センター試験の問題は、どの教科も、小冊子となっている。
さて、数学の場合は、見開きの左側に問題が印刷され、右側は計算や図形などを描いたりして問題を解くためのスペースとなっている。
もちろん、その見開きだけでひとつの大問が完結していたり、小問のきりのいいところで次のページに移る場合は、問題ではない。
しかし、印刷・製本の都合上、こんなことが以前あった。
見開きのページだけで問題が完結しない場合も、残りの問題が、その見開きの右側のページに印刷されることはない。
残りの情報が、あとほんの1行かそこらであってもである。
そのまま、次の見開きページの左側に、続きが掲載される。
これが図形問題であった場合、事態は深刻である。
前の見開きに図を描いて問題を解いていた場合、そのまま、表が解答用の自作の図、裏が問題の続きという状態で、問題を解かなければいけないことになってしまう。表裏をめくりながら解く事になるわけで、余計な時間を費やし、さらにはミスをも誘発しかねない。
では、こうしたことを防ぐには、どうすればいいか。
どの教科でもそうだが、特に数学の場合は、試験開始と同時に、その冊子の問題がどのような形式・体裁をとっているかを確認することである。
そして、先ほど述べたような問題があった場合は、必要以上にページをめくって解くなくてもすむように、あらかじめ、その問題の残りを前の見開き(それは見開きの左側でも右側でもかまわないが、要は解答するにあたって都合のいいように)にメモしてしまうことである。
もうひとつ注意を。
このようなことは、市販のセンター試験の過去問集を見ているだけではわからないことである。
何はともあれ、実物に目を通してみなければならない。