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日記にはしません。

先日、11月7日~9日まで行われていたボストンキャリアフォーラム2014に参加してきました。実際に「就活」の場に足を踏み入れた初めての経験でした。一般に就活生と呼ばれる3、4回生ではない2回生の目線から、またアメリカに留学している身から伝えられることを伝えたいと思います。

まず「ボストンキャリアフォーラム」とは???
世界最大の日英バイリンガルのための就活イベントです。1987年からボストンで始まり、今年で28年目を迎えました。外資系、日系も含め200社以上が参加し、アメリカ国内はもちろん、諸外国へ進学している日本人学生が参加しています。その人数は年々増加し、毎年約1万人が参加していると言われています。詳しくはこちらがホームページなのでどうぞ。⇩
http://www.careerforum.net/event/bos/

参加者のほとんどは日本でも就活生として就職活動を行っている大学3、4回生です。日本国内外で修士、博士課程に在籍している方もいらっしゃいますが。ということで、会場の雰囲気はこの3日間で希望の企業から内定やインターンを貰うために準備をしてきた就活生の熱気と緊張でまさに就活そのものを見ているようでした。冒頭から2回生だとあたかも就活がまだまだ先のような表現をしてしまいましたが、実際にこの会場に足を運んだ感想から率直に言えば、今では全くそんなことは思いません。

留学前に大学で2回生に向けた就活の基礎ガイダンスといえばいいんですかね。就活に向けた基本的な姿勢、大学でどのような生活を送るべきか、等実際に就活を終えた先輩方から多くのアドバイスを頂けるチャンスがありました。正直、「就活でのネタ作りのために学校生活ではサークル以外でもこんなことをしよう!」みたいなことを言われる場面もあり、そこに留学や今まで自分がAPUでやってきたことが含まれていたりしてちょっと、いやいや!と思った部分もあり(笑)、まあそれはオフィスや就活へのアドバイスだと考えるとしょうがないのでそこに不平不満を言ってもしょうがないんですけど。こういったガイダンスへの出席や周りのお世話になっていた先輩方の影響もあり、私にとってそこまで親近感の薄いものではなかったんです、就活というものが。と言いつつも、やっぱり大学で勉強していること、留学を繋げて活かすことの出来る仕事ってなんだろうな...と根本的な疑問はなかなか解決せず。また、「1回生、2回生だから就活が関係ないとは思うな!」と大学やメディアの影響で暗黙の了解的なこともあったので、就活、就職が遠くないぞというのは「頭ではわかっている」状態だったんだと思います。だからこそ、今回のキャリアフォーラムにも「就活の雰囲気を味わってこよう」とか「情報貰いにいこう」とかあわよくばインターンなんか...と結構弱腰だったなと後悔しています。

会場の様子

さてさて本題。会場到着前から、空港から出ているバスや駅でスーツを身に纏った多くの日本人を発見。CFNに行くと入り口で会場地図など資料が入った青いバッグが渡されたんですが、私が授業の関係で二日目しか行くことが出来なかったので多くの学生は既にその青いバッグを持った状態で会場入りしていました。会場に入るには、事前に予約をし印刷してきたネームタグと3日分日にち別で切られるチケット?が必要になります。面白いのとなるほどなと思ったのは、入り口前に青いストラップと黄色いストラップがたくさん掛けてあって、それのどちらかにネームタグを入れるんですが、どういう分け方かわかりますか?
青→Non-technical (=文系)
黄色→Technical (=理系)
企業にとっては一目で分かる方法。ほとんどの企業の採用学部、専攻にはAll majorsとか学部を問わないと書いてありましたが、とはいえ技術系職には理系の学生さんが不可欠ですよね。また、圧倒的にストラップの数が青の方が多いのも、このイベントに来るのは目に見えて文系学生が多いということがわかって面白かったです。

