光と 音と 鈴の音 と  〜 プラチナ sai 遊記 〜 -4ページ目

光と 音と 鈴の音 と  〜 プラチナ sai 遊記 〜

2021年の立春、ある出逢いをきっかけに僕らの不思議な旅が始まった。謎は謎を呼び、幾多の試練が立ちはだかる。預言が示す僕らのミッションは過酷で、ゴールは遥か遠くに霞んで見えない。果たして僕らは辿り着けるのか?

 

 

は 

 

混乱しそうになったので、

 

質問の角度を少し変えてみた。

 

 

 

ゴちゃん、

 

 

五次元の意識で生きると、

 

なんかいい事ある?

 

 

 

 

せやねー、

 

 

まず自由になるわな。

 

 

 

それから、

 

 

「今」 が

 

めっちゃ豊かになる かな。

 

 

 

 

ホモ・サピエンスの意識じゃ

 

自由になれないの?

 

 

 

うん、絶対

 

なれへんと思うな。

 

 

人間って、

 

めっちゃ不自由やん。

 

 

 

 

そうかな?

 

自由な人もいると思うけど。

 

 

 

 

そう錯覚しとるだけやと思うで。

 

 

大体みんな、

 

めっちゃ縛られてるやろ。

 

 

 

 

何に?

 

 

 

いっぱいあるがな。

 

思考パターン、

 

反応パターン、

 

行動パターンに縛られとるし、

 

 

自我意識じたい

 

すでに 束縛やわな。

 

それに

 

 

人間の知覚能力が及ぶ範囲も

 

めっちゃ限定されとるわな。

 

 

 

 

「自由意志のない不自由さ」

 

 

運命 とか

 

宿命 とか言うて

 

言い訳にしとるだけちゃうのん?

 

 

 

 

人間の時間軸は

 

パターンに縛られて

 

ガチガチに限定されとるから、

 

大体 予測可能やがな。

 

 

 

ヒデ坊、

 

占い師もしてるんやろ?

 

 

 

人間がパターンに縛られた生き方

 

してくれとるおかげで

 

 

ヒデ坊も、

 

メシ食えてんのとちゃうか?

 

 

 

 

占い師やったら、

 

 

ちょっとした手掛かりがあれば、

 

相手がどんな過去があって

 

どんな未来に向かっとるんか

 

大体わかるやろ?

 

 

 

あ、はい。

 

大体 

分かります。

 

 

 

 

そうやろ?

 

 

それって、人間が

 

パターンに縛られて

 

不自由な生き方しとるから

 

予測可能なわけやんか。

 

 

 

大体、いつ頃 結婚するとか

 

いつ頃 どんな病気患うとか

 

どんな仕事につくとか

 

大体わかるやろ?

 

 

 

 

僕は うなづいた。

 

 

 

 

人間のオモロいところは

 

 

行動の全てを

 

パターンからの指令 で

 

動かされとるの知らんと、

 

 

自分で自由に選択して生きとると

 

勘違いしとるところやわな。

 

 

 

めっちゃ狭い時間軸から

 

出られずに、

 

 

人間特有の因果律

 

縛られて続けとるんやな。

 

 

 

めっちゃメニュー豊富な定食屋で、

 

毎日毎日、

 

生姜焼き定食ばっかり注文しとるんと、

 

あんまり変わらんとおもうで。

 

 

 

言われてみれば、

 

確かにそうだった。

 

 

 

僕ら

 

占いを生業とする者は

 

 

生年月日や名前、

 

身体的特徴や

 

反応傾向から、

 

 

その人の

 

思考、行動パターンと

 

バイオリズムや

 

運勢周期を読み解く。

 

 

それらを総合して 

 

鑑定すれば

 

 

その人の未来を予測するのは

 

さほど難しい事ではない。

 

 

 

 

人間が、もし

 

五次元の意識に目覚めて、

 

しょうもないパターン手放して、

 

 

無限の未来や過去が

 

見えるようになったら、

 

 

ホンマの自由意思

 

獲得するやろうから、

 

 

なかなか 予測は

 

難しくなる思うで。

 

 

 

そうなったら、

 

ヒデ坊、廃業やな。

 

 

そん時は

 

芸人でもやったらええやん。

 

 

仕込んだるで!

