アトモキセチンの服用4週間目。

そろそろ効果が出てきてもいいらしい。

だが実感はない。
まあ、そもそも私は昔から自分のことに関しては鈍い。
よーく考えると効果が出ている気もするが、
うーんって感じ。
どうなのだろうか。

でも、感じるのは確かに感受性が減っている気がする。
今まで聞くだけで泣いてしまっていた曲を聴いても涙が出なくなった。
読むだけで感動してゾワゾワする漫画やアニメを見ても、
面白いなぁ、感動するなあ、素敵だなあ
なんて並大抵のことしか思わなくなった気がする。
元々が、感受性が強いので、これが一般的な人の状態なのかもしれないが、
改めて私の唯一の誇りであった、感動する力が失われていっている気がする。
もう何が正解かわからない。

薬を飲んで社会に溶け込むのが正解なのか。
薬を飲まないで自分らしく生きるのが正解なのか。
そもそも薬を飲まなければ、自分らしくも生きられないのか。
薬を飲んでも社会に溶け込めない不適合者なのか。


こんなことをぐるぐる考えながら生活している。

自分の感受性を取り戻すかのように、今まで以上にドラマや漫画、アニメ、映画を見ている。


ただ、明日からは仕事漬けの日々が始まる。

きっとメンタルがボロボロになるだろう、たくさん怒られてたくさん傷ついて。

はぁ、生きるって残酷だ。




今日で、ADHDの薬アトモキセチンの服用を始めて

3週間目が始まろうとしている


1週間目は25ミリグラム

2週間目は40ミリグラム

そして3週間目は80ミリグラムで

1日1つの服用を続けている


副作用はそんなにない

動悸がしたり、喉が渇いたり、頭が少しガンガンしたり、めっちゃ眠かったり

けど、吐き気とか頭痛くてしょうがないとかそういうことは特にないので、日常生活に支障はきたしていない


改めて自分の体のタフさにビビる


薬を飲み始めて効果の実感としても、今のところない

仕事でも相変わらず怒られるし

日常生活でも忘れ物やら遅刻やらはしている

意識を変えないと、

もっと変えないとマズイと実感している


そして、この期間で進展が一つ

いや二つ


一つ目は親に報告したこと


親は

「今の子はそうやって何でも名称を付けたがるよね

でも、そんなこと言ってたら人間全員何かしら障害あることになるよ」


てな感じであまりADHDを認めていない


まぁ、自分の子供が障害なことが嫌なんでしょう


少し虚しい気もするけど、それはそれで、別にいい

理解しろとも別に思わないし


まぁでもそれはさておき、自分の現状は心配してくれているわけで

こんな子に育って申し訳ないなーとか

こんな歳にもなって申し訳ないなぁとはめっちゃ思う


まぁでも私的にはADHDって分かって気が楽になったので診断を受けたことを後悔はしていません


障害とか関わらず1人の人間として見てくれている親に感謝



そして二つ目


会社の信頼している上司の1人に報告しました


主にはADHDですっていう報告をした訳ではなくて

会社を辞めますという報告をした


ただ、とっても優しい人で、私も気持ちがゆれ動いてしまい

結果的には退職決定というわけではなく

現状の相談とか今の現状をの報告とかそういう時間になってしまった


でも、ガンガンに引き止められた訳でもないので、また決心がついたりしたら進展があったりしたら報告しますという形で終わっている


伝えやすそう、辞めたいって


そういう気持ちになったり、それがわかっただけでも

1歩進めた


先輩には本当に申し訳ない





そんな感じで私とADHDとの共同生活は

案外、順調に進んでいる


今日から薬が先週の倍量になったので

少し怖さというか、緊張はしているが、きっと大丈夫だろう


今週も頑張ろうと思う


おやすみなさい、いい夢を見れますように







アトモキセチンの服用1日目。


思った以上に副作用がない。

気持ち悪くない、吐き気もない、ムカムカもしない。

小さい頃から副作用とかは起こりにくい方だったから

今回もこんなもんかと自分の体の強さに逆に呆れた。

気を張って少し損した。


ただ、それでもいつも以上に眠かったり

喉がカラカラに乾いているように感じたり

