色々あってブログ更新が滞っていたのですが・・・
なんとか生きています(笑)
星組公演も花組公演も観劇したものの未だ感想がまとまらず、というよりブログ自体を久しぶりに開きました
またあれこれと書きたいので今回はサクッと今日観劇したこちらの感想を。
ミュージカル
『フリューゲル -君がくれた翼-』
作・演出/齋藤 吉正
冷戦下の東西対立により国が分断されていた1988年のドイツ。
社会主義国となった東ドイツの国家人民軍で広報を担当するヨナス・ハインリッヒは、西ドイツのポップスター、ナディア・シュナイダーを招聘したコンサートの責任者に任命される。
欧州各地で巻き起こった民主化の波は東ドイツにも押し寄せており、政府は国民の不満を解消する目的で首都東ベルリンでのコンサートを企画したのだった。
自由奔放なナディアの言動に振り回され、顔を合わす度に喧嘩を始めてしまうヨナス。しかしリハーサルでナディアが歌う「フリューゲル」という曲を耳にした瞬間、その歌声に胸を打たれ、離れ離れとなった家族と過ごした幼い日々を思い起こす。
音楽を通じて初めて心を交わした二人・・・。そんな二人をヨナスの大学時代の同期でもある秘密警察のヘルムート・ヴォルフが監視していた。 東西に隔てられた国で育った男女が、考え方の違いから最初は反発しながらも次第に惹かれ合っていく姿を、ベルリンの壁崩壊へと向かう激動のドイツを舞台に描くコミカルでハートウォーミングなミュージカル作品。
(公式より)
ヨナス・ハインリッヒ 月城 かなと
(ドイツ民主共和国人民軍大尉)
ナディア・シュナイダー 海乃 美月
(西ドイツが生んだ世界に誇るポップスター)
ヘルムート・ヴォルフ 鳳月 杏
(ドイツ民主共和国国家保安省職員)
ルイス・ヴァグナー 風間 柚乃
(社団法人から派遣されたナディアのマネージャー)
ゾフィア・バーデン 梨花 ますみ
(共和国文化庁広報部長)
エミリア・ハインリッヒ 白雪 さち花
(ヨナスの母)
フランツ・クライン 夢奈 瑠音
(アウグスト教会の神父)
ニコラ・シューバルト 蓮 つかさ
(ワルシャワからやって来た弁護士)
ピエール・ベック 英 かおと
(文化庁に勤める人民軍人)
ミク・エンゲルス 彩 みちる
(ドイツ民主共和国の諜報部員)
サーシャ 天紫 珠李
(アフガニスタン反政府派の革命戦士)
トーマ・ランゲ 礼華 はる
(文化庁に勤める人民軍人)
ゲッツェ・バウアー 彩海 せら
(東ベルリンの大学生)
タイトルからはどういう物語になるのか想像つきませんでしたが、最初は頓珍漢に進みながらも大団円で感動できるシーンもあって面白かったです。
作品の題材的にはベルリンの壁崩壊までを取り扱っているので歴史が動く瞬間をどうやってコミカルに表現するのかな?なんて思ってそこが気になったんですが
随所に笑いが散りばめられていました。
「え、そんな感じで良いの」という笑いとかあるんですが、シーンによってはコミカルに描いてるけど当時の冷戦下では割と本気でこんな政策が行われていたんだろうな、と思うこともあったり。
私的にはサクサクと曲名にツッコミを入れるヨナスと真面目な顔で古い歌に合わせて踊る東ドイツメンバーがツボでした。
日本だって数十年前には似たようなことをして国全体が戦争一色だった時があったのだと時々真面目に考えさせられるのですが、そこまで重くはなり過ぎません。
強いていうなら無駄に心の声とか聞こえるシーンが多いので演出家の「ザ・ヨシマサ節炸裂」という感じでしょうか(笑)
月城さん演じるヨナスが仲間を庇おうとして敵と一悶着ある時には海乃さん演じるナディアが咄嗟に芝居を打ってくれるのですが、そこは敵含めた三人の演技だけで普通にクスクス笑えるシーンになったと思うのに、わざわざピンクのライトを集めてドリフの「ちょっとだけよ~」みたいな音楽が流れるから逆に勿体無い気がしました。
だって月城さん「ふぅ~・・・」と溜息ついたりすごく嫌そうな顔をして固まるからそれだけで面白かったんですもん(笑)ここ以外でも面白いシーンを真面目に演じる月城さん素敵過ぎます。
でもまさか劇中で「私宝塚が好きなの!」とナディアが取り出したチラシを
ヨナス「私は日本語も少しかじっていてね(ドヤ)
・・・どれどれ?まんげきょう(万華鏡)?」
ナディア「ば・ん・か・き・ょ・う・よ」
一同「「「ばんかきょう!!」」」
と、トップコンビ自ら2幕の宣伝してくれるなんて思いませんでした。やっぱり「万華鏡」が読み間違い多そうだと齋藤先生も思ったんだ(笑)読み方の説明は2回目もありました
きっと先生なりの後輩演出家へのエールですね
役としては軍人として四面四角に振る舞うヨナスが時折見せる優しい笑顔と声にとても癒されました。そして“ギャツビー”に続いての車シーンもカッコ良かった・・・!