 

 

 

サゴちゃんは

 

優しく笑った。

 

 

 

僕も つられて

 

笑返しながら

 

 

 

 

ところで、

 

「今が豊かになる」

 

というのは?

 

 

 

それは、

 

絶対 なるやろ。

 

 

例えば、この椅子見るとするやん。

 

 

 

 

サゴちゃんは、

 

いま彼が座っている

 

椅子の縁を叩きながら

 

 

 

 

の椅子ちゃん に関わる

 

過去や未来が

 

全部重なって見えるんやで。

 

 

あ、ちょっと

 

表現がちやうな。

 

 

この子がおる時間軸の

 

過去や未来に向かう広がりが

 

玉みたいに、この子の周りを

 

取り巻いてんのが

 

見えてんねんで。

 

 

 

この子の生い立ち

 

この子に過去に腰掛けた

 

全部の人、

 

 

将来 この子に、

 

座るであろう全部の人、

 

 

ほんで

 

この子が廃棄処分されるまでの

 

全部の過程が、

 

 

この子にぜんぶ

 

オーバーラップして

 

俺には

 

見えてんねんで。

 

 

 

なんや、

 

上手いこと言われへんけど、

 

 

とにかく、俺には

 

 

この子の 

 

過去や未来に向かう

 

時空間の広がりが

 

 

この子の姿に

 

重なって見えとんねん。

 

 

 

この子 華奢に見えるけど、

 

俺の5次元意識からは

 

めっちゃ グラマラスな

 

時間的な奥行きを

 

持ってるように見えとんねん。

 

 

 

これって

 

めっちゃ豊かな感覚やと

 

おもわへんか?

 

 

 

狂おしいくらい

 

エモーショナルな感覚やねんで。

 

 

 

この椅子ちゃん だけでも

 

ラブソング 何曲も書けるわ。

 

 

 

 

サゴちゃんの語る

 

5次元の風景とは

 

 

ほんとうに 

 

5次元意識によるものなんだろうか?

 

 

 

ゲーテ 

 

シュタイナー が言っていた、

 

 

「植物をみつめていると、

 

彼女らが

 

自らの物語を語り始める」

 

 

という感覚と

 

とても似ている気がする。

 

 

 

だから

 

サゴちゃんの語る

 

5次元の世界とは

 

 

物理的な

 

「高次の次元」

 

と言うよりは

 

 

何か 懐かしささえ感じる

 

僕らの 魂の故郷 の様な

 

 

とても 情緒的な

 

観念の世界を指している

 

気がしてきた。

 

 

 

僕は尋ねた。

 

 

 

ゴちゃん、

 

ちょっと待って。

 

 

何か、話聞いてると、

 

客観的な 物質世界から、

 

 

精神的な 

 

観念の世界に入っていってる

 

気がするんだけど。

 

 

 

っ!ヒデ坊、

 

なかなか ええところに気がつくやんか。

 

 

 

そこやねん!

 

 

 

そこが ホモサピエンスが

 

これから超えて行くはずの

 

 

次元の壁 やねん!

 

 

外部に実存があると錯覚しとる

 

認識の壁や!

 

 

 

 

ええか、ヒデ坊、

 

 

ほなら 聞くけど

 

 

 

ヒデ坊は、

 

さっき言うた

 

 

客観 とか 

 

物質世界 とか言うもんが

 

ほんとうに

 

実在 しとると思うとるんか?