少し動悸がしたり

そんなレベルの副作用は私でも感じた。


よかった。

これなら明日の仕事も支障はなさそう。

朝が起きれるかだけが不安。

この眠くなる副作用のせいで起きれなかったらどうしよう。

不安だけど、本当に、そんぐらい。

強い体に育ててくれた両親に感謝をするべきだよね。確かにそういえば高校生までずっと皆勤賞だったわ。


これからどうなるかわかんないけど

副作用に少し安心できた今は

明日からの仕事の方が怖い。


明日は何を怒られんだろう。

どんなミスするんだろう。

どんだけ迷惑かけるんだろう。


そんなこと考えながら、きっと今日も眠りにつきます。

明日が来なければいいのになぁ。

おやすみ、世界。



3回目の診療。
1週間ごとのスパンで最近は精神科に通っている。


今回は以前とは違う先生。
というのも私が仕事の都合で曜日を変えてもらったらしょうがない。
でもいい先生だった。
けど。
いつもめっちゃ待ち時間長くて
診療終わるまで余裕で5時間とかかるのに
その日は診療終わりまで約30分。

その先生も診療が始まってからすぐに
薬の服用どうしますか?
みたいなとこから入ったので
なんかすごく不安にはなった。
まーけど、診察してお薬を出すのがお医者さんの仕事だしこういうものか。

その後薬への不安などお話して
私はひとまず薬を服用することに決めた。

その薬の名前は、アトモキセチン。
ストラテラのジェネリック医薬品。

副作用で吐き気がしたり、気持ち悪くなったり
人には夜が結構ひどい作用があることもあるようだ。

心配だけど、やってみなきゃ分からない
そうやって自分を言い聞かせて
今夜服用が始まる


病院を出た後、
なぜかとても悲しくなって虚しくなって
久しぶりに結構泣いた
感動とかじゃなくて、興奮とかじゃなくて
ただ、辛くて悲しくて泣いた。

涙の理由は自分でもよくわからないけど
薬を飲まないと普通の人になれないんだなという
虚しさというか、やるせなさとゆうか
自分は普通の人間ではないんだな
と思った。

そして、副作用のもう一つ。

先に言った、吐き気や気持ち悪さだけではなく
感受性が減るということが起こるらしい。
これは先生に教えていただいたことではなく
自分がネットから拾ってきた情報。

ちなみにこれがきっと私が泣いた理由の一つでもある。
私は感受性が人より強いという自負だけはあった。
というか、今でもある。

それによって色んな作品や出来事に感動したり
興奮したり、楽しんだり、喜んだり
それが私が生きているという感じる理由で
もはや生き甲斐。
もはやそれしか生きがいがない。
それしか自分の誇れるところはない。

だから、この薬でそれが奪われるってなると
なんだか生きてる理由まで失われてしまう気がして。
ADHDを治すための薬なのに、
それによって私の唯一の誇りまで失われてしまうかもしれない。
普通じゃない人間はやっぱり他の人のようには生きられない。
何かの犠牲なしに何かを得ることはできないんだなぁ
大好きな鋼の錬金術師のセリフであるこれがふと思い浮かんだ。

でも、薬の服用が全てじゃない。
世界がモノクロになってしまったら、私は生きる意味がない。
それはまたその時考える。

なので、私は薬を服用して、ADHDの症状を改善させようと思う。
とは言っても効果が出るまで1ヶ月から2ヶ月かかるらしい。

気長にゆっくり
全部これが私だと受け止めながら許しながら
少しずつでも生きやすい日常に繋がればいいなと思う。

とりあえず今は副作用とか色々怖いけど
前に進んでるから必ず。
きっと私は大丈夫。
これで怒られる毎日も少し変わればいいな。

「不注意型のADHDの特性にあてはまっています」

 

そういわれた。心はなんだか落ち着いていた。

むしろ安心した。

 

会社員になって一年。

思っていたより自分がダメな人間だということを知った。

社会はとても生きづらい場所なんだと知った。

生きることはなんて難しいんだと知った。

 

そんな風に考えていたからだろう。

もとから心理学にも興味があったせいか、

HSPやADHDという単語を知るようになった。

夢中に調べるうちに

自分がこれなんじゃないかという感情が湧いた。

 

