日本にいる皆さん、おはようございます。
You say good morning When it's midnight
Going out of my head Alone in this bed
I wake up to your sunset
It's driving me mad
I miss you so bad
(Simple Plan/ Jet lag)より
今こんな気分です。みんなが「おはよう」と言っている時私は「おやすみ」。寂しいような、面白いような。
さて今回は以前ちょろっと話してやめていた「カジノとアメリカインディアン」について私が調べたことを書いていこうと思います。間違いがあればご指摘ください。
※呼称について。前回のブログまでは「ネイティブアメリカン」としていましたが、調べた結果、「歴史がアメリカインディアンに対して犯した罪を忘却しないためにも、先住民学の第一人者でもありるラコタ・スー族、ヴァイン・デロリン・ジュニア自身が"建設的抵抗"を示すためにこのインディアンの名を残すべきだ」と主張していることに基づき、こちらの呼称を使用します。より彼のことを知りたい!と思った方はNew York Timesのこの記事をどうぞ。
http://www.nytimes.com/2005/11/15/national/15deloria.html?_r=0
①アメリカインディアンがカジノを始めたワケ
そもそもは1979年(意外と最近)、セミノール族が(世界史をやった人ならセミノール戦争で聞き覚えがあるかも?)、フロリダ州ハリウッドの保留地で部族の起死回生を狙って一か八かで上限無しのビンゴを始めたことがきっかけとしてあるそうです。セミノール族は元々フロリダ州で生活するアメリカインディアンでしたが、第二次セミノール戦争後に現在のオクラホマ州へ強制移住の命が出たことから、現在ではフロリダ州・オクラホマ州で生活しているとされています。
ちょっとマメ知識。何でバッファローに関係あるんですか?って言うと、ニューヨーク州オンタリオ湖南岸とカナダにまたがって「イロコイ連邦」という保留地を領有する、6つのインディアン部族により構成される部族国家が存在します。ちなみに自治区なのですが、実際には連邦政府やインディアン局の信託下でもあるので一概に「自治区」と呼べるのかは曖昧。バッファローもナイアガラの滝から20~30分という距離なのでちょうど地域が被っているんですね。更に、私の交換留学先である「ニューヨーク州立大学バッファロー校」の歴史学者、ドナルド・A・グリンド氏によると「アメリカの民主制はイロコイ連邦がベースになっている」とか。ここも掘り下げたいのですが、趣旨と相当ズレるのでまた違う機会に。
ただ彼らが始めた、ということだけでなく、彼らは実際にアメリカ合衆国連邦最高裁判所から政府管理外での、つまり「自治区」内におけるギャンブルを初めて合法化させたのです。また、連邦法ではありますがアメリカインディアン部族の経済成長などを目的としたIndian Gaming Regulation法(IGRA法)がレーガン大統領下で認められます。これによって大きくアメリカインディアンはギャンブルにおいて大きく売り上げを伸ばすことになりました。(この法律は違憲性があるとの提言もあるようです)
②アメリカインディアン自治区外でのカジノ
やっぱり自治区内だけでカジノをやるよりは、自治区外からもお金を集めた方が良いに決まってますよね。でも法律でそれは合法とされていなかった。だからアメリカインディアンは「資金は自治区外から集めているが、賞金は自治区から出しているので合法だ」と言って自治区外にも自分たちのカジノを広めていきます。後々、他州でのカジノも認められるようになるので、きちんと合法化するんですが。でもまたアメリカインディアンは、他州からの課税を求められることを避けるために自ら規制をかけるそうです。
また、これはエンターテイメント施設とカジノの併設による経済効果の話にも繋がりますがひとまず置いておいて、カジノ自体の広報をすることは禁止されている、しかし自治区内の広報はアメリカインディアン次第、ということでカジノ以外のエンターテイメント施設の広告を通してカジノの広報もしているそうです。
③カジノの用途
主に教育、経済政策、インフラ整備、警察関係、保険関係など自らの生活にきちんと還元されているようですね。しかしながらアメリカ政府からは「道徳的に…」という理由で規制される部分もあるとか。自治区外でのカジノが解禁されたらなおさらでしょうが、アメリカインディアンだけではなく他のアメリカ人にも雇用を生み出すという面から、非アメリカネイティブもこの規制には反対のようです。
※2013年6月19日、ニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事はLas Vegas型カジノ建設を認めることで州議会と合意。(先住民以外による公的カジノ施設の運営を合法化するには法改正が必要だそうです)。これには雇用問題も大きく関係していて、ニューヨーク州の失業率は全米の平均が7.5%なのに対し、それを上回って7.8%なのです。(2012年)
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE95J00I20130620
大分端折って書いているので情報不足も多々。もしこれは何なの?というところがあれば指摘お願いします。再度調べてみます。
まさか、あの看板からこんなに民族・経済・政治にまたがる勉強が出来るとは思ってもみませんでした。非常に楽しい。
参考にしたPDFなので是非。→http://ouc.daishodai.ac.jp/ams_labo/files/%5BPDF:4.97MB%5D.PDF
ちなみにここからカジノの経営の歴史からアジア諸国、また東京オリンピックを控える日本におけるカジノ経営についても記事を発見してまとめたので知りたい方はご連絡ください~。
あ、どこかで「バッファロー、全米第二位の貧困都市」について書けたらいいなと思っております。
(バッファローは第一位のミシガン州デトロイトに続いて29.5%の貧困率という数字を抱えている)
まぁバッファローもデトロイトの工業における産業繁栄の影響を大きく受けた街でもあったみたいなので、第一位、第二位と続くのはなるほどと思いました。
http://www.census.gov/prod/2007pubs/acs-08.pdf
でも次の記事に書くかは決めていないのでご了承ください。
それでは。
shoko.