ようやく大楽記事を。
8/10の大千秋楽は朝から涙雨・・・というか大雨
少しの移動でも雨に濡れるし、外からの写真は後からフォルダを見返してもほぼありませんでした。
唯一あったのはこちら。
↑入口付近はいつも以上の混雑です。
1幕「阿修羅城の瞳」
独特な雰囲気の中始まった大千秋楽
こっちゃん(礼真琴さん)の開演アナウンスを聞いてちょっとざわつきつつ落ち着いて観ようと思ったのに。
昨日までと同じ舞台のはずが、やはりアドリブのひとつひとつや客席からの熱意がそうは思わせてくれなくて(笑)
オレキザキ(輝咲玲央さん)のあつーーーいアドリブに早速笑わせてもらいました。
「パッカーン!大千秋楽!!
・・・出門、辞めるのやめようか??」
と阻止してくれてありがとう
途中捌けるシーンでは、
「みんな、最後だから言っても良いかい?出門・・・あたいじゃダメかい?」
・・・もう目が(弄ってくれ、さぁ)ってランランとしてる
これを受けてちょっと笑って体勢を崩しながらも
「おめぇは、男だろぉがよぉぉ!!!」
ってやや巻き舌で言うこっちゃん出門素敵でした。さてはこの感じだと前にこんなやりとりをした事があるね?なんかこっちゃんがこう言わなきゃ、と決まってたかのようなアドリブタイム(笑)
南北一座でも先生が「“◯滅の刃”より七十肩」なんて言うもんだからこっちゃん達がヒソヒソと
「作品名言っちゃった」
という言葉も聞こえて笑いました。そんなこっちゃんも技を振られて
「病葉出門、星の呼吸・・・一番星」
とアドリブを披露。
つばき役のありちゃん(暁千星さん)には壁ドンからの壁ドン返しをされたり、最終日まで楽しいアドリブがたくさんでした。
しかも賀茂一族の御曹司の胸元にも人形が(あれ?昨日こんなのあった?)なんて思っていたらこっちゃんも「んん??」ってリアクションをしていたのですが、
「ついに、我々の人形が出来ました」
って(笑)しかもちゃんと小物まで
それに対する桜姫役のうたち(詩ちづるさん)のアドリブはちょっとキツすぎる、とは思ったのですが次の登場シーンでは人形を3つ手に持って歩いてくるのが可愛かったです。
アドリブも楽しいし、前日感じた通り消え行くよりもまだまだ“燃え盛り”だと感じるこっちゃんの病葉出門も堪能。2階の後方席からはもうオペラグラスでも高速過ぎる出門の刀は見えない。
そして千秋楽に向けてドンドン進化する姿に驚いた極美慎くん。
持ち前の光属性っぽいというか星の王子さまな姿を逆手に取って存在感のある邪空を最後まで演じましたね
大劇場の頃よりもヘラヘラっと笑ってやり過ごす事が増えたように感じた邪空が、鬼の姿になって口調が変わる中で一瞬だけ冷静な声で
「売るほどの魂など初めからない」
と低く言い放つところとかすごく好きでした。
それから忘れてはいけない怒りの《俺を見ろソング》も(笑)
「なぜ俺に何も言わず・・・」
この一言の破壊力出門の決意も、葛藤も、離れた理由も、 一番近くにいたはずの自分に語られなかった。それがどれほど彼を裂いたか。 だからあのセリフで、ソロで、魂ごと吐き出すように歌うから結果「俺を見ろ」になるんですね。
本当に常に「俺を見ろ!」って言ってるし、あの大きな髪型もそれを具現化した姿なのでは?なんて噂もありますし(笑)
幼い童を斬り罪悪感を持ったことで出門の中に芽生えた人間性が、邪空には“裏切り”に映ってしまったんだなぁといつも思いながら観ていました。
こういう粘着質なお芝居大好物なので
もっと星組で観たかったしあの熱量で育った芝居力やダンスを更に星組で育てて欲しかった気持ちもあるけれど、この役を演じて掴んだものを花組に持って行くのだと思うと、花組観劇も楽しみで仕方ありません。
・・・つばきはもう語りつくしました(笑)
最初の配役を聞いた頃は驚いたけど、後半はこの役はありちゃんしか出来なかったんじゃ?と思う位しっくりとハマったキャストでしたね。
そして大楽まで書けなかったのですが・・・途中で気づいた(と私が勝手に思った)最後の戦いのシーンで大階段に置かれた刀の意味について。
大劇場では何も思わなかったけど東京公演を観てふと、あれは十字架を模してるのではないか?と考えて調べていました。
