしていると、ともすれば近視眼的になり、

生徒は学校が基本であって、それプラス、塾に来ている事

を、忘れがちになるという戒めとして、この話は塾の経営セミナーなどで、しばし、取り上げる話。



ここからは補足です。
ですから学習塾に置くべき本は学校に置いてないものです。ということでハンターハンターとかワンピースとか学校においてないと思われる物を置いて生徒に気晴らしに読ませていました。

そうすると税理士事務所の若い職員が来て説教されました。

何で学習塾に勉強に関係のないものが必要なんですか?

これだから素人は困る。

学習塾だからこそ勉強に関係のないものが必要なんですと答えました。

あくまでも生徒は毎日のように学校に行っていることを念頭に学習塾を経営したければなりません。

最も簡単な方法は学校とスタイルを変えることです。

 学校が黒板ならば学習塾はホワイトボード。
 学校の先生がいつもネクタイをしてるんだったら学習塾講師はネクタイをしない。

経営評論家が学習塾に行ったら入り口にびっくりするような巨大なクマのぬいぐるみが置いてあったこんな学習塾ではダメだと言っていましたが。

これは正しいんです。

常に雰囲気を学校とは変えなければいけないんです。

席だってそうです。

同じ中学校の生徒を並べないようにしてました。

男子校の生徒の隣には女子生徒。

学校と同じ雰囲気でしたらわざわざ塾に来ません。Tap の創業者は言いました。 人事採用にあたっては最も重要なのは学校の先生にいないようなタイプを塾講師として選ぶべきである。

塾の先生には変人が多いと言われてるのはこれが原因である。

私は両方で教えてましたから切り替えていました。

学校では極めてノーマルな毒のない授業。
学習塾の授業ではわざと問題発言。


塾経営をしたいのならまず学校から学べ