初日を観劇して来たのでサクッと感想を。
ミュージカル・ロマン
『悪魔城ドラキュラ』
~月下の覚醒~
原作/株式会社コナミデジタルエンタテインメント
「悪魔城ドラキュラ」シリーズ
脚本・演出/鈴木 圭
独特の世界観、美麗なビジュアル、クラシカルで荘厳なBGMを特徴とした株式会社コナミデジタルエンタテインメントのゴシックホラー・アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」(海外名:Castlevania) シリーズ。
100年の眠りから蘇るドラキュラ伯爵と、ヴァンパイアハンターの一族であるベルモンド家を中心とした英雄たちの果てなき戦いの物語は、ゲームに留まらずアニメシリーズも全世界に向けて展開される等、1986年の第1作目発売から今日に至るまで、国内外のファンから愛され続けています。
このゲーム史に燦然と輝く不朽の名作を、この度、永久輝せあを中心とした花組で初のミュージカル化。
宝塚歌劇ならではのオリジナルストーリーと演出で、「悪魔城ドラキュラ」シリーズの新たな扉を開きます。
(公式より)
(アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ)
アルカード 永久輝 せあ
(ドラキュラ伯爵と人間との間に生まれた青年)
マリア・ラーネッド 星空 美咲
(ベルモンド一族の遠縁。若きヴァンパイアハンター)
ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ 輝月 ゆうま
(幾度も蘇る邪心の神たるヴァンパイアの主)
リヒター・ベルモンド 聖乃 あすか
(ドラキュラ討伐の宿命を背負う凄腕ハンター)
神父/オルロック 一之瀬 航季
(ヴァンパイアの一族)
サキュバス 侑輝 大弥
(ヴァンパイアの一族)
マグヌス 希波 らいと
(ヴァンパイアの一族)
プログラムを買っていないので主な登場人物のみ覚書。
元々ゲームに疎い為原作ゲームの事は何も知らず観劇しましたが、開演前の幕が原作のゲーム画面なのかな?と感じたコウモリが上下にぷらぷら揺れる長めの演出がとっても印象的でした。
開演アナウンスはクールで淡々と抑揚なく、なドラキュラモード?のひとこ(永久輝せあさん)の声が良い感じです。
序盤にこのゲームのあらすじのようなものがあったのでとても話が分かりやすかったのですが、後ろにある鏡?のセットに映像での攻撃シーンが映っていてそれがすごく昔のゲームっぽいと思ったのと、そのゲームっぽさから一転して大階段を使ったアルカードの登場はとても宝塚らしくて照明や音楽もかっこ良かったです
ここで一気に「すごい!!」と興味が湧いてテンションも上がったので私は好みの演出です。
雷の音と共にライトが当たって大階段に立つ男役達の中でも一際目立つ銀髪ロングのひとこアルカード
細身の体に大きな衣装は原作重視??
少し動きにくそうなのですが、ドラキュラというよりトートっぽさもあって素敵でした。
5年前に遡った話や「悪魔城で待ってるぜ」みたいなセリフがあったり所々で阿修羅の匂いがぷんぷんする中(笑)
一応最後はめでたしめでたし?
もっと重い父と息子の確執があるのかと思いきや意外とあっさりと和解するので戦闘シーン含め拍子抜けはしますが、なにぶん原作ゲームの舞台化なのでそこまで深い展開はなくても良いのかなーと思いました。やたらと悩ましくアルカートが「月よ教えておくれ」と乞う歌はどうしてそんなに月に縋るのか分かりづらかったです
愛しすぎることも愛されすぎることもまた罪である。
なんてとある作品のキャッチフレーズが浮かびます。
強いて言えばやっぱり衣装がどれも原作に寄せるためか重たくて動き辛そうだなぁとそこは最後まで気になりました。その中でも衣装捌きが上手な組子がチラホラいてさすがですね。
そして心の声が多いけど今回はそこまで気にはならず。
星空美咲ちゃんはトップ娘役になってから歌がどんどんと上達して舞台を観に行くたびに楽しみになりそうです♪
役の中でアルカードのモノマネを一人芝居する時の思い切りがよくて笑っちゃいました
銀橋でひとこアルカードとマントを分け合ってる姿も可愛かったー
ふとした表情が魅力的です。
リヒター役の聖乃あすかさんは出立ちがストリートファイターのリュウみたいなカッコ良い青年でした。・・・が、やっぱり滑舌が気になります
サキュバス役の侑輝大弥さんは娘役と知らなかったので観てびっくり。今年は長身男役の女装が続きますね。
最初は娘役なことに驚いたのですが、まだ男役が抜けきっていない感じがしたのできっと彼女はもっともっと妖艶にこの役を演じ切ることが出来るはず!!とこれからに期待大です。
そのサキュバスにちょっかいを出すマグヌス役は希波らいとさん。青髪におかっぱで可愛い(笑)
が、こちらもどこかふわふわした雰囲気だったのでもっともっと声に抑揚を付けてイケメン度を上げた姿を期待してしまう
昨年初舞台生だった110期の中でも一際目立っていた彩葉ゆめさんですが、花組に組回り後はそのまま花組配属に。
その彩葉ゆめさんは“エンジェリックライ”でも目立っていたけれどこの作品でもまたまた目立つ役でした。
多分ですが羽根をつけた妖精さんの中で唯一アルカードに近付いてお鼻をツン!とされた娘役ちゃんですよね?
