※書かないとまたため込みそうなので今覚えている内容をバーっと
各組公演中に東西で1回ずつ行われる新人公演。
本日はこちらを観劇して来ました。
覚書の為、本公演と新人公演のキャストを少しだけ・・・。
※()内が新人公演キャスト
リン・ウェンシウ
梁文秀 彩風 咲奈 (華世 京)
リ・リンリン
李玲玲 朝月 希和 (音彩 唯)
リ・チュンル
李春児 朝美 絢 (一禾 あお)
リ・コウショウ
李鴻章 凪七 瑠海 (咲城 けい)
シュンコイ
順桂 和希 そら (紀城 ゆりや)
コウショテイ
光緒帝 縣 千 (聖海 由侑)
ミセス・チャン 夢白 あや (愛陽 みち)
パイ・タイタイ
白太太 京 三紗 (愛羽 あやね)
伊藤博文 汝鳥 伶 (壮海 はるま)
西太后 一樹 千尋 (夢白 あや)
ヨウキテイ
楊喜楨 夏美 よう (真友月 れあ)
ワン・イー
王逸 一禾 あお (蒼波 黎也)
↑毎度のように抽選では当たらずなので、先着でゲットした17列目でした。
初日以来の“蒼穹の昴”でしたが、意外と内容を覚えていたので本公演と比べながら拝見することが出来て楽しかったです
多分新公用にカットされていたのは
・京劇の1回目と2回目の途中で西太后が「違う演目が見たい!」とワガママを言うシーン(1回目は全部カット、2回目は前半カット後に「大変だ~!」と劇団員がわちゃわちゃしているところからスタート)
・戦争のシーンと1幕最後
・リンリンとタン・ストンが出会うところは簡略化
・アヘン窟のシーン
・光緒帝のあれこれ
・ヨウキテイが暗殺されるところ
その他も細々と変更はあったと思うのですが、すでに記憶が怪しいです
ちなみにカットされていてもちゃんと補填はされていて、そこに感動しました。
光緒帝の花嫁候補のシーンは画像が出るのではなく実際に舞台上に3人が並ぶようになっていたり、場面場面のつなぎを日本のジャーナリスト達やミセス・チャンが行うことで違和感なく物語が進むので最後まで楽しく観ることが出来ました。
誰が歌っても歌ウマでお芝居も良かったから次に観に行く本公演まで楽しみになります(*´ω`*)
まず主演のかせきょーこと、華世京さん!
研2でバウホール公演の主要キャストに大抜擢されて以降も、順調にスター街道を進む雪組の若手スター
研3での初主演ですが、「本当に研3?初主演?」と聞きたくなるくらいとても落ち着いて堂々とした風格です。
似てると思ったことなかったのに時々声やセリフの話し方を聞いていると本役の咲ちゃん(彩風さん)に似ていて驚きました。
鼻声というか声が少しこもっているように聞こえたのでお稽古で掠れた?とは思ったのですが、それでもやはり歌も上手です
咲ちゃんは終始落ち着いた役の印象でしたがかせきょーのウェンシウはもっと若造感が出ていたので、熱~く議論を交わして徹底的に相手と分かり合おうとしそう(笑)
それから最後船のシーンで帽子取る動きまではスマートだったのに、リンリンを抱きしめる前にちょっとだけひざを折ってあげる優しさにキュンとしました
チュンル役は一禾あおさん
元気いっぱいに走って来るのが可愛い~ほっぺもぷくぷくで可愛い~。貧しい家の子みたいだけどさてはウェンシウが甘やかしてご飯や菓子をたくさんあげてるな??と思いました(笑)
恐らく子供っぽく見えるように走る時に手をピンと張ったり、ペタペタ音を立てて歩いているんですが、それがすごく自然で本当に小さな男の子みたいです。
セリフもとっても聞き取りやすくてそちらの声量も元気いっぱい(笑)
銀橋で歌う《ちくしょう》も気持ちがこもっていて上手でした。本公演でも感じましたが、ひもじい生活の中でもこんなにいつもニコニコ朗らかに生きている子供相手に太太(占いのおばあさん)が鬼畜になれなかったのがよく分かります・・・
いちかはダンスのイメージが強かったのでこんなにお芝居も歌も出来るのかと改めて知ることが出来て嬉しかったです。
リンリン役は音彩唯さん
こちらもがっつりと話したり歌っているのを初めて観ましたが、こんなに声が可愛かったんですね。
冒頭のシーンは本当に小さな少女のようでした。はばまい(音彩さん)はハーフなのでお顔立ちがどうしても目立ってしまうだろうなとは思っていましたが、それよりも声が印象に残るかもしれません。
歌はとても上手でした
シュンコイ役は紀城ゆりやさん
この役にちょっと捻くれ要素を持っているのを感じて好きです(笑)
銀橋のソロでゆっくりと目を閉じてから歌ったのが特に印象的でした。
ワン・イー役は蒼波黎也さん
本公演の時に専科の紫門ゆりやさんに似てるなぁと思って観ていました。本公演ではシュンコイに爆弾渡すあの踊り子ですよね??初日はユリも専科から出ているのかと思いました
あの時はダンスがそれほど得意な印象はなかったのですが、今日は歌が上手で驚きました。ダンスよりも歌が得意なのでしょうか。今回初めてお顔と名前が一致したのでまた舞台で見つけたいです。
そして本日一番驚いたのは西太后役の夢白あやさん!
