2.飼い猫が外に出ると起こりうる危険 | 上埜動物病院ブログ

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ずっと家の中に篭りっきりでかわいそう...

窓の外をずっと見ていて外に出たいように見える...

飼っている猫ちゃんがそんなふうに見える飼い主さんは少なくないはずです。ですが、家の外は室内飼いの猫ちゃんにとっての危険がたくさんかあります。





怪我


縄張り争いやケンカなどによって小さい引っ掻き傷から大きな傷までさまざまな怪我をする(させてしまう)可能性があります。


また、交通量の多い道路は猫ちゃんにとって大変危険です。

猫ちゃんは元々恐怖を感じたり危険を察知すると身動きが取れなくなってしまう生き物です。

自分の飼っている猫ちゃんを車の交通事故から守る方法は"外に出さない"それしかないそうです。





ノミ・ダニ

ノミやダニは草むらや茂みにいたり外の猫ちゃんに寄生しています。

そのため、草むらを歩いたり外の猫ちゃんとの接触で簡単に体についてしまいます。

成虫のノミは1匹で1日20-40匹の卵を産むと言われています。

外に出てしまい帰ってきた場合は、フロントラインなどの駆虫薬を使用することをお勧めします。



 




感染症

感染症を持っている外猫ちゃんと接触することで感染症にかかってしまうリスクがあります。



例えば、、、


猫白血病ウイルス(FeLV)

感染した猫の唾液や鼻水、涙、糞尿などに含まれたウイルスが、ケンカによる咬傷やグルーミングなどによって体内に入り感染します。


ウイルス性鼻気管炎(FVR)

鼻汁や目やにに含まれるウイルスを直接や吸入することにより感染が起きます。




繁殖

避妊や去勢をしていない飼い猫ちゃんと外猫ちゃんがたまたま出会い望まない妊娠をする・させる可能性があります。

外から帰ってきたら妊娠していたり、厳しい環境下で暮らす外猫ちゃんを繁殖させ増やしてしまうなんてことがあります。











外猫ちゃんの平均寿命は3-5年
一方家で飼われている猫ちゃんは15歳以上...これだけ猫ちゃんにとって外の世界は厳しいということになります。
猫ちゃんの外でのリフレッシュや冒険はこのような危険が伴います。
果たして、危険を冒してまでする必要のあることなのでしょうか?