かつて、愈愈、身辺不如意になったときのことだ。
毎日モーツアルトのレクイエムを聴いていた。
カール・リヒターの指揮だ。静謐極まりない演奏は慰藉そのもの。

次に身辺不如意になったときにはもうレクイエムは聴けなかった。

私の悪知が増したからだ。知恵にも色々ある。
ラテン語の歌詞が理解できるようになっていた。

♪われらツィオンの丘に・・・

ツィオニズムの名の下に如何に多くの血が流されたか。

♪かつてアブラハムに約束したように・・・・

あの約束さえなければ・・・・・・