山口県の「外郎(ういろう)」は室町時代から地元で愛されている伝統銘菓です。

名古屋をはじめ、京都や小田原などの外郎が有名ですが、

名古屋などの外郎は米粉と砂糖を主原料に蒸して仕上げるお菓子で

もっちりとした食感とずっしりとした重量感が魅力とされています。

これとは異なりワラビ粉を使うことでプリプリとした弾力とモチモチとした食感を持つのが山口県の外郎の特徴となっています。

そこに加えて、独特のなめらかさも特徴的です。

このなめらかさを地元では「おっとり」と表現するんだそうですが、知ってました?

私は知りませんでした。

 

山口の外郎は老舗をはじめとしていろいろな店舗で多種多様な味が楽しめるのもいいですね。

 

 

 
ところで、、
昔、漫画家 吉田戦車 さんの作品に登場した架空の県
「ぷりぷり県」を山口の外郎を食べるたびに思い出します。
「ぷりぷり県」は作中の架空の地名で、作品自体も架空の雑誌『地方ふぁん』より転載した「県まんが」であるという趣向になっていました。今思えば、ある県の独自さを発信しようとする、(早すぎた)地域活性マンガだったのかもしれません。
(当時はもちろん、今読んでも面白いですね。大好きです。)
 
他県とはひと味違う、ワラビ粉由来の「ぷりぷり」は 
タピオカ → わらびもち → と続く独特食感のスイーツの美味しさとして、
もっと他県の方にも知ってほしい山口県の大切な味かと思います。
 
山口県 = ぷりぷり県
 
風味バリエーションは豊富で多種多様、なのに独特な山口産の共通食感「ぷりぷり」!
まさに「ぷりぷり県」!
 
山口県の外郎をあらためて味わいながら思う今日この頃です。