小学校低学年の算数でよく問題になる。
例えば
   一個100円のリンゴを5つ買ったときの計算は
     100×5=500   とするべきで
     5×100=500   は試験で不合格となる云々である。
これはおかしい。両方の式は同値だ。インターネットの掲示板であーでもない。こーでもないと議論をしている。


この混乱は教育学上のルールと数学上のルールを混同しているからだ。


他の例では国語で漢字の書き順や送り仮名の問題がある。
これも統一した規則があるわけではないと権威ある学術書にも書いてある。

日本語には形容動詞は存在しないという学者もいるが、学校ではバツになる。

次のことを理解すればたちまち解消する。

学校で教えられることは一つのスタンダードであり、それ以外の正解も存在する。しかし、この国ではスタンダードから逸脱すると、たとえ間違っていなくても罰を与えられたり仲間はずれにされたりする。そのことはこの国で生きていく為の大切な方便である。