2009年の2月に書いた記事の更新です。ネットを信じる情報弱者の怖いことは古い情報を信じて新しい情報に更新されないことです。今でも受験前になるとこの記事のアクセス数が非常に増えますからね。私が個人塾を作ってからもう20年以上経ちます。この間学習塾を取り巻く環境や学校教育の在り方も変わってきています。塾を始めた当初は岡山朝日高校も単独選抜ではありませんでし、また中等教育学校というのは岡山にはひとつもありませんでした。岡山大学教育学部附属中学校も今のようにレベルが地に落ちていませんでした。その意味は岡大附属中学校で学年10番以内なのに灘高校に落ちる生徒がでてきたぐらいとレベルが下がったという意味です。私の年代では岡山大学教育学部附属中学校からは東京大学理科三類に四人入っています。その他にも京都大学医学部にも入っています。理系のトップは東京医科歯科大学に行きました。文系にはあの有名な山口二郎先生がいました。何しろ高校2年生の時に高3生と浪人生が受ける駿台模試を受けて東大確実判定をもらったぐらいの超超優秀な人です。


その他にも東京大学理科二類から医学部医学科への進学基準を満たした人もいます。




その都度その都度臨機応変に対応してきたつもりです。


例えば日曜日も授業がありますと一旦ネットで書けば、今でも日曜日は私が教室にいると思って電話をしてくる人がいます。とここで書くと何年も経っても私が日曜日は休みだと思っている人が出てくるわけです。


携帯電話でも私が持っている最新のものは電源を切っていても着信記録が残ります。したがって昔と違って寝ている時は電源を切っておけということは通用しなくなりました。


岡山白陵中学に入学される生徒には宿題が多いから学校の宿題の量を確認してから入会するようにと言いました。それはもう何年も前のことで校長先生もかわられています。毎年毎年宿題の量が法律によって決まってるわけではありませんので学年主任の担当が変われば宿題の量や補習の量も変わってくるということはご理解ください。



自営業ですからいわゆる法定休日はありません。サラリーマンは労働基準法で不利益変更が禁止されてますからね。


さて大切なことです。東大受験にはなぜハサミが必要かという記事を書きました。その時点では何度も何度も確認した上で日付を記入した全く正しい内容です。しかし、2015年からはハサミは必要なくなりました。東京大学に直接電話で確認しました。


ネットで東大受験はさみと検索して見ました。ネットって怖いですね。古い情報ばかりです。










これは極めて極めて重要な内容です。なぜならば必要がないものを試験時間中に机の上に出していたならばカンニングとみなされて入試を無効にされる可能性すらあるからです。実際にセンター試験で定規を机の上に置いていて退室を命ぜられたケースもあります。必ず願書や東京大学のホームページを確認した上で受験をお願い致します。


下は2009年の本文です。


 塾講師をしながら30歳前後で何度か東京大学、京都大学、センター試験を受験したことがある。理由は、自分の勉強のためである。生徒から聞くのと自分で実際に受けてみるのとは大違いである。

 まずセンター試験について述べる。
 センター試験は、マーク式である。ところが実際にマークシートに記入するのは、大変な神経と時間を費やす。
仮にマークの場所が一箇所ずつずれたならば、それだけで浪人決定だ。だから、マーク番号13番は解答2番、マーク番号14番は解答1番と、確認に確認をしながらマークシートを塗りつぶすのは、予想外の苦痛な作業である。多くの受験生がくたくたに疲れるという感想を述べるが、それを実感を持って体験できた。これは塾講師としての大きな経験である。

 多くの教師が実際にセンター試験の問題を解いたことはあろうが、マーク記入までを含めて時間制限を課してといた人は、殆どいないのではないだろうか?

 この経験から、2つアドバイスしたい。

 ひとつは、内容もさることながら、マーク記入になれることが肝要である。よって、各予備校が行っている模試などを利用して、マークシートにマークする作業になれることである。

 もうひとつは、自分で練習するときには、実際にマークシートに記入・見直しをするための時間を引いて問題を解くことである。各教科・科目によってそのために必要な時間は若干異なるが、解答前に、その教科・科目の問題のマークすべき数がどれだけあるかをまずは確認して、その分を引いて問題にあたることである。

 次に、京都大学を受けた理由は、昔から京都大学は二次試験の成績を開示してくれるからである。たとえば、英語だけ解答し、その他の教科・科目は白紙で提出する。どのような答案を書いてきたかは、一語一句再現できるので、成績が開示されて返ってくれば、
のどから手が出るほど塾講師がほしい情報が手に入る。
 採点基準である。

 私が生徒の答案を見て、これではだめだとか、ここはもう少し詳しく書けとか、自信を持って指導できるのは、自ら受験を体験して、採点基準を把握しているからこそである。

 東京大学を受験した理由はただひとつ(いわゆる「足切り」は、クリアするだけの自信はある)。 
 リスニングテストの読まれるスピードと、問題文が再度読まれるまでの時間を確認するためである。
 リスニングテストは、どのくらいのスピードで読まれるかわからないと難易度がわからない。もちろん、市販の過去問集の付録として、リスニングCDは出ている。文字原稿も。しかし、このCDは、あくまでも東京大学が発表した原稿を、出版社がそれをもとにあらためて読み直したものであり、しかも、くりかえしは省略されていることが多い。
何と言っても、東京大学の入試会場で、生で読まれたものを確認したかったためだ。

 タイトルに戻って、なぜ東大受験にははさみが必要なのか述べる。
 地歴公民及び理科の問題は、どちらも論述式が中心である。この2教科の解答用紙は、教科ごとにどの科目も共通である。
 

平たく言えば原稿用紙のようなものに問題番号のついたものが、試験前に配布される。選択科目に応じて、切込みを切り取るよう、試験官より指示される(切り取るには、携帯ソーイングセットに入っているような小型のはさみがあれば十分である)。
 試験終了後、試験官は科目ごとに回収する。回収したとき、試験官が切れこみを見れば、回収ミス(日本史の答案の中に世界史の答案が入っている、などのミス)があるかどうか一目瞭然である。

 他教科の受験時にもはさみを出していたり、あるいは大きなはさみを持ち込んでいたりする受験生もいるが、おそらく、(塾と学校とを問わず)教師の事前の情報収集が不十分ゆえに、受験生に対する指導が行き届いていないのであろう。

 それから、東京大学の受験は、文系学部が駒場、理系学部が本郷のキャンパスでそれぞれ行われる。なぜ、文理別の会場になっているのか。理由はいくつか考えられるが、ここでは詳細を述べることは避ける。
 なお、その理由のひとつのヒントは、数学の文理共通問題にあると思われる。

追記;以上の体験はいささか古い情報である。それは学校で教えるようになって後は(本当は受験してみたいのだが)、残念ながら受験には出向いていない。

 

それは、学校で教えている、あるいは教えた生徒(私が知らなくても、相手が知っている可能性もある)に、無用なプレッシャーを与えてしまうからである。 

 

2019年3月1日補足説明。

 

最新の情報に更新いたします。

 

現在では印刷技術が進歩したためにハサミを使わなくてもきり取れるようになっているのでハサミは必要ないとの返事を東京大学からいただきました。受験生の皆様においてはくれぐれも最新の情報をご確認くださるようにお願い致します。