ナディアの海乃さんは自由奔放なところが可愛い!言動的にはナディアの方がヨナスよりも少しだけお姉さんなのでしょうか?
ヨナスとお互いに良い影響を与え合いながら前に進んで行くのが見ていてとても心地良かったです。
二人銀橋で最後までやいのやいの言い合う可愛さはうみちゃんの本領発揮って感じでした
あのワガママに結局付き合わされるヨナスも可愛い
ヘルムート役のちなつ(鳳月さん)は自分達なりには国の事を考えていて、時代が時代じゃなかったらきっとまともな人生を歩めたのだろうな・・・と思わせる人物でした。
毎回思うのですが、悪いだけじゃない登場人物ってなんか感情移入しちゃうんですよね
面白いシーンはしっかり面白く演じるのに(しかも一緒に月城さんもノリノリw)悲壮感漂わせるところはしっかり漂わせるお芝居も素敵でした。個人的には月組でこんな役のちなつは初めて観たので新鮮です。
ルイス役のおだちん(風間さん)は、最初はフランクな軟派ボーイかと思いきや裏ではキレキレの敏腕ボーイ
こちらも時々出るセリフ回しが面白くて笑いが起きることが多かったです。
「私の正体はむふふ」ソングで銀橋を渡る時には手拍子を煽るので客席も乗れて盛り上がりました
それからミク役の彩みちるちゃんのコードネーム?暗号?が「チルチルみちる」なの可愛すぎます(笑)
主に名前の無い役も多かった気がしますが、ベルリンの壁のシーンでセットを隔てて歌うベートーベンの《喜びの歌》はその迫力に鳥肌が立ちますね。
ベルリンの壁セットを盆の中央に置き、それを回転させることによってドイツの西側と東側を表現しながら壁の崩壊を描く演出もとても良くてそちらも印象に残りました。
余談ですが、この歌の時にあみちゃんやみちるちゃんがいると雪組の“fff”を思い出してちょっぴり懐かしい。
1幕が終わってからも少しだけおまけムービーが流れるのと、月城さんのアナウンスがゆるりと素敵なのでそちらがしっかり終えてから休憩に入ることをお勧めします(笑)
東京詞華集(トウキョウアンソロジー)
『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
作・演出/栗田 優香
東京…それは玉響(たまゆら)の人生が煌めく街。
幾万の人生が交わる街。 江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と、刻一刻と景色を変えてきた万華鏡(ばんかきょう)の如き街“東京”を舞台に、そこで生きた人々の様々なドラマを映し出す現代的かつレトロなレヴュー作品。
トップスター・月城かなとを筆頭とする芝居心豊かな月組による、情感溢れる人間賛歌をお楽しみください。 この公演は、演出家・栗田優香の宝塚大劇場デビュー作となります。
(公式より)
栗田先生と言えば宙組の“夢千鳥”の先生なので、始まる前からとっても期待大でした。
そしてその期待を裏切らないステキなショーとなっています。
ショーの初めから不思議な世界観は始まっていて、江戸からスタートして大正時代~令和までを輪廻転生しながらトップコンビが何度も出会う物語。
女の子が万華鏡をかざすところからショーが始まるのですが、バックのセットも最後のシャンシャンも万華鏡がモチーフになっていて可愛い~♪