会場は大きなホールのようになっていて、そこに企業がブースを敷き、片側には個別の面接ルームなんかもあります。その会場外では一生懸命企業研究、企業分析をパソコンでやっている学生さんが多く、窓際兼イス?には隙間がない程学生が座っていました。中に入るとそのブースの多さ、学生の多さに圧倒されそうになります。一通り企業の名前はチェックしていたのですが、私は片っ端から一つずつ企業のブースを見てまわりました。既に二日目だったこともあり、説明会やウォークイン(その場で企業に履歴書を渡し、通ればすぐ面接)を中止し、二次面接や最終面接のみを実施している企業もちらほら。自ら企業の資料が入った袋を渡してくるところもあれば、3、4人の職員の方が通路で行き交う学生をじっくり観察している、なんてところもありました。気になる企業の前ではセミナーや説明会の時間をメモっていたので何回か声をかけられましたが、実際に話してみると緊張。

企業のブースの大きさもある程度その企業自体の規模に関係してくると思います。大企業や大手の銀行なんかは一般のブースサイズの2倍3倍なんかを占め、その分説明会に来る学生を多く取り込めるだけの受け皿を用意しているようでした。他にCFNに来ていた学生さんのブログなんかを見ると、やはり博報堂など日本でも人気の大手日系企業はここでも人気だったみたいです。どちらかと言うと私が行った二日目は大手は既に落ち着いた雰囲気で、見た中で圧倒的人気を誇っていたのは「鎌倉シャツ」と「Plan-Do-See」。ここの2つはもうブースから学生がずっと溢れ返っていて、人気は一目瞭然でしたね。鎌倉シャツは以前BRUTUSかな?何かの雑誌で見かけたことがあり、ニューヨークへの出店もしているらしいので何となく聞いたことはあったのですが、Plan-Do-Seeは初耳。ウェディングやイベントの企画・コンサルティングを請け負う会社みたいです。

外資で大手はBloomberg, ゴールドマンサックス、マッキンゼーなど。外資系はやはり圧倒的に日英をビジネスレベルで自由自在に使うことが出来る日本人学生、アジア系の学生が多くアプローチをかけているように見えました。マッキンゼーでは既に内定が決まった(?)学生と職員の方達でお昼にサンドウィッチを楽しそうに食べている場面も見かけ、やはり日系企業とは少し違う空気でした。
ちょっと笑ったというかホッとしたのがAmazon。スーツでバシバシ決める他の外資とは違い、あの段ボールのキャラクターとAmazonのロゴが印刷されたカラフルなTシャツを着た職員の方々がブースで学生とのやり取りをしていました。

学生の様子

さすが、日英バイリンガルと呼ばれるだけあって私の横にいた女性の学生さんも次々にかかってくる企業からの電話に日本語・英語で次々対応。日本人同士でも英語で話している人もちょくちょく見かけました。特に外資系大手に履歴書を提出していた学生さんは少し書きましたが日常会話レベルではなく既にビジネスの話を英語でスムーズに出来るレベル。どちらかというと帰国子女でそのままアメリカもしくは英語圏の国で育ち、英語には何の苦労もなく、という感じの人が多かったように思いますが。ブース前に置いてあるボードにも書かれているんですが、パンフレットに企業が掲載している言語要求レベルはほとんどが日本語母語もしくはビジネスレベル、英語ビジネスレベルでした。もちろん職種や採用部門によって英語が日常会話レベルであったりもしますが、多くの学生が内定を狙う人気企業ではほとんどの確率でビジネスレベルの英語が求められているようでした。ただ、内定を貰った学生さんのブログなんかを見ると履歴書はほとんど日本語で良かったとか。
それから偶然見かけたのはどんどん知らない学生に話しかけてそのツテを使いまくってる人。アメリカ中からはもちろん、国内のあらゆる場所からも学生が集ってきているのでそういう場所のメリットを最大限に活用している人だなと思いました。
ただ、残念だったのがマナー。変にアメリカナイズされているのか、スーツなのに地べたに座り込んで作業をしている学生の多いこと多いこと。スーツなのに、というかそもそも地べたに直接座るのはどうなの、と同じ日本人として恥ずかしくなりました。アメリカの文化や習慣を批判するわけではありませんが、出来ることならそういう就職活動の場では少なくともやめてほしい。そういうマナーの部分も企業が学生を判断する一つの基準でもあると思うので。

