フリーペーパーvol.16「加藤光平 備忘録」連動記事 | 特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

〝特定非営利活動法人秋田スポーツPLUS”代表を務める加藤が個人発信するプライベートブログ。2022年9月よりフリーペーパー秋田スポーツPLUS内、加藤光平備忘録をこちらに移行。

前回の備忘録から更新してなかったんですね、これはマズイ。ちょっとここから意識して連投目指します。

2カ月前の備忘録、北海道の北広島にあるファイターズの本拠地、ボールパークを取り上げていましたが、今回は山口県です(苦笑)このブログ、決して旅行記ではありませんのであしからず・・・

 

門司(福岡)側から見た関門海峡。徒歩10分程で渡れる。

 

  人生初の山口県へ!


人生初の山口県にやってきました。
アイスランドに行った時も「自分の人生の中でアイスランドを訪れる日が来るなんて夢にも思わなかった」
と思いましたが、それに勝るとも劣らないくらい、この山口県も自分には縁もゆかりも無い土地。地図上のどこに位置しているかも定かではありませんでした。
きっと秋田も関東、関西、九州の人からすれば位置も曖昧で同じように縁遠い存在であることが推察されます。

しっかし、山口も東京も暑かった〜苦笑
ここ山口は滞在期間中、曇りや雨がベースでしたが、時折覗く晴れ間と、ジメジメとした空気感、秋田県人にはなかなかキツかったです。特に東京は酷くて、不快感MAXです。帰宅してから知りましたが、30度超えていたようです。どうりで…苦笑

今回は昨年自分が受講したJFA公認A級U12ライセンスでご一緒した鷲頭さんを訪ねての山口訪問。鷲頭さんはチームを持ちながらも自前の合宿用宿舎を所有されており、宿舎からアクセスの良い複数のグラウンドを使用しながら中国、四国、九州、関西などのチームを集め「山口の俵山に行けばあちこち行かずとも西日本の様々なチームと試合が出来る」といった形でハブになっています。主たる事業としてはこのマッチメイク、宿泊斡旋などだそう。他にもGKスクールやトレセンにも関わり、審判ライセンス、ゴールキーパーライセンス「次はAジェネも」と話されていました。この方もまた普通じゃない方です(笑)

山口滞在中、保有宿舎にも滞在させて頂きながら山口県内の様々な会場を見学させて頂きました。
人工芝、天然芝、クレー、スタジアム、フットサル場、山口は各市町村のスポーツ施設の保有数が半端じゃなかったです。十分にあるからなのか、山口にはフットボールセンターがないそうです(笑)そりゃそうだよな〜あれだけあれば。今回、加藤はレンタカーで県内を移動しましたが、紹介頂いた施設だけでなく、走っている最中他にも何個もの施設を見つけました。走れば何かのグラウンドに当たります。おそらく山口の方々はそれが当たり前の感覚かもしれませんが秋田と山口では雲泥の差です。
山口での学びは自分の中で消化するのでここではこのくらいに。今回は山口探検記的方向に振り切ってお伝えしたいと思います。

 



巌流島 奥には佐々木小次郎と宮本武蔵の像が立ち並ぶ

 

  まだ行っていない県、ラスト15!


■加藤、まだ行っていない県リスト■
長崎 
岐阜 
徳島
石川
福井
滋賀
三重
和歌山
岡山
島根
香川
愛媛
佐賀
沖縄
熊本 
計15

今回の山口出張終了時点の加藤がまだ行った事のない都道府県です。あと15…
過去、車移動で熊本や鳥取を通過したことがありますが、それは加藤の中では「行った」にはならないので不可です。
ご覧の通り四国、中国などが多く、ここからがなかなか絶望的です。この中で絶対行きそうなのが長崎、岐阜。徳島もSMCでご一緒したヴォルティスの谷さんがいらっしゃるので、徳島へ行く場合は確実にそのタイミングで他を含め四国を制覇したいです。
今回、山口では地図で言うと本州の最南端、反時計回りで日本海側から瀬戸内側に車で移動しました。尚且つ、山口最終日の午前だけ完全な観光タイムを頂戴し、関門海峡へ。関門人道と言う海中トンネルがあり、歩いて山口から福岡に行けるんです。徒歩で福岡入りし、これにより今回の出張で行った事のない県リストを2つクリアしました◎
更にフェリーで巌流島にも。誰も乗車(いや、乗船か)するお客さんが居なく、900円で行き帰りの往復ともフェリー独り占め。
関門海峡にかかる橋の高さと壮大さ、正直、オーストラリアのハーバーブリッジより感動しました。
佐々木小次郎と宮本武蔵の決闘、巌流島の歴史など、地理・歴史に無頓着であまり興味がなかった自分もその歴史の魅力に引き込まれました。山口での観光は半日だけでしたが特別な観光体験でした。