十字架にもその形によって種類があって、私が見た限りあれはラテン十字のようです。
ラテンの十字架について。
意味と象徴
1. キリストの磔刑(たっけい)の象徴
ラテン十字は、イエス・キリストが処刑された「十字架」の形を模したもので、キリスト教において救済・犠牲・愛を象徴します。
縦の線は「神との関係(天と地)」、横の線は「人との関係(人間関係)」を象徴すると解釈されることもあります。
とのこと。つまり
かつて愛し合った男女が、今や刀を交える =
「愛」が「罪」と「業」へと変質している構図かな?と。
なので戦いの背景にあるラテン十字 =
「この愛は死によって贖われる」
「どちらかが倒れることで終わる」
「これはただの戦いではない」。
刀と鞘という組み合わせ =
本来は一つであるべき存在が、分かたれ、交わることなく戦う皮肉。
を伝えていると私は思っています。
つばきが最初に詠む「瀬をはやみ・・・」という崇徳院の歌も“恋の歌というよりも、崇徳院の悲劇的な生涯が表れている”とか“いずれ復権の決意を込めた歌だ”なんて説もあるようですし、色々と調べてみると面白いですね。
瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の
われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ
(川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会しようと思っている)
↑こちらもドラマチックに考えると、ラストの返り血を浴びたような出門の衣装を見たらあの鬼達の血しぶきが地面に流れて、それが滝川のようにも見えるのかななんてメチャクチャな解釈でそこでも最後はつばきと繋げたくなったり(笑)ラストは斬っても斬っても救われないような孤独感も浮かびますしね。
「・・・なぁ?・・・つばき」
はやっぱり前楽同様少し寂しさの見える口調で、あの8/2の口調とは違っています。
・・・が、振り返って微笑むありちゃんの表情にも寂しさが滲んでそれもまた良いラストでした
その微笑はもう届かなくても、出門の中にちゃんと温もりは残っているんだなぁ・・・としっかり受け止めました
ちなみにこうして思い出しながら記事を書く中でも、この後どうやって休憩時間を過ごしたのかは記憶にあらず(笑)
2幕「エスペラント」
今度は下手側から。
こちら側から見るとせり上がってきて段々と上を向いていくこっちゃんをよく見られてお気に入りでした。手拍子も楽しかった♪
こちらも色々と語りつくしたのでもうほとんど語ることはないのでは?と思っています
まずプロローグの衣装が好きだし、ありちゃんと極美くんのバレエのシーンも綺麗だし、摩天楼のこっちゃんと小桜ほのかちゃんはじめ星組生が可愛すぎるし、(地球)のこっちゃんも出てきたら一気にテンションが上がるし・・・と上げて行ったらキリがありません
こっちゃんがいないシーンは他をガン見出来たので、娘役3人(小桜ほのかちゃん、瑠璃花夏ちゃん、詩ちづるちゃん)が歌う中ダンスを踊る組子達をよく見ていましたが、その中でも特にホープ(天希ほまれさん)と星咲希ちゃんが踊るダンスが好きでした。
星咲希ちゃんはお芝居の鬼でも目立っているし、ショーでも後のシーンでこっちゃんの前に滑り込む動きも好きです。
ありちゃんと極美くんのシーンは一度は取りあげられた筆を取り返すありちゃんと笑顔で渡す極美の対比に毎回切ない気持ちでした。しかも筆を返した後二人で踊る振り付けはありちゃんだけ筆で五芒星のマークを描く形になっているのもまた粋な演出。
ショーでのアドリブは
琴「星組愛してるぜ~!」
あり「礼真琴愛してるぜ~!!」
琴あり「みんな、愛してるぜ~!!!」
でした(*´ω`*)陽気に笑うこっちゃんに
琴「あとは任せたぜ~?」
と言われてニコッと笑い返したけど、下を向いてフッと寂しそうなお顔をしたありちゃん
それから場面は飛んでこっちゃんが雷を起こしてから(?)歌い出すつんつん(稀惺かずとさん)&あいみちゃん(大希颯さん)の105期コンビと、深海で踊り出す下級生達の躍動感のあるダンスもとっても楽しく