 

 

 

 

っ、いや・・・

 

それは・・・

 

 

 

 

それを聞かれると

 

ツラかった。

 

 

 

確かに 近年の 

 

量子力学や、

 

素粒子論の発展は

 

 

過去の ソリッドな物質観

 

見事なまでに打ちこわし、

 

 

僕らが 今まで

 

信じて疑わなかった

 

確かな存在としての物質

 

と言う神話は 

 

とうの昔に崩れ去り、

 

 

それに代わって

 

 

 

常に明滅を繰り返す

 

波とも粒子ともつかぬ

 

素粒子の海 と言った感じの

 

宇宙像が定説となりつつある。

 

 

 

そして、

 

 

客観性 と言うものも

 

 

ボーアアインシュタイン

 

あの有名な論争、

 

 

つまり、

 

 

「誰も見る者がいない時、

 

果たして ほんとうに

 

月は存在しているのか?」

 

 

と言う論争以来、

 

 

真の 客観性 と言うものが

 

存在しているのかどうかさえも

 

怪しくなってしまっているのだ。

 

 

 

 

宮沢賢治が 

 

詩集 春と修羅 で描いた

 

 

わたくしといふ現象は

 

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です。

 

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

 

風景やみんなといっしょに

せはしくせはしく明滅しながら

 

いかにもたしかにともりつづける

 

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です

 

 

という心象スケッチと

 

全くかわらぬ宇宙観

 

 

近年の科学は

 

炙り出し始めているのだ。

 

 

 

物質世界に 

 

確かな 実在 

 

見いだせなくなった今、

 

 

 

本当の 実在 とは

 

いったい どこにあるのか?

 

 

外側 に見いだせなかった

 

実在 は

 

 

反転して

 

 

内側に向かえば 

 

見いだせるのか?

 

 

 

同じく

 

 

 

より高い次元

 

 

宇宙の果て や

 

素粒子の背後にではなく

 

 

精神世界と呼ばれる

 

僕らの

 

内面 にこそ 存在しているのか?

 

 

 

 

ハチやんが言っていた

 

 

次元を超えるための

 

 

「反転」とは

 

 

「ひっくり返す」 とは

 

 

 

 

いったい 何の 「反転」なのか?

 

 

 

「外部世界」と 「内面世界」

 

 

「客観世界」 「主観世界」

 

 

「意識」と 「物質」

 

 

 

 

 

ーーっ!

 

分からない!!

 

 

こんな 考察に

 

現実的な意味 はあるんだろうか?

 

 

 

そんな僕を 見透かすように

 

 

笑いながら、

 

サゴちゃんは言った。

 

 

 

デ坊、

 

脳みそバーンやな。

 

 

 

んな、

 

整理しよか。

 

 

 

今、俺らがおる地面は

 

高い所から見たら

 

ぜんぶ見渡せるやろ?

 

 

今治も高松も

 

ここからは見えへんけど

 

空からは 見渡せるわな。

 

 

これは、

 

 

三次元的な 高み から見たら

 

地面ちゅう 2次元の平面世界は

 

あっちもこっちも

 

全部 同時に

 

見えるちゅうことやん。

 

 

 

いうことは、

 

 

同じように

 

 

三次元の立体も

 

4次元の時間も

 

 

5次元の世界から見たら

 

 

同時に 全部が

 

見渡せることになるわな。

 

 

 

こも あそこも

 

遥か彼方も、

 

 

過去も、今も

 

未来も 

 

 

今まであったであろう

 

全てのものが、

 

 

これからあるであろう

 

全てのものが

 

 

 

そいつらぜーんぶが

 

 

目の前の

 

「今、ここ」にあって

 

 

よー見えとる。

 

 

 

そんな意識が

 

5次元の意識ちゅう事やんか。

 

 

 

いろんな物を 隔てとる

 

 

距離 も 時間 

 

絶対的なもんやないねん。

 

 

 

100年も前に

 

アインシュタインも言うとるがな。

 

 

 

距離 や 時間 は

 

人間の知覚が作り出した

 

まぼろし やねん。

 

 

 

 

このことは

 

科学者だけやのうて

 

 

お釈迦様も言うとるはずやで。

 

 

般若心経にも ハッキリ書いてあるがな。

 

 

 

 

科学で 外在世界を探究しても、

 

哲学で 内面世界を究明しても

 

 

同じように

 

 

そこに 行き着くねん。

 

 

 

ホモサピエンスが

 

5次元意識を獲得するためには、

 

 

一見 確かに見えとる

 

物質的な

 

外在世界の 不確かさ と

 

 

 

一見 不確かに見えとる

 

精神的な

 

内在世界 の 確かさ を

 

 

 

しっかり踏まえていかな

 

あかんのとちゃうかな?