さて、今回の山口ですが、実は元々東京でのスポーツビジネス産業展への出張を予定していた中で抱き合わせで組んだ日程でした。東京出張の抱き合わせで山口かい!と、突っ込まれそうですが、秋田の場合、概ね東京、札幌、大阪以外は東京や伊丹を経由してそこからまた飛ばないといけないので、山口だけを目的とすると山口出張だけに4回飛ぶ、航空券4つ分の費用対効果を求めないといけないですが、元々東京に行く予定だったこの日程に組み込む事で秋田ー東京の往復分は両日程の共用という意味で若干薄まります。
ただ、本当は絶対に2日は欲しいビックサイトの展示会、山口+東京合わせ日月火水木と5日はマジ離婚なので、展示会は1日だけで何とかまとめあげ、山口〜東京を4日のスケジュールにしました。
今回の展示会はいつも以上に、具体的に獲得したい目的がありました。
また、それに絡めて最近学んだこの2つの話がかなりこれに重なるものがあるので紹介します。



山口で見た人工芝Gの外周にタータンのランニングコース

 

  外注の中に無駄と新規事業のヒントが


ここ最近学んだ仕組みがやはりどれもそうであったのですが、
外注したり、委託するのが通例の部分をグループ内で別会社、別組織を作り、外部へ資源(お金)が出ていかない仕組みを敷いて回す。地域も業種も異なる県外の2つの事例で奇しくも同じ仕組みの話を聞きました。
1つはスポーツ施設の管理会社。指定管理業務、施設創出、当該施設を利用してのイベント、本来は指定管理団体、入札で決まった工事会社、イベント会社などが入り、分業されていく事が多いだろうけども、こうしたものを別会社・別団体で担いながらも全てが1つのグループ会社の範囲で回している事例。
1つの会社で管理会社を作り指定管理を受け、その施設を管理・運営。更にその管理敷地内に資金を投じ新たなスポーツ施設を作るなどのバリューアップをこれまた別のグループ内子会社が登場しそこを担う。管理会社と工事業者は別会社であり、外注の形にはなっているし、お金は動くけど、それが同じグループ内という形。

もう1つ。
凄まじい数のスポーツ施設を有し、スポーツを仕掛け装置にリゾートホテル運営を行う会社。
宿泊だけでなくあらゆるコンテンツを含む企画・運営、地域との様々な掛け合わせ、あるいは他地域を巻き込むハブとしての役割など、多岐に亘るそれらのいくつかをやはり通常は外注していく事が多い中、例えば普通は旅行代理店への外注で集客するところをそのリゾート運営会社が自社で旅行代理店業務を行う。あるいは旅行代理店を作ってしまう。
これによりサービスをフルカスタマイズ出来ることや外注による目に見えないコストを抑えるなどのメリットが出てくるとのこと。
この2つの事例、共通項はスポーツだけれど、旅行業と指定管理業と異なる分野、全く違う県の別々の事例。されど、本来外注して分業するところを自社やグループ内で完結するという同じ話をされていたので驚いた。
類似の話でジャパネットたかたのクルーズ船旅行の販売がある。40万円くらいで日本全国様々な都市を経由、韓国まで行く長旅。これを食事から現地の移動、旅のパンフレットまで全てフルカスタマイズしていると聞いた。これを現地交通手配、食事、旅程の構築含め旅行代理店に丸投げしていたら40万円の設定では不可能だし、前者に比べ利益が外注先への経費に変わる。
規模こそ小さいものの、弊法人もそうしたメリットを一部仕組みとして組み入れていて(勉強して取り入れたわけではなく、気がついたらそうなっていた)法人内の事業間、あるいは法人と個人事業のリレーションでそうした仕組みを敷いていて、メリットの享受やリスク分散が出来ている。結果的に。
1つの事業だけではどうしても幅や柔軟性は作れないし、また、昨今のコロナや物価高のように環境的要因にさらされ、立ちゆかなくなるリスクが大きい。事実、この数年、それによって倒れた会社やお店は沢山あるし、実際ウチもギリギリを耐え抜いた2年だった。コロナ初期と、昨年春などは本当にヤバイところだったので。
そんなこんなでここ最近は厳しい数年でしたが、3月決算のASP、税理士さんから2022年度の正確な数字が来まして・・・ウチはNPO法人なので県庁へ活動報告書や活動計算書などの事業報告書の提出、数字がキッチリ公表されるので誰でも見れてしまう、隠してもしょうがないのですが、波乱の数年をくぐり抜け、2023年度の予算はようやく大台到達です。ここまで長かった~