《青い星のシーン》では、やっぱりちょっと声が上ずるこっちゃんにこちらもウルっと来ましたが、それ以上にウルウルしているメンバーを見ながらあっという間に終盤でした。そういえばここも柝の音が聞こえて大劇場と違うって感じていたなぁと思いつつ。
タップダンスは「去る者」と「継ぐ者」が一緒になって踊る姿がやっぱり感動するし、東京の方が星組の下級生が混じっている分「year~♪」的な口の動きで若干オラつきながらタップ指導するこっちゃんを見るのもファンには楽しみのひとつ(笑)
タップの最後に五芒星で阿修羅を連想させつつ、パッと☆マークになって未来の希望を感じさせて終わるのも秀逸ですよね。
時間が短いけどあれはじっくり見たいというよりも、流れ星を見つけた時のような喜びをドカン!と一瞬で受け取る感覚に近いです。
そして黒燕尾のこっちゃんを見た頃にまた視界がぼやけて必死で目を凝らした私
結局ずっと最後まで礼真琴ロックオンで終わったショーだったなぁ・・・。お芝居も(笑)
娘役さんと踊る時のこっちゃんは身体の動きがとってもしなやかで、それがよりこっちゃんのダンスを魅力的に見せているって感じていました。娘役での出演が多かったこっちゃんならではの強みなのかもしれませんね。
そして普段は指先までピン!と伸びて隙がないのに、
娘役を指差してオラつく時だけは決まって指を少し曲げながら指すのが大好きでした(笑)
銀橋に立ってまるでこれからの星組を紹介するように手を広げるこっちゃんの姿も、安心して星組を任せているなって感じられて素敵です。
サヨナラショーはBlu-rayに収録されないことが決まっている“ロクモ”をしっかり耳に焼き付けました。
「新しい出会い求めて旅立とう 旅の中に人生がある」
という当時はトッププレお披露目の曲だったものがサヨナラショーで聞くとまた違った意味に感じる不思議が毎回ありますね。
あの頃船出の歌って思ったのに、今はそのトップ時代の旅路の歌が終わって次の卒業後の人生を指しているみたいで泣ける・・・。衣装が一番好きだった“グランカンタンテ”なのもまた良き。
大千秋楽なので改めてセットリストを載せます↓
1.souls※イントロのみ (ANTHEM) 礼
2.道を開けろ僕が通る(ロクモ) 礼
3.革命の兄弟(1789) 礼・暁・極美
4.世界に求む(王家に捧ぐ歌)礼→全員
5.Ray(Ray)極美・小桜・瑠璃・詩
6.PARADISO(モアーダンディズム)男役
7.夜明け色に、咲いた花(ディミトリ)退団者銀橋渡り
8. Love Detective(めぐ会い)礼
9.あの日の翼を探して(ジャガビー)礼
10.覚悟(柳生忍法帖)礼
11. VIOLETOPIA(VIOLETOPIA)暁
12.終わり方(BIG FISH)礼
13.悲しみの報い(1789)全員
14.エッタラ・ジェンダ(RRR)全員
運良くサヨナラショーは大劇場の前楽から観ることが出来ましたが、どれもトップ時代の曲だったから歌詞を追う前に冒頭の音で色々蘇りました
記憶力の殆どをその時の景色を覚えることに使っている私には、幕が開いた瞬間のワクワクや舞台で光を放つこっちゃんの姿が脳裏にバーっと広がりまして。
それが宝箱みたいにこのわずか30分のショーで何度も何度も受け取れるのはすごく幸せなものでした。
東京では大劇場で気になっていたリラの4人の衣装丈も改善されていたし、《Ray》を歌う極美くんの歌い方も変わっていてカッコ良かったです。
《終わり方》では客席を振り返ったこっちゃんからふとこぼれた感嘆の声も聞こえてペンライトに目を細める様子がよく見えました
歌詞がリンクしてまたまた涙腺を誘われつつ・・・
ラストの《エッタラ・ジェンダ》では笑顔で恐らく1階を爆走しているだろうこっちゃんを想像して上から手拍子(笑)
あ、銀橋から下りる前にありちゃんの頭をポンポンってして可愛かったのは上からでも見えました
同期のお花渡しはどなたか先に退団したトップが登場するかな?と思ったけれど大劇場同様にひーろー(ひろ香祐さん)というのもやはりこっちゃんらしい?
