■もう30年近くUBQを運営している。設立当初の生徒から慶事の報告を頂き、25年くらいぶりに会食をした。卒業生といっても45を過ぎた社会人である。その生徒は東京の名門大学付属高校に入学したのだが中学生のとき保護者にこんな話をした。
中2の夏期講習は必ずサピックスに行ってください。代表の…先生に頼みますので、断られることはありません。
私は前身のTAPで教えていましたので内容でUBQが劣ることはありません。サピックスの先生ならよく知っています。私のもとで教えていた先生ばかりです。でも、サピックスに勝てないことがあります。
1クラスから何十名も早慶や開成を受ける塾はどうやっても岡山では作れません。東京へ行って雰囲気を味わい、よい意味でのライバルと友人になるのは受験の大きな財産になります。中3は受験のノウハウを指導しますから、比較的、取り戻せ易い中2でお願いします。今年の夏は是非サピックスでお願いします。
9月には、一周り大きくなって帰ってきた。満足であった。
現在では大手の経営コンサルティング会社にも勤務の経験もあり若手の経済人だ。25年以上前のことを述懐して言われる。
今から思えばこのアドバイスは凄いですよね。だって他塾の夏期講習に行かせたらUBQの売り上げが減るわけですよね。ましてや設立当初のほとんど生徒のいないときですから。
分かってくださる方はいる。だから塾経営は無上の楽しみだ。
■私が個人塾を経営しているのはこれが理由だ。
東京の大手塾に勤務していると上から命令が下る。校舎ごとの売り上げや利益率云々の指示だ。
夏期講習や個別指導のコマ数にノルマがあるのだ。
中学受験専門塾では
中学受験をしないのも一つの選択肢です。
とはいえない。
個別指導塾で、
個別指導の時間数が多すぎると消化不良になりますよ。
とはいえない。
これが一般であろう。
ひどい例になると
このたび本部ビルを建設したのでテスト(有料)の回数を増やします。
ついては、テストの受験者の
少ないクラスの担当者はペナルティを・・・・
そのつど大喧嘩をしてきたら、自分の塾を作ることになるのは当然の帰結か。