塾講師は入試問題を研究してそれを授業に役立てることが仕事であるから、未知の領域の研究を仕事とする学者とは役割がまったく異なる。
若い頃は毎日、来る日も来る日も10時間以上、入試問題を解いていた。
今となっては、どのくらいの問題を解いたか、数えることはもはや不可能である。

その中で、今回、最高傑作と思う問題を3題挙げる。
なお、ここでいう「最高傑作」とは、一度解いたら忘れられないという意味である。

3位 秋田大学 昭和61年

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このグラフを書けという問題である。


2位 和歌山大学 昭和37年
(問題文) A駅を9時43分発の列車に乗るために、9時に自宅を出た甲は途中のB地点に来たとき、忘れ物に気付き、すぐ、いそいで引き返す途中、C地点で後ろから自転車で来た友人に出合った(原文のママ)ので、直ちにその荷台に乗せてもらって自宅まで送ってもらったが、その途中のD地点にある公衆電話でタクシー会社に9時30分までに自宅にタクシーを廻してくれるよう依頼した。ところがそれより2,3分早く甲の家に着くつもりでタクシー会社を出たタクシーは、途中交通事故で交通が一時止まったため、いわれた時間までに着くことができず、そのため甲は自宅で何分かタクシーの到着を待った。そして甲がそのタクシーでA駅に着いたときは列車の発車する4分前であった。
 もし甲がこの友人に出合う前に電話をすませ、そしてタクシーがすぐさま甲の家に向って出発したとしたら、タクシーは交通止めにあわずにすみ、したがって甲は自宅で用をすませると、すぐ、すでに到着して待っているタクシーに乗って、列車の発車する10分前にA駅に到着できたという。
 電話をかけるのに2分を費すものとすれば、甲は自宅でタクシーを何分待ったことになるか。ただし、甲の家からA駅に行く道では交通止めはなかったとする。また、荷台に人を乗せても乗せなくても自転車の速さは変わらないものとする。

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第1位 広島大学附属福山高校 昭和62年

(問題文) 座標軸を決めた平面上で、 y=(xの2乗) のグラフと y=99 のグラフ上に、それぞれ、点を2個ずつとる。これら4点を結んでできる四角形が正方形になるとき、この正方形の一辺の長さは(  ?  )である。ただし、正方形の各辺はx軸かy軸に平行である。

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上記3問の解法・コメントは、次回記事にて発表予定。