梅雨時に入り、皆様はどの様にお過ごしでしょうか。新型ウイルスの蔓延の為、旅行やレジャー、外食等も制限され、自宅で過ごされる時間も多く、ストレスを溜めておられる方も多いのではないでしょうか。コロナウイルスを意識した生活も長くなり、感染を全く気にせず生活していた時期が懐かしくさえ思えてくる今日この頃です。

 

 さて皆様は外室時にマスク着用、帰宅時手洗いうがい等、様々なウイルスを体内に侵入させない為の対策を日々実施されている事と思います。しかしながら、これらの方法は有効ではありますが、様々な所に存在するウイルス等を100%防ぐことは不可能です。そこで今回は体内に侵入してきてしまったウイルスを免疫力により、感染及び発症を防ぐ方法をご紹介したいと思います。

 

 免疫には二つの役割があり、ウイルスが体内に侵入するのを防ぐ『防御免疫』と、侵入したウイルスの増殖を防ぐ『攻撃免疫』があります。これらが正常に機能していれば、ウイルスの侵入を許さず、感染を防いだり、仮に感染しても無症状又は軽い症状で済ます事ができるかもしれません。この為、免疫力を低下させず、正常な状態に維持しておく事が、とても大切になってきます。                          

 しかし免疫力は、20歳前後をピークに下がり続け、感染から体を守っている防御免疫のlgA抗体も加齢と共に減ってしまい、高齢になるほど感染し重症化しやすくなると言われています。免疫力を維持させる為の方法の主なものを二つ以下に紹介いたします。                             

 

 免疫力を維持する主な方法の一つは、腸内環境を改善することです。これは免疫細胞の7割が腸内に存在する為です。対策としては、出来るだけバランスのとれた食事を取ることを心掛ける事です。納豆、味噌、漬物等(乳酸菌等善玉菌増やす)や 海藻、芋、玄米、キノコ類、ブロッコリー、ごぼう等(食物繊維)を毎日の食事に取り入れる事を意識してはいかがでしょうか。食べ過ぎにも要注意、糖や脂質で血流が悪くなると、血液中の免疫細胞が体の隅々までパトロールする事が難しくなってしまいます。

 

 次の方法としては、質の良い睡眠をとることです。睡眠不足も免疫力を低下させます。睡眠時間が短ければ短いほど、風邪等のウイルスに感染して発症しやすくなります。また、睡眠時間だけでなく、眠りの深さも免疫力と関係します。年齢とともに眠りが浅くなってしまうのも免疫力が下がる原因です。対策としては、午後10時~2時の間は出来るだけ睡眠を取ることを心がけることです。なぜなら、この時間帯は、ホルモンの分泌(成長ホルモン・メラトニン)と疲労回復効果が最大化される時間帯だからです。これによりより深い睡眠をとることができます。次に睡眠時、仰向けに寝ることです。仰向けで寝ることにより背骨を安定する事ができ、中枢神経を安定させ正しく働かせる事が出来るからです。

 

 以上、免疫力を維持し低下ない方法の主なものの二つを紹介してきました。これらの方法の他にも色々方法はありますが、人により体質や従事している仕事が異なりますので、一概にこれが良いとは言えません。其々にあった方法で免疫力を維持し、皆様が健康で過ごされることを心より願っております。