母親の愛。コモリグモの場合。 | まりも日和

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鳥好きライター、鳥類学講師、すずき莉萌の鳥好きブログ。
愛鳥家のみなさんにとって、ほんの少しためになる内容を目指します

チャッピー、すっかり家にはなじみましたが、


お外だけは苦手なようで、地面に降ろそうとすると、


私の体を四肢をつっぱらせて、爪を立て、よじ登ってきます。


むりやり降ろしてみたところ、


恐怖のあまりでしょうか、下痢をしてしまいました。あせる



屋外に出たことのないワンコにとっては、


お外の空気はまだ寒く、


アスファルトの冷たさも、恐怖を倍増させてしまったのかも。


春到来。


暖かい時間を狙って、気長に散歩好きに矯正したいと思います。


コスモス 黄色い花 コスモス 黄色い花



さて、話は変わりますが、


今、読んでいる本に、親の愛についての面白い記述を


見つけました。!!



コモリグモという、クモの話ですが、


このクモは、生まれた子どもたちを、全部背負って、


移動するんだそうです。


コモリガエルは有名ですが、クモにもいるんですね。


子煩悩なヤツが。



子どもたちを背負って、敵に狙われないまで育てます



あるフランスの学者が、標本を作ろうと、


母クモの背中から子どもをピンセットで払い、


母クモのみ、アルコールの中に漬けたそうです。



はじめのうち、ピクリと動くことはありましたが、


動かなくなったので、さきほど払い落した子グモ24匹も、


同じアルコールの中に落としたそう。



すると・・・。



なんと母グモは、子グモたちを、手足で必死に


かき集め、抱え込むようにして、


そのまま死んでいったのだとか。



近くにあるものをかき集める、


単なる反射行動とも考えられなくはないそうですが、


瀕死の重体にあって、そこまでやるってことは、


親の愛、って考えてもおかしくないですよね。。ひらめき電球



よく小さい頃、


母に、小さなクモは何も悪さをしないから、


潰したりしてはいけないよ、


家で見つけたら、そっと窓の外に出しておやり、と、


諭されていた私ですが、


こんな話を聞いてしまうと、余計に手も足もでなくなりますね。あせる



このお話しは、こちらの本の中にありました。↓

著者は、ヒトの心理学と動物行動学の学者さんです。

人間にあって、動物にない感情は、「恥」という感覚だけ、など

なかなか興味深い内容です。


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