・ジョジョの奇妙な冒険
岸辺露伴は動かない
「ピングダークの少年」作者である超売れっ子漫画家、岸辺露伴先生。
VRをこき下ろし、自身のファンであるという若い社員に消せないサインを残した彼には現在四つの問題があった。
一つはコロナ禍のために取材に出ることも出来ず、家にこもりっきりでストレスが溜まってしまっていること。
一つは最近飼い始めた犬、バキンの世話。
一つは最近勝手に庭に入って来るようになった熱狂的ファン、イブ(演:古川琴音)。
そして最大の問題は「ピンクダークの少年」の新キャラ、ホットサマー・マーサのデザインについて。
このホットサマー・マーサのデザインと言うのが黒い丸が三つ並んでいるという某夢の国的にヤバい案件で、泉は何とかデザイン変更を求めるが露伴は全く相手にしない。
7月7日、露伴先生はバキンの散歩に出かけていた。四つ辻にやって来た露伴は何となくいつもとは違うルートを進むことに。
そこには随分古い神社があり、さらに先に進むと何かを封じているような木の祠を見つける。
当たり前のように中に入る露伴。そこには古い鏡が台の上に乗っていた。それを覗いた露伴だが、急に妙な感覚に襲われる。
家に戻った露伴。だが、家の中は奇妙なことになっていた。バキンの玩具は滅茶苦茶にされ、さらに原稿も何故か完成していた。
更に家には何故かイブが上がりこんでいて、恋人面までしている。
だがそんなことは問題では無かった。
完成していた原稿のホットサマー・マーサ、丸が四つに増えてしまっていたのだ!
<今回のネタ>
・<ダークサイド>藪箱法師
とある神社の祠の中にある鏡の中に封じ込められているという妖怪的な存在。
鏡に映った人間と入れ替わり、3か月間その人の心の奥底に眠る暗黒面を全開にした存在として行動する。暗黒面もまたその人自身なので、実質藪箱法師が入れ替わった存在もその人自身と言える。そのため基本的な行動はその人と同じになり、露伴先生と入れ替わった藪箱法師は露伴先生と同じストーリー、台詞、演出で漫画を描いていた。ただ、暗黒面を解き放つのでストレス解消のために女性に手を出すみたいなかなり過激なこともする様子。
やらかしたことは鏡を自分の姿が映らないように3回左に回すと、時間は戻らないが藪箱法師のやらかしだけは全て元に戻る。
ちなみに原作では1回回せば何とかなる。難易度上がってんじゃあねーか。
・<縁ギが悪い>辻神
辻に潜むという神様。神様と言っても妖怪に近く、辻に来た者に悪い影響を与える。
四つ辻はこの世ならざるものと繋がりやすくなる場所であり、露伴先生を「気まぐれ」で藪箱法師の元へと運んだり、ある者に「ギフト」を与えたりした。
4は良くない。イタリアの有名なギャングにも「4」をやたらと恐れる人がいるらしいです。その人、すーっごくワキガ臭いらしいです。
・<由花子の後継者>イブ
露伴先生の熱狂的ファンの女性。
ウサギのカチューシャという中々にイタい恰好をしている。爬虫類が好きらしく、蛇やイグアナを飼っている。
動物病院で露伴先生と出会ってから彼に執着するようになり、庭に勝手に入って来たりするなど徐々に行動が常軌を逸していた。その心は露伴先生への愛に満ちているが、愛は時に人を狂わせることもある。彼女も例外ではなく…。
原作での岸辺露伴先生の親友と言えば広瀬康一君。彼は自分への愛に狂い色々ぶっ飛んでいるスタンド使いである山岸由花子と紆余曲折ありながらも付き合うようになった。露伴先生もまた康一君みたいに変なのに好かれるようになったんですね。ある意味類友w。
<今日の一枚>
露伴先生史上恐らく一番ブチ切れているシーン。
「何なんだッ!丸四つってーーーーッ!」
<ポイント>
〇物語
・もはや年末の風物詩になりつつある岸辺露伴シリーズ、めでたく第三弾。
・夏のある日を始まりとした時を超える露伴先生の受難。
・色んな意味で中々にギリギリな回www。
・怪異系ホラーにサイコホラー…背筋も凍る恐怖体験、ダブルパンチ!
〇ホットサマー・マーサ
泉君は問題が起きる前に何とかしようとしていた。一々なんか言及する度にかなりドキドキしてくるんですがwww!?
露伴先生は譲る気はない。丸三つなんて古代ケルト人なら目をつむっていてもトイレの壁に描くようなデザインだこのヌケサク野郎がッ!…この「ヌケサク野郎」って所が実にジョジョwww。そもそもあの上の丸は耳じゃなくて目。あ、ケロケロけろっぴスタイル?
