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NOTE

日記にはしません。

お久しぶりです。約2ヶ月も更新をさぼってしまい、すみません。

友人から聞く限り、今期の秋交換留学枠では私の今通うUBは候補にないようで、UBへの留学希望者をまた1年待たなければいけなくなるのかな、なんて少し寂しく思っています。が、変わらず好きなように更新していこうと思っているのでよろしくお願いします。アメリカ留学を考えているだけでなく、そもそもこういう大学に行ったらこんなことが勉強出来るのかー、こんなことが知れるのかーと見て感じていただければ。

さて、アメリカ時間で昨日、11月4日、アメリカでは中間選挙が行われ、なんと上院下院共に共和党が過半数を占めるという、共和党にとっては歴史的大勝になりました。オバマ大統領にとってはこれからますます共和党に歩み寄っていかなければなりませんね~。

以前も述べたように、私はIntroduction to American Politicsというアメリカ政治の授業を取っています。しかも期末までに3回中間試験があるのですが、その最後の3回目の範囲がまさに選挙についてなので私にとっては(もちろんアメリカ国民にとっては当然だけれども)、非常にタイムリーでワクワクしていました。実際中間選挙から一夜明けた今日の授業でも中間選挙の話題で授業が盛り上がりました。

そこで今日はそんなアメリカの中間選挙についてまとめた上で、実際にUBの学生が政治に対してどれほど興味関心を持っているのか、はたまた授業でどんな話題が出て来たのか、について大学生活と結びつけてまとめていきたいと思います。


中間選挙って?
恥ずかしながら、私自身も今回の中間選挙があるまでまともに調べたことがなかったのです。2002年には物心もついていたはずなのに。ということでまたここでも自分の無知はもちろん、いかに今までアンテナを張ってこなかったかが顕著になって反省、反省です。

さて、本題。中間選挙とは、連邦議会・議員選挙及び知事選挙の総称で、大統領任期4年のうち2年目に行われる選挙のことです。
今回の選挙では、下記の数字分だけ改選が行われました。
・36/100 (上院議席)…3分の1
・435/435 (下院議席)
・36/50 (州知事選挙)
改選以前は上院の多数派が民主党であったのに対し、下院の多数派は共和党であるいわゆる「ねじれ」状態でした。改選後も共和党がそのまま多数派を占める可能性が高いと言われており、焦点は民主党が上院で多数派を維持出来るかどうかにあてられていましたが、今回上下院共に共和党が多数派を占めたことで政権と議会のねじれが強まることになります。
ちなみに上院議席は州の人口に関係なく2議席ずつ、しかし下院は各州の人口別で議員数が割り当てられています。下院の議員数が最も多いのはカリフォルニア州で53人だそうです。

どうして中間選挙は火曜日?
1845年規定のアメリカ連邦法により、大統領・連邦議会選挙は「11月第一月曜日を含む週の火曜日」と定められています。その昔、国民の多くは農業に従事するキリスト教徒であったため、農家が忙しくなる春や秋、また教会に行かなくてはならない日曜日に投票に行くことは出来ませんでした。また、当時の交通手段は馬車。つまり、移動するにも1日程度はかかると言われいたので何故月曜ではなく火曜と定められたかがわかります。しかし、時代は変わって現在火曜に選挙のために会社や学校が休みになるなんてあり得ませんよね。そのため、一部の企業では休日に投票日を移すなどある程度配慮がされているようです。

上下院共に共和党が多数派獲得、日本への影響は?
日米間で注目すべきといえばTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)。TPPにおいても農産物別で様々な問題がありますが、何よりアメリカ国内で言えばこれも議会の承認が必要とされるものの一つ。今回共和党が上下院共に多数派を占めたことで前進したものの、日本にとっては変わらず合意へのハードルは高いとされています。(TPPに関しては中間選挙後すぐに10日からAPEC閣僚会議が開かれるにあたり、8日から中国・北京でTPP交渉の場が持たれる予定)

