今日姉の納骨を終えた。
まったく嫌になるぐらい時間が早く過ぎていくが、5月の連休中に姉が亡くなってから早くも四十九日が経過した。
これで、自分の人生のほとんど全てに重くのしかかっていた要素が、完全に過去のものとなったわけだ。
終わりは実にあっけないもので、何か自分だけが取り残された気もする。あれだけこの俺を悩み苦しませておいて、一言のあいさつもなしか、という気持ちさえ湧いて来る(姉個人に対して、というわけではない。自分を苦しめた環境全てに対してだ)。
家族の事で、いつも心のどこかに引け目を感じて生きてきた。
映画や小説も「家族愛」をテーマにしたものは生理的に苦手だ。
歴史に「If」はないと言うけど、「もしああいう家族事情がなかったら自分の人生は今頃どう違ったものになっていただろう」ということはつい考えてしまう。