プレジデント社が発行している隔週誌「PRESIDENT」を購入した(2010.1.4号)。

UBQ数理フォーラム代表:長山豊のブログ

このような雑誌は普段買わないのだが、立ち読みしたらあまりにもひどい内容だったので、当ブログで紹介するために買ってみた。

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「絶対にかかってはいけない病院の見分け方」の例が16件にわたって出ている。

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「12 医師の出勤が遅い」とあるが・・・・・
何時を基準に、「遅い」と言うのか?
労働者は、何時から仕事を開始しなければならないという法令でもあるのか?
世の中には、朝9時に始まり夕方5時に終わるような仕事ばかりではない。
JRの運転士や警察官のように、不規則な勤務体系の職種もあるはずだ。

そもそも、出勤時間の早い・遅いなど、相対的なものであろう。
午後9時から勤務開始の仕事であれば、確かに、朝9時開始の仕事より出勤が「遅い」のかもしれないが、ある意味、12時間早い勤務開始とも言える。

「14 土日夜間診察」とあるが・・・・・
土日または夜間に病気になった人は、どうすればいいのか?

プレジデント社にご教示願いたい。

さらに、「15 医師の趣味がゴルフ、車は外車」とあるのだが・・・・・

それでは、ゴルフではなく、例えばテニスが趣味の医師ならいい医師で、国産車に乗る医師ならいい医師なのか?

そもそも、「趣味がゴルフで外車に乗る医師」と「かかってはいけない医師」であることと、どんな因果関係があるのか。

立証するためには、しかるべき科学的データが必要であろうが・・・・・
どの都道府県の医師会に問い合わせても、厚生労働省に問い合わせても、医師の趣味や所有する自家用車の統計などあるはずもなかろう。
それでもこの両者間に因果関係があるというのであれば、しかるべき統計をとったうえで公開すべきではないのか。

なぜ、こんなステレオタイプの「医師像」をここで掲載するのか?


「車が外車→絶対にかかってはいけない病院」という「見分け方」は一体何なのか?

その疑問は、本誌の裏表紙を見て、見事なまでに氷解した。

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とある国産高級車のCMである。
しかも、一番広告料の高いスペースに。