電子辞書の全てが悪いというわけではない。単語の意味だけを調べるのには便利だ。

だが、用例・用法・例文(辞書は例文が命)を調べるのには不便極まりない。


中高生に:本当に電子辞書のほうが便利か考えてみましょう。


実際に以下の事柄を電子辞書で調べてみよう。その後で紙の辞書でも調べてみましょう。


■at last(ついに、とうとう)は否定文で使えますか?

  He did not come at last.は正しい文ですか?


■no more than と not more than の違いは?


■spend 時間 ・・・・ing   の・・・・ing は動名詞ですか?現在分詞ですか?

 ・・・・ingの前に省略されている単語を調べましょう。


■He caught me by the arm.の正確な意味を調べてみましょう。

腕でつかんだのでしょうか?腕をつかんだのでしょうか?


■To be or not to be,that is the question.という有名な言葉は誰のものでしょうか?


■much the same のmuch の意味を調べましょう。強めているのでしょうか?弱めているのでしょうか?


■川に泳ぎに行く:  go swimming to the river という言い方はできるでしょうか?




あなたが使っている電子辞書ですぐに見つかりましたか?


注 電子辞書のすべてが悪いわけではない。
 辞書の検索機能を使えば、語尾の共通する単語を検索できる。
・・・cide という単語を調べてみよう。

 suicide,pesticide, homicide, infanticide, genocide, ・・・などが並んで表示される。

これは、紙の辞書ではできないことである。
要は、紙の辞書であれ電子辞書であれ、その特性を活かして上手に使うことが肝要である。

繰り返しになるが、UBQが中1段階での授業中に電子辞書の使用を禁止しているのは、辞書の使い方の基本として紙の辞書をまずは使いこなせるようになってほしいからである。