2.ジェンダーアイデンティティ(性自認)が男性でセクシュアルオリエンテーション(性的指向)がゲイから告白されたケース

 

私がDTM(デスクトップミュージック)をやるために

PCをいじっていて、どうも分からないところを

工学系の友人らに教えてもらっていた仲間の一人で、

超ハイスペックの男子で言うまでもなく女子らにモテていました。

 

たまたま教えてもらっている時に女友だちに出くわし、

後で友人に「彼、紹介して!」と、言われることが多々あったので、

彼にそのまま友人らの思いを伝えると

「そのてのやつは俺自身を見て言っているわけじゃないから相手しないで」→

「断っといて」→「彼がいるから断っといて」

断る理由が変わっていきました。

 

私は彼をそういう目で一度も見たことがなかったので、

そのまま友人らに伝えた訳ですが、

「彼がいるって、〇モ(今では差別用語になるので〇)?」

…どうでもいい質問に感じたので、その時はそのままスルーしました。

 

ある日、彼がいつになく落ち込んでいたので、

PCカスタマイズのことは放って、彼の話を聞いていました。

2年付き合っていた「彼」と、別れたということでした。

そこでああ、「彼」って本当に「彼」だったのねと理解しました。

 

街中を堂々と手をつないだり、肩をくんで歩けない、

友達に言えない、親に言えない、認めてもらえない、

今まで見かけが男性同士であることからできない、

言えなかったこと、別れの辛さに耐えられなくなると

そんなに頻繁に連絡し合う仲でもなかったのですが、

ほぼ毎日連絡してきました。

 

私には未知の世界でしたし、ただ話を聞いてあげることしか

できませんでしたが、そんな日が続き…座る距離が近いと。

 

彼は私とは異なる感覚を持っている人と理解していたので、

勘違いしている自分が恥ずかしくなったこともありました。

 

…勘違いでなかったのです。

彼は20年間、相手が男性でないと興味がわかなかったのに、

私はかなり異質な存在となっていたようです。

悩み、苦しんで私に自身の気持ちをストレートに告白してくれました。

 

でも、1度理解受け入れたものを180°見方を変えて、

DTM(音楽作成)>恋愛 の私の脳内を変換するのは無理でした。

彼はその後も自身の性的指向に悩んで、

大学を休学したと他の仲間から聞きました。

 

自分が弱いところを助けてもらっておいて、

本当に申し訳なかったと今も思いますが、

何故、男だとか女とかで、決めつけてしまうのでしょうか。

 

自身の産まれの性と同じ人「男が好き」/「女が好き」…

と、考えられるのは今が自由で平和なんだと思います。

決めつけてしまい不自由させているのは自分自身だと気付いてください。

 

DVの中にいた私だからこそ分かるのですが、

誰かに強要され、殺されそうになったからでもないのです。

 

カミングアウトはとても勇気がいることだと私は痛いほど良く知っています。

 

でも、言う言わない選択をしているところで

あなたが今とても平和な環境にいるということを知ってください。

 

ただそのことで公共の自治は荒らさないで欲しいと個人的には思います。