事前準備

私は今回、履歴書は持たずに会場に行きました。しかし、ちょっとFacebookに書いたように履歴書の書き方、面接におけるマナーなど最低限のことはCFNのサイトを見ていったり他のサイトでちょっと確認してみよう、なんて思って見たりすることもあったので、そういう意味では非常に就活が近くなったと思います。更に、年々就活時期ではない学生も来ることが多くなったのか、一部の企業では来春卒業予定ではなくても面接をボストンで受け、帰国次第日本で最終面接を行うといったところもあるようです。それを行ってから知った私にとって履歴書持ってくれば!!と大変後悔しました。しかも結構興味があって面白そうな会社だったのに。だからこそ、来年以降就活時期ではないけれど行ってみようかな、と考えている人にはとりあえず事前準備も就活生と同じくらいとは言いませんが、ある程度やるだけやってみることは重要だと思います。


では、就活時期ではない私がこのフォーラムに行って得たものは???

ズバリ、「焦り」です。

パンフレットに「法学部出身で、その知識を活かして某大手石油企業の法務課で働いています」という文字を見た時、堂々と英語で学生さんが企業の方に「こういうことやりたいんです!」と訴えかけていたとき、純粋に「あ、ヤバい」と思いました。理由は3つ。

①自分の大学で勉強していることとそれを繋げられる仕事に迷いがある
②学部をどう活かす?
③自分の社会性

一つ目は目標がないとか夢がないという意味ではありません。1回生の時の「やりたいことが多すぎて、勉強したいことが多すぎてどうしよう!」状態は何とか脱し、好奇心を失わず優先順位を決めてやりたいことをやっていくというバランスは以前に比べたら取れるようになりました。迫るゼミ決定や自分の専攻、またアメリカの留学生活から徐々に大枠は決まりつつあります。こういう分野で活躍出来る人間になりたい、と。でもそこからどういうルートで仕事を繋げて行くのか、また進む先をどちらにしようか、等迷いがたくさんあるのです。だからこそ、良い意味でこういう状況を自分が納得する結果に導けるように、今の留学生活が鍵を握るな、このままじゃ日本に帰れん!と良い「焦り」が出たんです。

2つ目は学部。これはあらゆる場面で言われているのでそんなに新しいことでもないと思うんですが、「アジア太平洋学部?何やってるのここの学部?」ってことです。「商学部」「経済学部」「法学部」という一目見れば勉強していることは大体分かる学部じゃないんです。だからこそ、自分の選んだ専攻とこの「アジア太平洋学部」を自分なりに結びつけて自分のやってきた勉強を一言で表現出来るようにしなければいけない。逆に言えば、学部の解釈を自分の4年間に任されていると思えば、それは素敵なことだとも思います。私もまだまだ模索中ですが、企業に限らず人に聞かれたらスパッと私なりにこういう魅力のある学部なんですよ、と言いたい。

最後に、自分の社会性。留学前、ある先輩から学校内だけではなく外の世界にもちゃんと触れて自分を社会を触れる機会を作れとアドバイスを頂きました。それがここに繋がった、とこの時強く思いました。先ほど指摘したようなマナーは就活に限らず一人の人間として最低限知って行動に移すべきこと、更に学生を見ているとブースから面接室までのちょっとした時間でも企業の方との会話を楽しみ、少しでも自分を理解してもらえるチャンスを増やす、そんなことが今の自分に出来るのか?ずっと会場内ではこういう風に私の目から見て人付き合いが上手そうな、と言えば良いのか上手く自分を知ってもらいたい、と表現出来る人たちと自分を比較し自分に問いただし続けました。もちろんそれが全てではないけれど、例えば大学で出来ることと言ったらプレゼン力とか。日常的な友人関係だってそれこそ一つの自分を、自分の考えを他者に伝えていく一つの練習になっているのだろうし。あらゆる場面でこれまで無意識だった部分を意識化していく必要があるなと思いました。

タイミングも重なってゼミ決定も近付き、少しずつ自分の将来へのパーツが集まり出したかな。

私の好きな本の言葉を借りるなら、この機会を得たことで私にとって「社会に出て働くこと」が、頭の中での理解から一歩飛び出して、「生々しく」感じられるようになった。

思考の分岐点をたくさん与えてくれるアメリカでの留学生活、少しずつ辛いことだらけではなくなってきました。