 

 

 

距離 や 時間 と言う

 

 

いかにも 確かそうに見える

 

幻のこと忘れて、

 

 

 

アホになって

 

 

「今の瞬間」

 

「ここ」に全てを見るんや!

 

 

 

 

永遠としての「今」と

 

非局所 としての 「ここ」や!

 

 

 

「今、ここ への凝縮」 が

 

5次元への 入り口やで!

 

 

 

 

 

 

 

インシュタインは

 

特殊相対性理論

 

 

光速に近い速さで飛ぶ宇宙船は

 

光速に近づくほど 長さが縮んで

 

時間の流れも遅くなると予測した。

 

 

ローレンツ収縮 と呼ばれる。

 

 

 

そして、

 

 

 

光速となった時、

 

時間は 

 

流れるのを止めると言う。

 

 

 

時間 と 距離が 破綻する

 

 

「光速」という臨界点。

 

 

 

限りなく

 

その 点 に向かって

 

凝縮し

 

 

それを突き抜け

 

 

虚の方向 に反転し

 

 

そこから拡がる世界が

 

 

5次元の世界なのだろうか?

 

 

 

4次元時空としての宇宙が

 

 

限りなく収縮し

 

座標軸のゼロ点を

 

さらに突き抜け、

 

 

( 脱いだ靴下が反転し

 

裏表がひっくり返るように )

 

 

虚数の世界 へと反転した宇宙は

 

 

マイナス無限大へと

 

再び 拡大を始める。

 

 

5次元の地平は

 

そんな風景の中に

 

拡がっているのだろうか?

 

 

 

 

 

だとすれば、

 

 

5次元世界は

 

 

マクロの彼方にではなく

 

 

 

量子論が 示すように

 

目の前の 素粒子という

 

ミクロの向こう側に

 

あるのかもしれない。

 

 

 

 

今、ここ の一点

 

突き抜け

 

 

その向こう側へと

 

向かう意識。

 

 

それこそが

 

サゴちゃんのいう

 

5次元の意識なのだろうか?

 

 

 

 

「点が

 

円環 を内包した時

 

聖母マリアの胎内に

 

神が 秘かに 宿る。」

 

 

昔、

 

ジェスイット会のある司祭が

 

そんな言葉を書き残したと言う。

 

 

サゴちゃんの語る事が

 

真実とするなら

 

この言葉は とんでもなく 

 

深遠な意味をもつことになる。

 

 

 

 

世界に包まれていた

 

今、ここ の

 

一点 が

 

 

反転する時空の中で

 

 

世界を包み込む

 

「全なるもの」 となったとき

 

 

そこに 

 

聖なる 高次元の光が

 

受胎を 果たすのだ。

 

 

 

僕は なぜか、

 

 

あの伊豆の研究所で見た

 

saiちゃん誕生の瞬間を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

んな 意識を

 

僕らホモサピエンスが

 

獲得する事ができるの?

 

 

 

 

来るはずやで!

 

 

サゴちゃんは

 

僕の目を見据えて言った。

 

 

 

たい、どうすれば?

 

 

 

道は 四つあるねん。

 

 

 

 

1.  プラチナコロイド saiちゃんを飲む。

 

2.  すそいおん を言う。

 

3.  「今、ここ」を捕まえる練習をする。

 

4.  「ハナミジュ君」を見て アホになる。

 

 

以上の 4つや!

 

 

 

 

 

第16章 「プラチナ 78 の謎」へ続く

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます❗️💗