 

いやでも、精神科にいくほどじゃないだろう。

そう思って何度も何度もやめた。勇気が出なかったという方が正しい。

 

けど、いつまでたってもこれじゃ前進できない気がした。

そういう自分にもいらだっていた。

日常生活でも時々、今ならいけるんじゃねという瞬間が私はたまに来る。

いまなら、見知らぬ海外の土地で一人放り出されてもいけるわみたいな感覚。

 

ある時それになったので、勢いで精神科に電話した。

 

予約をとって無事ミッション完了。

電話したあとは心臓がバクバクいってうるさかった。

 

実際検査をしてくれたのは2回目の来館。

 

1回目は基本的なお話。困っていること。来館理由。

鬱の症状も疑われたので、そういう検査を少し受けて帰った。

 

2回目のADHDの検査は、

まず30分~1時間くらいかかった気がする。そんくらいのテストを受ける。

テストというか、チェックシート的な。当てはまるものにチェックをつける。

ストレスチェックみたいなやつ。

小児期と成人期と分けてチェック項目が設けられていた。

自分でも驚くほどチェックがたくさんつけれて、

これわざとチェック入れてるように疑われないかなとか思ってしまうレベルだった。

 

でも、当てはまらないところもあって、

う~~~ん、自分がADHDな確率は五分五分くらいじゃね?と思っていた。

 

そのあとは、お医者さんと1時間近く検査というなのカウンセリングみたいなやつをした。

そのチェックシートをもとに、具体的に起こったことや内容をお話しした。

どうも精神科医さんはやはり話しやすい。

いつもよりたくさん話してしまった。

自分のことを否定したりもしない。

仕事ではあるけど、知ってくれようとしてくれている。

その関係が心地よかった。

 

 

それが終わってからしばらく待ち、、、

 

名前が呼ばれ、診察室に行くと冒頭のセリフを告げられた。

 

どっちつかずの自称ADHDみたいな自分に嫌気がさしていたので、

正直安心した。

けど、自分でも予想していなかったが、

「今後自分はどうすればいいんだろう」という不安も脳をよぎった。

それは今後担当の先生とゆっくり決めていくことになるらしい。

 

その結果発表のときは、簡単なADHDの説明も受けた。

3つの項目からADHDはなる。

 

①不注意

②衝動性

③多動性

 

私は明らかに①不注意型が優勢しているADHDらしい。

確かに昔から「天然」とか言われてたなあ。

自分ではそんなつもりが全くないから、イライラしたりしたこともあった。

当然社会に出ると、天然なんて言葉で許してはもらえないから

とっても困っていた。自分のことがより嫌いになっていた。

何もかもめんどくさくて死にたいと思った。

その要因にADHDもあったのなら、

私は今回少し救われた気持ちになった。

 

「あなたの今の仕事は、普通の人でも大変だから、ADHDであるあなた、よくやってるねえ」

そんな雰囲気の言葉も言ってくれた。

また少し救われた気がした。

 

そして、

「部屋が散らかっている状態が頭の中で起きているような状態、理解できる?」

って質問が来た。

仕事中の私は常にこれで、慌てふためいているので、はいと答えたら、

ADHDの人はそういう状態に脳がなりやすいんだ。と説明を受けた。

ADHDじゃない人はこの感覚がよくわからないらしい。

私からしたらそういう状態に日々いないADHDの人の脳が不思議なくらい、この感覚はよくあることなので、

歴としたADHDなんだなあと実感した。

 

 

ざっと私のADHD診断を日記としてここに残してみた。

これからどうなるかはわからない。

仕事続けられるのかな。

今まで教育してくれた先輩方に申し訳ないな。

先輩方からしたら、こんなこっちの事情関係ないだろうし。

たくさん時間も取らせたし。

お給料もいただいてしまっているし。

 

はあああああああ。

本当。

私の人生どうなるんだろう。

けど。

これで自分の取説が1ページ増えたと思おう。

生きやすくなる生き方に一歩近づいた。

どう動くか。どうとどまるか。どう考えるか。

ちゃんと自分の人生を創っていくんだ。

 

さあ。

私はADHDだ。

これからどうする?

きっと、ここからが私の物語の新章だ。