読む前マインドマップ:
- なぜ、この本を読もうと思ったのか:
- 自分の外向性/内向性の活かし方を深く知りたいと思ったから
- この本から何を得たいのか:
- 内向型人間の性格の活かし方
- この本を読み終えたあと、自分はどうなっているか:
- 自分の特性と、その活かし方を理解している
本の内容:
0. はじめに
- わたしたちは、内省や孤独に否定的で、「その場に出ていくこと」「とにかく行動すること」が理想である文化で生きている
- 内向性と外向性は、ひとつのエネルギー連続体の両極にいる
- 内向型は、外向型の人の力や魅力を借りてバランスを保つことができる
1. 内向型と外向型はどこが違う?
- 違い①:エネルギー源
- 内向型の人は、アイデア・感情・印象といった自身の中の世界からエネルギーを得ている
- 外向型の人は様々な活動・人・場所・物からエネルギーを得ている
- 違い②:刺激をどう感じるか
- 外向型は多くを経験したがるが、内向型は経験したことについて多くを知りたがる
- 内向型の人は自分でも理由を気づかずに、過剰な刺激を受けないようにインプットを制限している
- 外向型の人が好きなのは、「何かが起こっている活気ある環境」である
- 違い③:情報の取り入れ方の違い
- 外向型の人は多くの情報源から少しずつ知るようになることを求める
- 内向型の人は深さを好み、自らの経験を制限しようとする
2. 内向型人間はなぜ誤解されるのか?
- 人はみな、連続体のどこかに一番力を発揮できる「本来の居場所」がある
- ストレス下にあるとき、人間は外向型か内向型の生来の行動様式に立ち返る
- 問題は、内向型人間が「自分は外交的であるべきだ」と思い悩むこと
3. 内向型は生まれつき?
- 外向型/内向型といった気質は遺伝の影響下にあり、長期的に安定している
- 気質は個人ごとに異なり、人生の初期に表れる
- D4DR遺伝子の長短がドーパミン感受性の高低に影響している
- 外向型の人は交感神経系が働くことで放出されるアドレナリンに頼る一方で、内向型の人の脳の主要経路にはアセチルコリンが使われている
- 交感神経系と副交感神経系の調節こそが外向型/内向型の気質の基礎
- 同じ内向型人間でも、右脳型と左脳型とで、違う方式で情報を処理している
6. 人づきあいー内向型人間がパーティを楽しむ方法
- 内向型の人は、興味があることを話題とした一対一の会話によって元気を得る
- 条件が整えば、私たちの体と脳はある程度の外向性を発揮できる生理的能力を備えている
- わたしたちは、「どうすべきか」に囚われて、「自分がどうしたいか」を考えるのを忘れがちである
- 内向型の人は、他の人の好意に気づかず、交流を楽しめない事が多い
7. 仕事ー9時から5時までの脅威
- 外向型の人を見ると、相手が何者なのかが分かるのに対し、内向型の人の場合、見えているのはその人物の一部のみである
- 内向型人間が会議を苦手とする理由
- 大きな集団の中で新しい情報を吸収し、意見をまとめるのを苦手とする
- 会議でみなの話を聞くために余分なエネルギーを使わなくてはいけない
- 発言することは内向型人間の緊張を一層高める
- 前もっていろいろ考えるため、発言のタイミングが遅れてしまう
- 内向型の人が他者に情報を分け与えない理由
- 彼ら自身も自分の知識の深さに気づいていない
- 自分の意向を他人に伝える必要を感じていない
- 彼らが外に承認を求めていない
- 内向型人間は対立はエネルギーを消耗するので避けようとするが、創意をもって解決すべく努める必要がある
- 締め切りがいつであっても、まずは仕事を一口サイズにすることから始める
- 仕事でストレスを感じたときのステップ
- 体と心を切り離して、状態をチェックする
- 呼吸を意識して酸素を取り組む
- 頭の中でつづいているひとりごとに注意を向ける
- 過去の成功体験を思い出す
- 圧倒されるのは、内向型であることの一部であるので、自分を責めない
- 内向型の管理者は外向型人間ほど部下に権限を簡単に委ねない
8. 内向型の自分をまもるために
- 適切なリズムを作り、内なる資源を守るために3つのP(ペース、プライオリティ、パラメーター)を設定する
- 自分のペースを守り、スローダウンしたほうがどれほど幸せになるか気づく
- 苦しみをもたらすのは限界があることではなく、限界に対する捉え方
- プライオリティを知る手っ取り早い方法は、自分の死をイメージすること
- パラメーターを設定するとは、できることとできないことの境界線を引くこと
- 返事を考えたいときには「多分」を使う
- アイデアを一晩寝かせることは「よい種類の無精」であると考える
- ノーを辞める必要はないが、あちこちにイエスを散りばめる
