こんにちは。
またまた私の戯言にお付き合い下さる事に、
感謝いたします。
前回のブログで「運命」について書かせていただきました。
この運命の話に関連し、ある物語を思い出しました。
それは、
私の勤める会社の社長の物語です。
涙涙の感動巨編です![]()
今から50年前、
社長は東京で小さな家族経営の会社を営んでおりました。
家族が食べるに困らない程度の、
ささやかで忙しい毎日を、皆で一生懸命に生きていました。
と、ちょうどその頃、東京オリンピックが開催決定となり、
社長の会社の事務所兼自宅である建物が、
高速道路の建設予定地内に入ってしまったのです。
東京都から期限付きで立ち退きを申し立てられ、
悩みました。
仕事も家も無くなってしまう…。
この会社をたたんで、どっか他で出来るのだろうか?
その場所は?
資金はどうする?
その時、ふと思い出したのです。
現在、知らない人はいないという程の、
日本の大企業のさらにグループ会社の総裁に、
イトコのハトコのマタイトコ位の、
遠く離れた関係者がいた事を…。
さっそく名詞を一箱刷って、
そのマタのワキのという人がいるビルの受付に行きました。
はい、当然門前払いです。
次の日もまた受け付けに行きました。
今度は名詞だけ置いてきました。
そしてまた次の日も、
その次の日も…。
受付嬢はアポイントを取ってくれません。
しかし、毎日通ったのです。
そして、
とうとう名詞はあと2~3枚、となったある日、
いきなり総裁室に通されました。
そして待つこと1時間。
現れたのです、その総裁が!
社長はもう思いの丈を懸命に訴えました。
お婆ちゃんや生まれたばかりの子供の生活が、
掛かっているのだと…!
するとその総裁は、
「千葉県のある場所で大規模な開発計画がある。
君の為に、3箇所ほど場所の予定をしてあるよ。
だけど君ね、お金無いよね。
K銀行とY銀行に合わせて○△円しか預金がないじゃない!
私が話をしておくから、M銀行のT支店にすぐ行きなさい」
社長「はい!ありがとうございます」
会わずにいた間に、
総裁は社長の金銭的な問題や、
その他いろいろクリアすべき事を、
調べていたのでした。
そして総裁は続けてこう聞きました。
「ところで君、ゴルフやる?」
社長「はい!やります❤」
50年も前のお話です。
そんな高級な娯楽はやったことも無いのに、
思わず社長の口からデマカセが出ました。
社長はそれだけ必死だったのです。
その後が大変でした。
家にすっ飛んで帰って、
自宅にあるお金というお金を全部持ち出し、
すぐさまゴルフグラブを買いに行きました。
社長は左利きなのですが、
買いに入ったお店にわずか1セットのみ、
左利き用があったのです。
当時は左利き用なんてめったに無かったことでしょう。
そして約束の当日、
総裁はじめ、えら~い皆様とゴルフ場へ…。
ところが、
社長のシッチャカメッチャカのスウィングを見た総裁は、
「君~!ゴルフやるって言ったじゃないか?」
それに対し社長は、
「はい、やるかと聞かれたので、
やります!と答えたのです!」
総裁「そう…、では君は向こうで練習してきなさい」
そう言われた社長は、
皆さんと離れ一人寂しくグラブの素振りをしたそうです![]()
結局この時以来、
社長は総裁に可愛がられ、
会社の再出発、資金調達の他、あらゆる面において、
助けて頂いただきました。
そして、現在もその会社を経営している次第です。
さらに、公私共に可愛がられ信頼され、
その後長い関係が続いたそうです。
そして、恩を忘れずその信頼を裏切らないように、
最後までお付き合いしたそうです![]()
「やる?」と「やっている?」は大きく違います。
しかし、カッコをつけず見栄を張りたくても張れない、
我武者羅な若者(その当時は若かったので)の姿に、
総裁は何かを感じたのでしょう。
社長は家族を養ってゆくために必死でした。
そして、わずかなチャンスを見つけ、
努力と執念と大きなハッタリで見事目標を達成しました。
さらにこの話には後日談がありす。
社長の新しい会社が順調に売り上げを伸ばしていたある日、
社長のもとに見知らぬ男性が現れたのです。
その男性は、
「(例の)総裁から、あなたのところに言って、
勉強してきなさい、と言われたんです。
意味は分からないんですけど…」
そして、その経緯を聞いてみると、
やはり総裁のもとに、
仕事の助けを求めに行ったのだそうですが、
その態度は、人にモノを頼むには大柄過ぎていたようです。
社長は、自分の経験を細かに説明し、アドバイスしたとか。
因みに、この時相談に訪れた男性は、
現在、某大手家電量販店の創業者です![]()
社長と私はお酒が大好きです。
たまに飲みに行くとこんな素敵な昔話を、
聞かせていただきます。
どうですか
ハンカチは一枚で足りたでしょうか![]()