でも実際チュチュパイセンいけてるからこのホットサマー・マーサもいけそうな気がしますよね。
そういや泉君、原作では「富豪村」のゲストキャラで、それ以外の話では貝森君が担当だったのですが、「ホットサマー・マーサ」でまた泉君が露伴先生の担当に戻っているんですよね。
…やっぱ露伴先生のアシスタントは荷が重すぎたか貝森君www。貝森君が駄目になっちゃったからかつて露伴先生に意見を言う程の図太さとなんやかんや上手く行っていたコミュ力を持つ泉君がもう一度担当として選ばれたのかもしれませんね。
露伴先生の庭に入り込んできた熱烈的過ぎるファン、イブ。
露伴先生、一応自分のファンということもあって怒鳴ったりせず紳士的に振舞ってますね。てか実写露伴先生、演じているのが高橋一生さんということもあって原作より落ち着いている感ありますよね。
しかしイブ、メンヘラで人の庭に勝手に入るような奴なんだけどマスクはちゃんと付けるんだよなw。
ファンの人に家がバレている…泉君は問題にしてたけど、原作では間田も普通に知ってたんだよな。まぁ、露伴先生髪型特徴的だし、ちょっと情報持っていれば特定出来るんだろうな。
○藪箱法師
露伴先生、コロナ禍のせいで取材に行けず、マスクもずっとつけっぱなしで気が完全に滅入っていた。
「腐った物も舐めてみる」…これ誇張無しでマジだというねw。蜘蛛舐めてましたねw。味も見ておこう。
緊急事態宣言が終わったら海外に取材に行く約束をする泉君。その約束、叶うかな…?
そんな停滞感に襲われ露伴先生は鬱になりつつあった。このストレスが後に発散されるわけか。
「動かない」んじゃなくて「動けない」…岸辺露伴は動けない。
でもそんな追い詰められた状況でも炎天下のアスファルトの上でバキンを歩かせないという気遣いw。
そんな中、露伴先生は何となく気まぐれで普段の散歩コースを外れ、バキンが嫌がっていた方向に進んでみることに。
…わんちゃんの直感には従っておきなさいって…w。
進んでいくと神社、さらに奥には巨大な木と祠が。
…ずんずん進んでいきますねあんたw。流石懺悔室で禁止されているのに神父さんがいないうちに写真撮りまくった男w。
ちなみにこの神社、「六壁神社」というそうです。…ということは藪箱法師も本来は六壁坂絡みとか?
木の根元の祠、「何かを封じている」のに気づく露伴先生。
…「封じている」って気づいたんなら入るんじゃあないぜ!
「封じている」ってことは出しちゃいけないものがあるか、入っちゃいけないってことだろうが!
露伴先生そんなんだから毎回酷い目に遭うんだよw。
祠の中で妙な感覚に襲われた露伴先生。そのまま家に帰って見るとバキンの玩具が荒らされていた。
これ、後々の事を考えるとダークバキンがストレス発散したってことだったんですね。
しかもメンヘラファンのイブが家に上がり込んでいた。しかもなんか事後感丸出しで。ペットの蛇とイグアナもいるよ!ヒョウくんペロペロです~!
イブ、バット持った露伴先生がどんなプレイすると思ってたんだw。てか、どんなプレイしてたんだイブwww。
そして彼シャツで出て来たイブにノールックヘブンズ・ドアー。色気もへったくれもねぇw。
カレンダー、そしてヘブンズ・ドアーの能力で今が「10月7日」であることに気づいた露伴先生。
ビックリしてたけど、実は露伴先生が時間調べる時にスマホチェックした時普通に「10月7日」って出てたんですよね。
やたら濃い神主親子のお陰で今回の出来事が「藪箱法師」という存在の仕業であることが判明。
藪箱法師は祠の中の鏡の中にいるが、その鏡に映ったものと3か月間入れ替わるという。
…3か月間スキップされるのは何か嫌だな。損した気分になる。
藪箱法師はその人の暗黒面。そして暗黒面もまたその人自身。
…待って、露伴先生今までのアレで暗黒面じゃねぇのwwwww?常時暗黒面だろこの人wwwww。
流石に露伴先生、今回のやらかしについては謝罪。その上で元に戻す方法を聞くことに。今回は素直だ露伴先生…。
善悪なんて捉え方で変わる。暗黒面もまた自分自身。藪箱法師はストレスを解消してくれたともいえるし、「夢を見たようなもの」として受け入れろという神主さんに対し、ホットサマー・マーサのデザインが丸四つにされたこと、自分の描いていない絵が自分の物として出回っていることだけは絶対に許せないとブチ切れる露伴先生。社会的な善悪なんてどうでもいい。その上で元に戻す方法があるのかないのかと半ば恫喝気味に神主に迫っていく。
…もう一回確認するけど、この人本当にコレで暗黒面じゃねぇのwwwww?
