突然秋になりましたね、今週はちょっと仕事面でも、プライベート面でも、調子が狂っている気がします。
こんにちは!!
ざっくりとしたあらすじ:
- 主人公、純はBUMPSの代表としてイベントの資金集めに奔走する日々
- イベントの場所代を払うため、純は丑嶋のカウカウファイナンスを紹介される
- そんな時、未來の目の前にも母親の借金の返済を迫り、丑嶋が現れる
- 未來は「利息は払う」と約束し、出会いカフェで働くようになる
- ある時、若い女の借金を取り立てに訪れた丑嶋は警察に逮捕されてしまい...
感想:
この映画を観て感じたことは2つあります。
1つめは、「身の丈以上の事をやっても意味がない」ということです。
この作品で感じた一番のメッセージは「身の丈以上で生きてもいいことはない」ということです。
最近知った言葉として、「セルフブランディング」というものがあります。
企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすることです。
しかしセルフブランディングもやりすぎてしまうと、「◯◯な自分」という虚像に自分が呑み込まれてしまうように思います。
結局、自分自身は何も変わっていないのに背伸びして大きく見せようとしているからです。
外面をちゃんとすることと、背伸びをすることは似ているようで違います。ありのままの自分をアピールすることは重要ですが、そのために経歴を持ったりウソを付くことにはなんのメリットもありません。
純ならば、「自分の価値はネットワークである」というブランディングを展開しているました。しかし、純はそのほぼ全ての人に見下されたり、バカにされたり、有名人に近づくための便利な存在としてしか捉えられていませんでした。
そんな自分が大嫌いな純は、自分を変えるために大規模イベントを成功させるための資金集めに奔走することとなります。結局、純は自分で作り上げたはずのネットワークの奴隷になっていたのです。
2つめは、「自分が一番大切にしたい3人は誰か?」ということです。
物語の終盤で、丑嶋は「今から3人に電話をかけて借金の保証人になる人を見つけろ」と要求します。
純はそこで、
・幼馴染で、丑嶋を紹介した根岸
・仕事仲間のBUMPSメンバー
・実家の母親
に電話したわけですが、誰からも保証人になってもらうことは出来ませんでした。そもそも誰とも直接話すことさえも叶いませんでした。
まさに、彼のメッキが剥がれ落ちた瞬間です。
結局、実態を伴わないネットワークを作り上げた彼は、自らのネットワークの奴隷になっていたのではないでしょうか。そこには「利用するか、されるか」の関係しかなかったのです。
僕が本当に困ったときに助けてくれる人間は何人いるだろう?
と自分に立ち返って考えてしまいました。つまり、「見返りを求めずに信じてくれる相手が何人いるか?」ということです。
ウシジマくんの原作が作られた時代よりも、今の方が圧倒的にネットワークは構築しやすくなったと思います。しかし、人間関係の本質が信頼であるということは何も変わっていないように感じられる。
ありのままの自分でいきて、それを認めてくれるような人間関係を構築したいものですね。
以上、また書きます。