「DNA鑑定と冤罪」と言えば、もうひとつ思い出すのが「足利事件」です。


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この事件は東電OL殺人事件より7年遡ります。


1990年5月、足利市内のパチンコ店の駐車場で4歳の女児が誘拐され、翌日遺体となって川原で発見されました。その後、菅谷さんが警察のプロファイリングに合致し、さらに翌年1991年12月にDNA鑑定で型が一致したことから逮捕されました。
1993年に無期懲役を言い渡され、その後控訴が棄却されます。1997年DNAの再鑑定の申し立てをしますが、最高裁は取りあげてくれませんでした。
そして、2000年に無期懲役が確定しました。
更に2002年、宇都宮地裁に対し、再審請求しました。
2008年宇都宮地裁は再審請求を棄却します。そこで今度は、菅谷さん側が東京高裁に即時抗告します。

2009年、やっと東京高裁がDNA鑑定を行うことを決定します。
2009年4月20日菅谷さんの弁護側推薦のDNA鑑定人と検察側推薦の鑑定人、更には東京高裁の嘱託鑑定で「一致しない」「同一人物では無い可能性がある」との鑑定結果が出ました。



うめちゃん雨安居中
日本テレビ NNNドキュメントより


菅谷さんが逮捕された当時のDNA鑑定の精度はというと、1000人のうち1.2人、場合によっては30人に1人合致してしまうこともあったそうです。この点は、東電OL殺人事件とは少し違い、DNA鑑定の誤りを検察が認めています。


この足利事件が起こった1990年をはさんで栃木県と群馬県で連続した女児の誘拐失踪殺人事件が多発しています。それらの事件の発生現場が近いことや被害者がみんな女子児童であること、また犯行の手口など共通点が多いため、同一犯が疑われました。当然、1991年に逮捕された菅谷さんも複数の事件への関与が疑われたのでした。


しかし、菅谷さんを逮捕したあとの1996年、今度は太田市のパチンコ店の店内から女児が連れ出されました。この時の防犯カメラに写る犯人らしき男を、当時、繰り返しテレビで放映していましたので、記憶に残っている方も多いでしょう。この女の子は今も見つかっていませんが、手口からして、同一犯である可能性が高いです。

ということは、この時点で菅谷さん逮捕に疑問が出るわけです。さらに1997年には、既にDNA鑑定が間違っていたらしい事は分かっていたようです。ところが、最高裁にDNAの再鑑定を申し出ても相手にしてくれなかったのです。そして、2000年に無期懲役の判決となりました。


さらにさらに、2003年頃から、DNA鑑定の技術が飛躍的にのびたそうです。そうであれば、2008年に何故、宇都宮地裁は再審請求を棄却したのでしょう?
DNA鑑定によって知られて困ることが何かあったのでしょうか?まるで菅谷さんに犯人でいてほしい様に思えます。


うめちゃん雨安居中
日本テレビ NNNドキュメントより


菅谷さんを疑った警察の人たち、無期懲役を言い渡した判事さん達などは、この事件の後、恵まれた人生を送っているようです。もちろん皆さんその時は、正義を貫くべく最善を尽くされた…と思いたいのですが、事の経緯を拝見しますと、疑問が起こってきます。そして、菅谷さんの置かれていた立場とはかけ離れ過ぎています。


18年もの間、無実であるにも関わらず監獄に拘束された日々。想像を絶する苦しみです。

菅谷さんを拘束するに至った関係者の方々はこの事をどう感じているのでしょう。

菅谷さんは怒りをあらわにこう仰っていらっしゃいます。

「間違ったでは済まないんです」と。


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日本テレビではこの事件に関して、繰り返し報道されていたようです。私も、(恐らく去年まで)日本テレビのホームページから、その一部の特集動画を見ていました。そこには私達の知りえない裏側や、さらには真犯人に迫る部分も含まれていて、とても内容の濃いものでした。そしてその番組は、2009年、裁判所が再鑑定を決定する前に編集されているものだったのですが、「DNAの再鑑定をするべきではないのか」と訴えていました。この日本テレビの働き掛けが裁判所を大きく動かしたと言われています。
現在、それらの動画は配信されていないということで見れず、大変に残念です。また、この事件の取材記者である清水潔氏は、とても素晴らしいジャーナリストだと思います。こんな素晴らしい方がいらっしゃるのは嬉しいかぎりです。


冤罪は大きな悲劇です。冤罪被害者の方たちは、事件に関わった警察、検察、裁判所、マスコミ、私達世間、そして真犯人により、取り返しのつかない大きな代償を払わされます。
そして、もう一つ恐ろしいことは、その事件の真犯人は、ぬくぬくと生活をし、次の犯行のチャンスを狙っているかもしれないということです。いえ、もしかしたら現在も犯行は続いているかもしれません。


また、次の冤罪の犠牲者は私達かもしれません。もし、そうなった時、絶望し、未来に恐怖を感じることでしょう。


2009年12月10日、原田信助さんは、痴漢と間違われ女性の連れから暴行を受けた上に、警察で取調べを受けました。そして翌日、釈放後、列車に飛び込み自殺してしまいました。
後日、この事件内容を隠蔽するような行動が新宿署で行われていたことが明るみに出て、警察に対する不信感が増してしまいます。
私自身も、この報道にはとても衝撃を受けました。そして人事とは思えず、周りの人たちに痴漢の冤罪に巻き込まれないように伝えています。


でももし、私が冤罪被害者となったらどうするでしょう。


実際その時何が出来るのかは未知です。ただ一つ言える事は、一人で立ち向かうことは到底出来ないという事だけです。
もし、支援してくれる団体や、弁護士さんたちに相談できれば幸いですが、それも信頼出来る人たちの助けがあれば可能でしょう。


まずは、出来ることから日々やってゆきたいと思います。とりあえずPCのウィルスソフトを最新の状態にしておくことくらいですが。



以下に参考記事の閲覧先を載せました。興味のある方は是非ご覧下さい。



参考資料

Wikipedia 足利事件

Wikipedia 北関東連続幼女誘拐殺人事件

日本テレビ「検察…もう一つの疑惑」ギャラクシー賞 11月度月間賞 受賞!!

魚の目 直撃 足利事件 冤罪を作った「警察官・検事・裁判官」の実名

・My News Japan 「足利事件」菅家さんを獄中に突き落とした最高裁判事たちの豊かな老後

毎日新聞 質問なるほドリ:DNA型鑑定、精度は?=回答・吉住遊

・My News Japan 原田信助はなぜ命を絶ったか―1 痴漢えん罪の青年が自殺「息子は新宿署の取調べに絶望した」

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