ASPジュニアユースいよいよ終盤戦へ | 特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

特定非営利活動法人 秋田スポーツPLUS 加藤光平

〝特定非営利活動法人秋田スポーツPLUS”代表を務める加藤が個人発信するプライベートブログ。2022年9月よりフリーペーパー秋田スポーツPLUS内、加藤光平備忘録をこちらに移行。

 

■参入1年目、上半期を経て■

どれだけ思いを持って取り組んでも非常に残念な気持ちになるような事象がポツポツ出るもので、チームとはまた異なるスクールという距離感で長く携わってきた自分にとって、久しぶりのチームとしての仕事を並行して行っている今年。以前、クラブで監督・コーチをしていたのはもう20年以上前まで遡るのでもうすっかり忘れかけていましたが、当時も傷つくことや精神的に耐えられない事が沢山あったなと思い出されます。どれだけ思いを持って進めても、みんなそれぞれ各現象を点で見ているのと、それぞれに正義があり、全く正反対の主張をしている人間が複数関わっているわけなので、対局する正義が入り混じる活動の中で、全ての人にとって100点の調整は存在しない。結局はオーガナイズする我々が信念を持ってそれをやりきるだけという結論に辿り着きます。これまた当時もそんなこと言ってたな~と思い返しているところです。

さて、先日、ジュニアユースのセレクションの1次が終了しました。アカデミー生とU-12選抜クラス、つまりはスクール生だけを対象にセレクションを行っている今年、対外的に見れば日頃通っている選手達が集まって活動するいつものスクールになるわけですが、セレクションなので進路を決する重要な1日であった事は間違いありません。

何故、スクール生のみを対象としたのか。それは何のためにこのジュニアユースの活動をするのかという創設した意義と重なります。「秋田がこうなればいい」「秋田をこうしたい」大きな仕事が出来ればそれに越したことはありませんが、自分の出来る質と量などたかが知れています。自分は自分のレベル、出来る事、出来ない事を割と正確に把握しています。

つまるところ、目の前の事、そこに注力する。自分の力ではそこまで。いや、それすら出来ていない。それぞれがそれぞれの持ち場立場で目の前のものを変えていく、目の前の事に全力で臨む、その総数で全体がボトムアップしていけばいいと思っているので「こういうところでこういうのをやってみないか」といった、時折、ご提案頂く別ステージでの挑戦などのお話も、大変有難いものの、僕の能力では不可能だし、僕の性分にしても向かないわけです。

ジュニアユースは目の前の選手達に対しての環境と選択肢の提示であり、日頃、このASPに集ってくれている選手・ご家族に寄与したい思いから出来たものです。なので、セレクションにより選手数も20名程度に、選手もおおよそ来るべくして来る選手に限定されるという意味で我々なりに出来るだけ余波も小さく設計しています。

今回、募集開始から今日まで、スタッフ間でも本当に沢山の議論と情報共有を重ね、精神疲労も半端ではなかったですが、まずは1次セレクションも終え、次へのイメージを落ち着いて描く事が出来ます。

セレクションは1次セレクション・2次セレクションともにU-13と対峙して行われます。既に日頃知ったメンバーが参加するわけなので、セレクションではこのU-13との中で何が出来るかが今回の確認ポイントになります。

 

■2022年も残すところラスト3試合■

立ち上げ1年目、U-13リーグとU-15リーグの2つのリーグに加入し並行して戦ってきました。U-15リーグは加入初年度、4部からのスタート。ASPは既に全試合を消化し、2位以上が確定。非公式ながら昇格予定であることを確認していますが、後は他チームの結果により1位か2位かが決定する状況です。中3中心のリーグ戦の中で、非常に鍛えられた半年でした。正しいポディショニングをしていてもカバーリングなど間に合う間もなくラインごと1人の走力に破壊されるような場面が多々ありました。そこから何試合もの経験と、遠征等を経て次第にフィットし、もちろん体格と身体能力の向上も伴って夏以降、戦えるチームになってきました。厳しい試合を経験しつつ、昇格という一定の成果も得られたという意味で充実したリーグ戦であったと感じています。他県との差を「2学年差」と、1つ基準を示しているASPとしては今年のリーグ戦、特に3年生が多く出場していた前半戦にまだまだ戦えていなかった事を考えると、東北や全国など上のステージで戦うにはまだまだ力が不足していると感じさせられる出来でした。ここから更に積み上げていきたいと思います。

他方、すぎっちリーグU-13については1試合を残して優勝が決定。立ち上げ1年目にU-15リーグでの昇格、U-13リーグで優勝と成果を作れた事は非常に嬉しい事ですが、今年の最大の目標は11月3日に行われる東北みちのくリーグU-13北参入戦です。  

2022年も残すところ3試合。すぎっちリーグU-13の最終戦1試合と、みちのく参入戦2試合。他、遠征やトレマッチ等はあっても、公式戦はこの3試合のみです。更に、この内2試合は選手が1名スペイン留学で不在です。今年1年、怪我や病気やコロナなど、様々なアクシデントで20名全員が揃うことはほとんどありませんでした。そんな中でも、20名の総力でここまで1試合1試合を進めてきました。この最後の3試合も当日出場可能な選手でチームの総力を発揮して最良の結果を出してくれるといいなと期待しています。残りの期間、良い準備をして臨みたいと思います。