大統領権限・継承順位がピンチ
大統領・副大統領が職務不能となった場合、その権限を継承していくのは次の通り。
②下院議長
③上院仮議長
(③国務長官、財務長官、国防長官、司法長官と続く...)
政党で考えてみると、中間選挙前は
②共和党
③民主党
中間選挙後は
②共和党
③共和党
と継承順位3位も共和党に奪われることになります。ちなみに、「上院仮議長」とは、上院議長を兼任する副大統領(現バイデン副大統領)が職務不能になった場合代任される人のこと。慣例上、「上院で過半数を占める政党の中で最も議員歴が長い」人が務めることになっています。ただし、この「仮議長」とは名ばかりで、実際の議事進行は「仮議長代理」。しかしこの仮議長代理も仮議長同様、「上院で過半数を占める政党」から選ばれるのです。つまり、今回の選挙で上院の過半数が民主党から共和党に変わったのでいずれにせよ共和党が仮議長・仮議長代理ともに担当することになるんですよね。そうすると、上院議長は選挙結果がどうであれ民主党の副大統領が兼任するわけですから、ここでも「ねじれ」が発生するというわけなんです。

莫大な政治献金
2010年からそれまで規定されていた献金の上限が撤廃されました。それによって今回の選挙費用は過去最大の40億ドル、日本円で4000億円と言われ、金権選挙にもなりかねないのでは、とも表現されています。では、この莫大な献金を何に使うのか?最も多くつぎ込まれるのはテレビコマーシャルだそうです。
私の暮らすニューヨーク州の候補者がNHKで取り上げられていたのでそれを例にとってみます。
NY州共和党ステファニック候補には30人の投資家、そして2億円以上の献金が集ったそうです。特にリーマンショック後、金融機関に厳しい規制をかけてきた民主党に反対しより有利な政治変化を求める人々はヘッジファンド(代替投資)を通して共和党を支持する傾向があるそうです。彼女もまたその献金を活用して自身のPRだけではなく、相手候補のネガティブ広告までもをコマーシャルに組み込んでいます。(同様に民主党の相手候補も彼女のネガティブ広告を自身のコマーシャルで放送)



さてさて。
UBには「UB Republicans」と「UB Democrats」というグループがあります。その名の通り、民主党・共和党にそれぞれ賛成する生徒が所属するグループで、政治問題についてディスカッションしたり、はたまた大学がある地区の議員と交流を通して意見交換を行ったりと精力的に活動している学生の集まりでもあります。今年度の始めにはRepublicansとDemocratsで共同のBBQパーティーがあったりと相互でも交流があるようです。今回の選挙においても、投票を促すビラ配布等大学の中では特出して政治関心の強い学生が活動しています。
また、前述しましたが私の履修しているクラスでも今日は突然出席率が増えて(大講義で出欠を取らない授業なので最近欠席者が多かった)、「上院で共和党が過半数とるなんて驚いたよ」(彼らが事前にメディアによる予測を見ていたかどうかは別にして)とか「大統領選はどうなるんだろうね」とかいつも以上に授業前から積極的に政治的な話題が話されていたように感じられました。今日の授業テーマは選挙における世論調査や調査方法の注意で、今回の選挙において行われた世論調査が民主党にとって不利なものであったと述べる記事を例に挙げて授業が進みました。
それがこちら。興味があればどうぞ⇩
http://fivethirtyeight.com/features/the-polls-were-skewed-toward-democrats/

こうして実際にアメリカで生活をしていると、日本にいるときより一層こうした政治の話でさえ身近に感じます。これは別にアメリカに限った話ではなく、少なくとも私の経験上、実際に足を運んだ事のある国のことはそう簡単に無視出来ない。自分の目で見て、体感して、生活を送った場所だからこそ親近感が湧いて、それこそ「第二の故郷」「第三の故郷」なんて呼べる土地が出来るんじゃないんでしょうか。別府にしかり。こういう感覚を得られるのは実際に生活をした人の特権だと思っています。だからこそ、なかなか身近に感じられないな、このままじゃまずいなと思うのなら、お金と時間の許す限りで足を運ぶのが一番ではないのでしょうか。