どの衣装も艶やかで目を惹くしとにかくこの短編集のような流れが斬新でここ最近のショーで1番好きかも知れません。しかも最初はどれも物語のように始まるから、月城さんのピカ一の演技力が映えます
最初に登場した時の髪の毛を片側に流した月城さんとっても綺麗でした。対する海ちゃんは、高下駄を履いてしゃなりしゃなりと舞台奥から登場する花魁でした。
この高下駄、本当にびっくりするくらいの高さで内心ドキドキ花魁が履くこっぽりは高さ20㎝くらいあるんでしたっけ?本当にそれくらいの高さで、なんならそれ以上の高下駄を履いておだちんに手を引かれながら外八文字でゆ~っくりと歩く姿が綺麗でした。
歩き方が内からじゃないのはやっぱり関東だからか、とか。
花魁は重い着物とこれを履くことで逃亡出来ないようにしてるんだっけ、とか。
綺麗なんだけどその姿を見てちょっと切なくなりますね。そしてやっぱり足元が滑りそうで怖い。
そこから月城さん演じる男と逃亡を図ろうとして失敗、またいずれ再会しようとあれこれと時代を廻って行きます。鹿鳴館の西洋人月城さんと黒髪美人の海ちゃんも美しかった~
どのシーンの衣装だったか記憶が怪しいですが、ドン?の月城さんが着ていた衣装がバックに花札の柄が描かれていてそれが特に好きでした
おだちんはオレンジのチェック柄衣装でステッキ持って踊るシーンが可愛かったですね。おだちんがノリノリだとこちらも楽しくてうれしくなってしまうのはなぜ?いつだって笑顔で手拍子したくなるこの現象に誰か名前を付けて欲しいです(笑)ちなみにパレードの階段下りでおだちんが歌った曲もこれでした。
昭和時代からはどこかで聞いたことあるような?な曲が数曲流れて、後半はぱる(礼華はるさん)あみ(彩海せらさん)含めた若手のアイドルシーンが。ここで白のパンツに水色のジャケットを着て踊るあみちゃんが一際キラキラと輝いていました。
月城さんが歌った曲も聞き覚えがあるようなないような?でしたが、ここで客席下りが始まった時は嬉しかったですね。私は1階席の端側で期待していなかったけど、月城さんがすぐ近くまで歩いて来てくれて嬉しかったです。
見ていたらふと蘇る2019年の客席降りの思い出。あの時は月城さん奥の立見まで走って来ていたなぁ~
今日は私の前には正確にはるね(夢奈瑠音さん)がいて、でも月城さんはセンター上手側(51番台)の通路から歩いてきたのち中央通路に来て、少し下手側に行き手を振ってからはもう一度上手側(61.2)の通路まで来てくれて、と結構練り歩いてくれていた気がします・・・(笑)
最後は下手側の通路(41番台)から舞台上へ帰還。その時奥にれんこん(蓮つかささん)やぱるが見えていたので22列側が今回は特等席ですね
月城さんは最初に降りて来たし、最後も一番後ろをゆっくりと歩いて行ったのでたっぷりと観察できました。途中でハイタッチしているように見えたのは錯覚でしょうか。
「Girls!」
と月城さんが叫んで下手に捌ける頃には舞台上にはトップ娘役含んだ娘役だけが残りダンス。そこから「ロケット!」と今度は海ちゃんが叫んで若手の娘役ちゃんだけに。
いつものような羽根や飾りが付いていない金髪ボブにホットパンツの衣装だったのが印象的でした。センターは天紫珠李さん。銀橋での足上げもかなり久しぶり??