- 何度か試しに「ノー」と言っても、まともな人なら見捨てたりしない
9. 生まれ持った方向性を大切に育てよう
- 内向型人間が機能するためには、小休止、ひとりの時間、回復のための環境の3つが必要不可欠
- 内向型人間は神経末端の神経伝達物質の再取り込みに時間がかかる
- 内向型人間は強く周囲を意識するため、自動的に2,3の特定の事柄に集中する
- より多くの知人を友と見なして浅い関係も良いものだと考えれば、世界はもっと暮らしやすい場所になる
10. 外へーあなたの光で世界を照らそう
- 内向型の人の、心地よさが保たれていれば大丈夫だという幻想には限界がある
- 内向型の人間には、「本来のニッチでない環境でもやれる」という自信が必要
- あなたの自信が「何を成し遂げたか」ではなく「自分が誰であるか」に基づいていることが重要
感想:
- 読みやすさ:7
- 細かく書かれていてわかりやすいが、ちょっと考え方が日本人に合わない気がする
- おもしろさ:8
- 外向性と内向性を脳科学的に解説しているところが興味深い
- 役に立つか:8
- 内向性のある人が自信を持つためにはとても役に立つと思う
実行に移すこと:
内向的な自分を認めて、無理のない範囲で向き合うこと
以上です。また書きます。
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付録:内向型人間のための自己診断テスト(括弧内は自分の場合)
- 休息が必要なときは、グループで過ごすよりも自分だけか2、3人の親しい人と過ごす方が好ましい(◯)
- プロジェクトに携わるときは、細切れでなくまとまった長い期間を与えてもらうほうがいい(◯)
- 話をする前に予行演習を行うことがよくあり、時には自分用にメモを作る(◯)
- 概して、話すより聞くほうが好きだ(◯)
- 人から、物静かだ、謎めいている、よそよそしい、冷静だと思われることがある(◯)
- 祝い事は、大きなパーティを開くより、一人の人か数人の親しい友達だけでしたい(◯)
- 通常、返事をしたり話したりする前には、考えなくてはならない(◯)
- 大抵の人が気づかないような細かなことに気づく(◯)
- ふたりの人が喧嘩をした直後には、緊迫した空気を感じる(◯)
- なにかすると言ったら、ほとんどの場合そのとおり実行する(✕)
- 仕事に締め切りや緊急性があると、不安を感じる(◯)
- あまりに多くのことが同時進行していると朦朧としてしまう(◯)
- 何かに参加するかどうか決めるのは、しばらく見学してからにしたい(◯)
- 長期的な人間関係を築くほうだ(◯)
- 他人の邪魔をするのは好きではないし、邪魔されるのも好きではない(◯)
- たくさんの情報を取り込んだときには、整理するのにしばらく時間がかかる(◯)
- 刺激の強すぎる環境は好きではない。世間の人がなぜホラー映画やジェットコースターに乗ったりするのかさっぱりわからない(◯)
- 匂い、味、食べ物、天候、騒音などに強い反応を示すことがある(◯)
- 創造的で想像力(またはそのいずれか)に富んでいる(◯)
- たとえ楽しんだとしても、社交的な催しのあとは消耗してしまう(◯)
- 人を紹介するより、紹介される方が好きだ(◯)
- 人のなかや活動の場に長くいすぎると、不機嫌になることがある(◯)
- 新しい環境には、しばしば居心地の悪さを感じる(◯)
- 人に家に来てもらうのは好きだが、長居されるのは好きではない(◯)
- 怖くて折り返しの電話をかけられないことがよくある(◯)
- 人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある(◯)
- ゆっくりと、あるいはとつとつとしゃべる。疲れているときや、考えながら話そうとしているときは特にその傾向が強くなる(◯)
- ちょっとした知り合いは、友達とは考えない(◯)
- きちんとした形になるまで、自分の作品やアイデアは他人に披露できないと感じる(◯)
- 周囲の人に、自分で思っているより頭がいいと思われて驚くことがある(◯)
- 20~30:完全な内向型。
- 自分のエネルギーの流れを維持する手段と、自分の脳の情報処理の方式を理解することが極めて重要。
- 自らの考え、印象、希望、価値観を通して世の中と関わっている。
- 10~19:外交的でも内向的でもある。
- ひとりになりたいという気持ちと、外出して人と交わりたいという気持ちの板挟みになることがある。
- 独自の考えや感情と、他の人の基準の両方に基づいて判断を下す。
- 0~9:外向型寄り。
- 他社の価値観や現実に照らして判断を下す。
- 現実の枠の中で働いて、変化をもたらす。