話が脱線しますが、昔、会社員を辞めて独立する時に事業の1つとして秋田にFリーグのチームを立ち上げる可能性について真剣に考えた事がありました。
実際にFリーグの現場を数試合、県外のホームや代々木のセントラル開催含め観に行きましたし、この頃から県外の様々なフットサル場にも足を運ぶようになりました。
ただ、これは厳しいなと思いました。自分が見に行った時期はフットサル=アスレタみたいなフットサルブーム全盛期からやや勢いが落ちついてきた頃。どの試合も集客に苦労していて、また、フットサルそのものが玄人向きで地味な感じで、言うなれば「点の入らないバスケ」みたいな感じ。素人の方がイメージする「点が沢山入り、テクニカルなシーンが見れる!」というフットサルとは程遠く、ロースコアの多い、シンプルな走力とコンタクト、基礎技術と守備がベースとなる玄人向きの試合ばかり。もちろん、ゲーム自体は、選手はそうあるべきなのだけれど、これを観たいというお客さんがどのくらいいるのかという興行としての魅力はなかなか厳しいものだと思い、結果的に自分はフットサルに踏みきらなかったです。
そんなこんなでキッズサッカースクールを立ち上げ、そこから学童保育も立ち上がり、今に至りますが、あれからそろそろ10年が経とうとしているわけですが、当時フットサルでFリーグチームを運営する場合の適正な予算規模というのが頂いたFリーグの資料に記されていて、それが大体今のウチの法人の事業規模くらい。もしFリーグ立ち上げに進んでいたら、10年経ってようやく到達しているこの「今」を、あの立ち上げの辺りで即出さなければならなかったという…

もしかするとそんな別の人生があったかもしれないわけですが、選んだこっちの道で断然良かった気がしています(苦笑)

は、予告通り話が少し脱線しました。
で、ASPもまだまだ安易に外注し、財を外に放出したり、不要に時間とお金と信用を失っている部分があるなと思っていて、もっと自社で推進すべき領域があるなと考えています。
「ASPでやる新しい何か」は、何か画期的な革新的な新事業を生み出す必要もなく、思考停止して安易に外注していたその何かを自社で行う仕組みを作るだけで十分だと思っていて現在動き出したところです。
今回訪問した山口の事例もそうです。
フェスティバルを開催する→宿泊してもらう
この、宿泊のところを自力で担う事にしたことで、全くの他業者となるどこかの旅館に流れていたお金と信頼(満足度)を自社に回転させる仕組みにしたのだと思います。今この時点でASPの事業を再点検すれば、まだ他にいくつかあるんじゃないかな〜と。
この備忘録記事を打ちながらなんだか自分で段々整理出来てきました。
で、早速、秋田に戻ってきてから法人の支出を整理しました。どこに多く払っているかを可視化。そのリストアップした支出先の各社にお願いしていることの内「自社で出来るかもしれない」を、探って・・・

これにより、

・無駄が省ける

・新たな事業の可能性が生まれる

・ワクワクが増える

という感じです。

で、早速1つ取り掛かりました。以前から課題感もあったので現在、加藤が1人で推し進めています。

乞うご期待!

 

今回は山口~東京の移動中の時間を利用して打ち込んだので、だいぶボリュームがありましたね。

他にも記事があります。校正して近日投下します!

とてもとても重要な発表もあります!