もしかしたら露伴先生の暗黒面、女性に手を出したりホットサマー・マーサの丸四つを認めたり、漫画の外のことにむいているのかもしれませんね。
漫画がライフワークの露伴先生だけど、心のどこかで漫画から解放されたいとか他のことをしたいとか、あるいはとことんこだわっていた漫画だけどちょっとぐらい手を抜きたいとかそういう想いがあって、それを藪箱法師が具現化したのかも。
露伴先生が神社に来た理由について、四つ辻に潜む「辻神」が原因と語る神主さん。
六壁坂といい、平坂といい、今回の藪箱法師に辻神といいやべー奴ら多すぎない?杜王町。
台ごと鏡を回す露伴先生。
原作ではヘブンズ・ドアーのピンクダークの少年にやらせていたそうですが、この実写版ではそれ出せないので今回は後ろから自力で。
○イブ
露伴先生の家にやって来た泉君。しかし微妙な異変を感じていた。
泉君…露伴先生のよき理解者…。
しかしそんな彼女を見下ろす影が…。
ホットサマー・マーサのフィギュア…これ実際に出るんだろうか…ただ、立体物にして改めて見ると丸四つ、確かにアンバランスな気がします。上の丸が「目」であるという情報を知っているとさらに。
家に戻って来た露伴先生。しかし茶碗に写った露伴先生が鏡に映っていたためまさかの失敗。
…今回の事件だけで半年経過してるんですけど…露伴シリーズどころかジョジョシリーズで一つの事件の期間としては一番長くない?一年の半分奪われてるんですけど。
てか、茶碗に写った姿でもアウトって中々厳しくね?
その結果バキンはすくすく育って凶暴化。しかもイブのペットの蛇を食い殺していた。
原作ではペット、ワニだったらしいです。ワニより強い犬…流石露伴先生の飼い犬。
…にへへ。
そして露伴先生が一番ダメージ受けるのは丸四つのホットサマー・マーサと言うw。あんた本当に漫画に全てを懸けてるんだな…w。
しかもイブは妊娠していた。…何ヤってんだよ藪箱法師ーッ!
しかもしかも露伴先生がヘブンズ・ドアーを使っていたのを見ていたから警戒して能力発動の範囲外に立つという周到さ。
…まぁ、辻斬りヘブンズ・ドアーは露伴先生も普通にやるからな。藪箱法師のせいって訳じゃないよな。
「私のも読んでみる?」…もう読んでるんだよな、10月の時点で。
「愛してる」のフレーズがちょいちょい入るBGMが気味悪い…。
イブへの命令、それは「藪箱法師の鏡を3回回す」ことと「罪を犯さない」こと。
イブなら鏡に映って藪箱法師化しても問題ない。そしてイブが鏡を回したことで藪箱法師が今までやらかしたことは消える。
イブの暗黒面が出てきてもやべーことはしないようにセーフティネットもかけておく。
赤ちゃんどうするんだと思ったんですが、あれも藪箱法師のやらかしだから消えるのか。
結果、泉君は無事復活。そしてバキンも大きくはなったけど穏やかなわんこに成長した。
バキンが凶暴化したの、藪箱法師に酷い虐待とか受けていたからかもしれませんね。
露伴先生、死んだ後やらかしが消えて元に戻ったので冒頭で言っていた「死ぬ感覚」を味わえたことになるのかと思いましたが、イブは露伴先生を殺すつもり無かったみたいなのでそういう訳ではないか。
色んな物を守った露伴先生だけど、一番変えたかったホットサマー・マーサのデザインだけは変わらなかった。
ホットサマー・マーサのデザインを変えたのは泉君の独断、藪箱法師は関係無かった。
…とはいえ、露伴先生だったら絶対にチェックして文句言っていただろうので、藪箱法師だからこそ通ったんだろうな…。まぁ、「何もしなかった」のはノーカンってことなんだろうか。
露伴先生…とうとう泉君呼び捨てに…w。
さて、誰かを守るために自分の大切な物を犠牲にするのが「ヒーロー」ならば、自分の大切な物を守ろうとしてそれ以外のものだけ守れた場合は一体何と言うんでしょうね?
<一言>
そういや高橋一生さんと飯豊まりえさんが「いい仲」ってニュースありましたね。
…何故かネットではそれを聞いて「高橋一生さんと櫻井孝宏さんが熱愛」なんて話になってましたけどw。