大学生の学力低下については、確かな統計があるわけではないが、はっきりといえることがある。


おおざっぱにいって30年前と18歳人口は半分近くになっている。他方、大学の数も定員も増えている。受験生が半分には減っていないのは大学進学率が大幅に上がっているからだ。この3つはデーターに裏付けられる事実である。


大学の先生方からは

     近頃の高校生は高校時代に一体何を勉強してきたのか?

という声を何度も聞いたことがある。


岡山大学で入試問題を作成する際。どのようなアドミッシオン・ポリシーの議論がなされているのかは知る由もない。


入試の傾向をみたうえでの判断であるが、


明らかに受験生の能力をみるものから、到達度をみるものに変わってきている。



到達度をみるためには理系であれば数Ⅲ・Cから出題すれば良いのである。ですから数Ⅲ・C の範囲からの出題が非常に多いわけです。


換言すれば


大学入試が、受験生の選抜から、大学入学のための資格審査へと変わってきているのである。