その客席降りのイメージが強く残っていた為後の記憶は曖昧ですが、この後に登場した闇落ちカラスな月城さんが大変イケメンでした。最初は黒天使ちゃん系かと思いきや、大階段の上にある電線のようなセットや動きでちゃんとカラスだと分かるから不思議
死の匂いをかぎ分けているのかな?と思うようなところもあったのでやっぱり黒天使ちゃん系でしょうか??この極上イケメンなカラスは必見。
こうして人だけではなくてある時は動物だったり時代の中ですれ違うだけだったとしても、最後にはめぐり会えてデュエットダンスをして幸せに包まれる・・・という終わり方も綺麗なショーでした。これは楽しい
そして夢千鳥でも感じましたが、栗田先生って男役目線よりも娘役さんを儚く綺麗に見せる演出がとても得意な方だなぁ~と今回も思いました。次の作品がもう既に楽しみな先生ですね。
エトワールは麗泉里さん。
パレードで下級生達が白と黒の衣装で交互に並んでいるのが可愛かったです。
階段下りは左から
天紫珠李ちゃん、あみちゃん、みちるちゃん
→ぱる
→おだちん(片羽根)
れんこん
→ちなつ
の順番だった気がします。おだちんの後に下りて来たれんこんは歌はないものの、センターで下りてきて大きな拍手が起こっていました。
専科から組替え後初ご挨拶だったみとさん(梨花ますみさん)は最後に
「こんな風に紹介する日が来るとは・・・」
と嬉しそうに微笑み、それを聞いて恥ずかしそうに手で顔を隠すような仕草をした月城さん。雪組時代のピヨピヨな頃を知っている組長さんにそう言われて嬉しかったでしょうね。
何度か幕が上がった後に
「お祭りに行けない事もあったと思いますが私がこさえた花火でお祭り気分を」
なんて言いながら「えへへ」と笑う姿も可愛いトップ様でした(笑)
この月城さんのご挨拶で知ったのですが、客席降りは2階席もあり、そちらは下級生が担当しているとのこと。
「客席降りは3年ぶりだからそれ自体が初めてな子も居るし、自分も久しぶりに間近でお客様の笑顔が見られて嬉しい」
との言葉にこのコロナ禍の長さを思いました。お芝居もショーも素敵な作品なのでまた通いたい。
コロナよどうかもう地球上から消えてください
今回はデュエットダンスの衣装も好きだったし、私はどうも加藤真美さんが担当する衣装が好みのようです。
そういえば今回はパレードで誰もイヤーカフを着けていないことが何となく気になりました。こういうこともたまにはある??
今日はおひとり様観劇だったので、ちゃんと妹に月城さんの事を報告しなければ・・・としっかりとガン見していた為、月城さん情報多めな観劇記録となりました。
記憶違いも多々あるかと思いますが、そちらはご愛嬌
↑お花の所にはポスターが写り込んでいますが、あくまで花を撮ろうとしたら風景としてポスターが入っただけです(笑)
幕の写真は良いんでしたよね?もう何が良くて何がダメか分からなくなっています
↑幕間にはこちらを食べました。
ひとつ前の花組からですが、フルールが先に購入するスタイルになってからも紛らわしかったからか、また会計する場所が変わっていますね。
こちらの方がスムーズに会計できそうです。
↑公演特別メニューセット 1,300円
↑デザート 各500円
(万華鏡・ツィトローネンクーヘン)
今回からデザートは両方500円に値上げ
公演メニューは豚肉の煮込みがメインです。パンがご飯になったのは花組だけじゃなかったのね。私はバリバリのご飯派だから大歓迎ですが、ランチにはご飯の量が多いかもしれませんね。
豚肉煮込みはドイツ風のシチューで、青色の泡は青空を見立てているんだそう。夏野菜が入っていて味は美味しいのですが・・・肉がいつものようにトロトロに煮込んであるかと思ったら、スプーンどころか箸でも切れないくらい本気で硬かったです(笑)
デザートは、カップの方はレモン風味のチョコが掛かっていて味は美味しい!でもびっくりするくらいポロポロになって食べにくいです
そして食べている内に口の中の水分が全部持って行かれる~
万華鏡は和デザートで、葛饅頭の中に抹茶が入っていて底も小豆のムースが入っていますね。これはつるっと食べやすくて美味しかったです。
↑作中に出てきたベルリンの壁と落書きまで再現されていてすごい
↑今日買ったプログラムとこっちゃんのポストカード。
妹のかなとさん映えカードと共に
↑公演前にはウサギのチョコサンドが売切れでした。
「フリューゲル」は軍服祭り、「万華鏡」はショーらしからぬ演出、どちらも非常に楽しい演目でした。#栗田優香 先生、大劇場デビューおめでとうございます。演出の良さにじっくり見入ってしまい、危うく写真取り逃すところでしたw#宝塚歌劇 #月組 #月城かなと #海乃美月 https://t.co/wC3VZQ0cfo
— 宝塚歌劇団すみれ通信@サンスポ (@sanspo_zka) August 18, 2023
#宝塚歌劇 #月組 公演「#万華鏡百景色」は、作・演出の #栗田優香 の大劇場デビュー作。引き離された花火師(#月城かなと)とおいらん(#海乃美月)が、江戸期から令和まで輪廻(りんね)転生を繰り返しながら、ひかれ合い続ける物語です。 写真特集→https://t.co/b8tPCMl2ug… pic.twitter.com/yltEXRBtfw
— 毎日新聞大阪写真部 (@maiosakashashin) August 18, 2023
↑TwitterからXに変わって挿入がややこしくなりましたね
さて、久しぶりの記事投稿で結局は長くなりましたが(笑)また気が向いたら投稿したいです。