そして退団の時でも客席にウィンクや投げキッスをしないのもやはりこっちゃんらしい??笑
ファンを特別扱いせず、観劇してくださる方全員を大事にしたいという気持ちがあるのでしょうか。
そこがまた素敵なのですが、最後に幕前の投げキッスくらいは見たかったなぁ~(笑)
今ふと思い出すのは客席を振り返ってペンライトを見てクシャッと笑ったこっちゃん。あの時客席を見て1番に何を感じたのかな?とまた数年後に思い出すだろうな、というシーンでした。
組替えする極美くん、ほのかちゃんへのメッセージも、ありちゃん達新トップコンビへのメッセージも、どれも温かくて素敵なサヨナラ公演です。
ありちゃんは冒頭から泣き過ぎてて大丈夫?と心配になるくらいでしたが次の星組は君がトップスターだよ~!
こっちゃんも2番手時代のトップ退団公演は確かに大劇場では前トップの紅さんを目で追う姿がとっても寂しそうだったけど、東京公演のサヨナラショーに出る頃にはバラの花束を渡しながら「もう大丈夫ですよ」って紅さんに言ってるみたいに笑っていてとても頼もしく感じた記憶があるので、ありちゃん・・・頑張って!!と本気で応援してます。
最後のご挨拶の頃には両サイドに立つありちゃんと極美くんの二人がボロボロで途中から(あぁそんなに泣かないで)と保護者気分(笑)
背高のっぽの可愛い泣き虫さんコンビも解散ですね。あまともボロボロ(笑)
そしてもう既に記憶が怪しくなっていますが
↑最後にはミックスソフトをいただきました。しつこくしつこく桃サンデーを続けても良かったのですが(笑)
集大成は、まだ食べていなかったのでこちらに。
普段はバニラオンリーなので記憶に残るかなぁ?と選びました。しかし既にフォルダを見るまで忘れかけていた私(笑)
↑泊まったホテルの天井が星柄だったよ~
↑大楽前はすぐ横のお店で(日比谷ミッドタウン?)でミートボールを食べました。
私がパスタなんて食べると観劇前にソースを飛ばしまくって服が汚れるに決まっているので、ミートボールとポテトのセットを。
タイミング的にここが空いていたので急いで席を取って食べたのですが・・・美味しかったな、とざっくりしか味を覚えていないのが残念です
そしてそして!!
↑「グッズもなかったしパンフレットとこれしか飲まれへんかったわぁー」
と前日に妹にLINEしていたのですが、とっても親切な我が妹。
なんと大楽の日にわざわざ7時台に並んで大阪でグッズを購入してくれていました。
↑「こっちゃんの全部揃ったで」
とサラッとしたひと言にしっかりと写真に収められたグッズ達・・・めちゃ上手
姉にもそのセンスを分けてくださる??笑
そして真ん中に写った飲み物は「ラインで送られてきたのが美味しそうやったから」とのこと。ちゃんと満足な味だったみたいです(笑)
そして「2個ずつ欲しいかと思って」とパンフレットも買われている
オタク心の分かる妹により全部揃ったグッズ達。大事にします(´∪`*)
↑大楽のペンライトは白色でした。
ちょうどこのシーンで点灯でしたが、この衣装と同じカラーでしたね。
大劇場→青
東京→白
ちょっと記憶が飛んでいて(笑)
出てから外で写真を撮ろうと思った記憶があるのに写真がない辺り、劇場を出た頃はまだ結構な雨だったのかなぁ?と思います
確か外側から最後に劇場とかポスターを撮ろうとかなんとか思ってたはずなんですが手元のフォルダにはそんな写真は1枚もなく
盆前の仕事納めを大急ぎで済ませてからの怒涛の遠征だったので、すごく忙しくしていた記憶ばかりなのが心残りです
この日はホテルに戻ってゆっくりと座った瞬間に「あー終わったんだな」と思ったのだけは覚えているので、その記憶だけでも大事に胸にしまっておくことにしましょう。
この記事を書くまでになんと1ヶ月半も掛かり、気づけば退団後のこっちゃんコンサートだって発表になりました。
男役 礼真琴は終わってもこっちゃんのことはこれからも応援したいです!
まずはチケットを無事にゲットしなければ、とまた次の戦いが始まりますねー