今回の研2での新人公演ヒロインも本公演の役もこれからどんどん推されていく気配がありました。
専科から出演のぽんちゃん(輝月ゆうまさん)はドラキュラ伯爵役。
めっちゃイケオジ。もう登場シーンは後光が差してる。
愛する妻を失って暴走する伯爵ですが、それも相手を思うが故
大きな悪にはなりきれずただ毎回息子に討たれるのもまた悲しい定めですね。
ラストシーンで妻と再会し、寄り添いながら遠く銀橋に並ぶアルカードとマリアを見つめる仲睦まじい様子の二人・・・という演出が温かいです。
Romantic Revue
『愛, Love Revue!』
作・演出/岡田 敬二
華やかで美しく、香り高い宝塚歌劇ならではのオリジナルレビューを作り続ける、岡田敬二によるロマンチック・レビューのシリーズ第23弾。
永久輝せあを中心とした花組メンバーが、ロマンチック・レビューならではの優美な音楽と振付、色彩感豊かな衣装、スペクタクルでスケール感溢れる装置との融合により創り上げる、魅惑の世界をお楽しみください。
(公式より)
ショーは宝塚らしい耽美な作品でした
が、実は観劇記事を書いていてショーの部分をほぼ書き終えていたのに保存するタイミングが遅くて少しページを飛んだらお芝居部分しか残っていませんでした
ということで、こちらも超ザックリ本当はもっとちゃんと書いていたのですが
このショーで特に印象に残ったのは群舞!!前作の“ジュビリー”も月光第三楽章に合わせて踊るシーンがとてもカッコよかったのですが、今回のショーでもやっぱり群舞が抜群に良かったです
それから男役が中腰になって両手を交互に出し爆踊りするアレや(名前が出てこないけど伝わるはず)木の下で本をお顔に被せて眠るイケメンの図等(これは星組の“ロマンス”で初めて観たからとても印象に残っている場面)
プロローグから宝塚ファンには耳馴染みのある曲が多かったのでどのシーンも観やすかったですね。
デュエットダンスは今年のお正月公演以来でした。
こちらも最後はトップコンビのデュエットダンスで締めて欲しい私にはとても嬉しかったです
お披露目では黒と白の落ち着いた色合いでしたが、今回は淡いピンク色一色の衣装なのがまた素敵で!組カラーに包まれてゆったり踊る二人の姿が綺麗でした。
やっぱり宝塚を観に来たからにはデュエットダンスが観たい!!これが良いと大満足です。
それにしてもあの華奢な身体のどこにそんな力が??と思うくらいの長いリフトにも驚きました。
そうそう、ロケットの場面を全体的に見ていた時に気になった子がいたので遠目に注目していたら途中サッと地面に手を伸ばしたのでどうしたのかな?と思ってオペグラで覗いたらお芝居の感想で触れた彩葉ゆめさんでした。
どうやら床に落ちていた大きめの赤い羽根(衣装の飾り)を拾って右手に持っていたのですがその状態で最後まで踊り切っていてビックリ。多分拾ったのに気付かなかったら手に持ってるのすら分からなさそうな自然な踊りでした。
あのまま羽根が落ちていたら滑る危険もあるので咄嗟に拾ってそのまま何事もなく踊れて・・・と機転の利く娘役だなぁって思いました。そういった所も推されているポイントなのかも知れません。
エトワールは咲乃深音さん。
階段降りは並び順に左から
希波らいとさん、侑輝大弥さん、
→美羽愛さん、一之瀬航季さん、
→聖乃あすかさん(白に縁が水色の2番手羽根)
→星空美咲ちゃん(白に縁が水色の羽根)
→ひとこ(紫の大羽根)
でした。
前回階段降りから外れた希波くんが戻って来たり、新たに2番手羽根を背負う姿が見られたり、とやはり専科からの退団者がいた前回公演と大きく変わっていますね。
ぽんちゃんは聖乃あすかさんの後に歌無しでセンター降り。手に持った白い羽根を上下に大きく動かす振り付けが更に大きく見えてカッコ良かったです。
↑いつもは公演ポスターのみですが、今回は時々ゲームの画像になっていました。
↑こちら公演後にはすべて売り切れていました。
↑職場に持って行って楽しみます。
(画像は公式より)
↑メニューを撮り忘れたので公式より拝借。
↑公演特別メニューセット 1,600円
幕間休憩で頼んだらちょうど作りたてを用意してもらえたようで、唐揚げもオニオンフライもサックサクで美味しかったです。
唐揚げは思わず「熱っ」と言っちゃったくらい本当に揚げたてほやほやでした。血をイメージした色がお皿に塗られていましたが、そちらはソースではなく演出用なのか着色料たっぷりだったのでうっかり付けて食べたら舌が真っ赤になりそう(笑)
横に添えられていたチリっぽい方が唐揚げ用のソースみたいです。私は辛そうなのでパス。それがなくても唐揚げ自体にスパイスがたくさん振ってあるので味はしっかり目でした。
↑ワッフルヴァニア 600円
こちらは底部分にあるコーヒーゼリーが甘さ控えめなので上の甘いカスタードと食べると相性が良かったです。
りんごの甘煮っぽいのがコロコロ入っていてそれも美味しい
↑そしてまたしてもラメラメが(笑)
今年は全部のデザートにラメを散らせる方針なのでしょうか。
公演メニューも美味しかったし、舞台もこれから更に磨きがかかりそうで楽しみな花組公演です。次からはここに星組の極美慎くんも入るのかぁ・・・なんて思いながらの観劇でした。
(コナミから動画が上がっていたので追記)
↑映像で改めて見てもカッコ良い大階段を使った登場シーンです♪
・・・おまけ(笑)
↑いつものポスターに加えてゲーム仕様の映像もあったので動画で撮ってみました。初日のザワザワした雰囲気も楽しい撮影スポットです。
本当は最初のシーンがもう少しあったようですが、新しく始まるまでが長くて待てなかったのでここまで