この2日間はおおいそぎでセンターテストの問題をといている。

今回は国語について述べる。現代文は、やはり、鷲田清一の文章だ。


出題に困ったら鷲田先生と言われるほど入試に出やすい文章だ。論理的で一見、平易な文章だが、背後に大変な教養があるので設問が作りやすいので有名な方だ。


著作権の問題がやかましいので「身内である」国立大学の教官の文章から今後も出題されやすいであろう。


文中に「いざりながら」と言う言葉が出てくるが、これは放送禁止用語に抵触する。あえて出したのか真意が知りたい。



UBQ数理フォーラム代表:長山豊のブログ

問題なのは、漢文だ。今年もマイナー極まりない出典だ。ますます、漢文の受験対策がつまらないものになってしまう。


あえて有名な古典からの出典を避けるのは、特定の教科書や学校の補助教材等に載っていたら不公平だからという意図であろう。

しかし、日本では江戸時代ぐらいまでは「学問をする」というのは「漢籍を学ぶ」と同意語であった。中国の四書五経を学ぶ事は必須の教養であった。


孔子や李白・杜甫を始めとするクラシックを学ばないのなら漢文を高校で教える必要は無いと思う。

漢文を学ぶと言う事は中国の先哲の古典を読むためだと言っても過言ではない。



公平さを保つためというのなら、いっそ、逆転の発想で

漢文は論語からしか出題しないとか、あらかじめ公表したらどうであろうか。