一樹さんの怖い西太后とはまた違った威厳と圧のある西太后になっていました髪飾りが一樹さんとは違いますね。
冒頭から落ち着いた低めの声で話すから存在感もありましたし、あの「あいぃ!分かった!」がカッコ良かった~
ソロは一樹さんと同じキーなのでさすがに歌い辛そうでしたが、光緒帝への思いが溢れていたし、光緒帝に語り掛ける時の優しい声も良かったです。
2階席から観ると翔ちゃん(彩凪翔さん)に見える?くらい色白ほっそりの美人さんだったのでさすがに「この老いた身体が憎い・・・」はあまり説得力ありませんが(笑)夢白さんこんな役も出来るんですね。次回からはトップ娘役に就任なので最後の新公なんてもったいない。
娘役が男役の、それも専科の役を演じるのは想像するだけでも大変だと思いますが、東京公演で更にブラッシュアップされるのが楽しみです。
光緒帝は聖海由侑さん
せいみーの光緒帝は優しそうなんだけど割と主張したい事はしっかりと主張出来そうだな、という印象。
セリがどんどん上がって天井が近づいて来る演出はカットされていますが、少しだけ歌うシーンはあったので歌声を聞けて嬉しかったです。
リ・コウショウ役は咲城けいさん
さんちゃんのリ・コウショウも時々本役のかちゃ(凪七さん)がチラつくくらい声や雰囲気が似ています。でもせっかくの将軍のソロがカットになっているのはびっくりでした。
町のシーンでは一転してお饅頭を売っている腰の曲がったおじいちゃんなのが可愛くてツボでした。ちゃんとダンスも腰を曲げたまま踊ってるー♪
途中で寝ちゃって女の子達に起こされるおじいちゃんを見ていると“ロクモ”でうたた寝していた侍従くんを思い出しました(笑)
それからミセス・チャン役の愛陽みちさんと、鎮国公載沢役の風雅 奏さん、トーマス・バートン役の絢斗しおんさん、岡圭之介役の苑利香輝さん達4人も出番やセリフが多くて目立っていたように思います。
愛陽さんは妖艶だし、ミセス・チャンにぞっこんの風雅さんはさんちゃん以上に「オォォオ~イェス」が楽しそうで、説明の合間のアドリブ?である「ロマンスの香り~」みたいなので客席笑いが起こったし、絢斗さんと苑利さんはストーリーテラーのようにスラスラとセリフを言うのが聞き取りやすいしで大活躍
特に苑利さんってこの間お披露目があった108期生ですよね??星組生と一緒にグラカンで盛り上がったのはついこの前なのにもうこんなに大活躍なの・・・!?研1って本当に?な仕上がりです。
一つだけ気になったのは、ミセス・チャンがスパイだと匂わせるような鎮国公載沢のあのセリフですが本公演でもありましたっけ?もし新公だけならすごく良いセリフのシーンだと思いました。1本物の舞台を新人公演用に1幕でまとめるなんて脚本家の先生の技量が問われて大変そうですよね~
その他花道で毬投げする子供が毬を客席に落としてしまったり等、小さなトラブルはありましたが今回無事に公演が行われて本当に良かったです
幕が下りてから再び上がるまでずーーーーっと鳴りやまない拍手は幕の向こうにもたくさん届いていたでしょうか
公演終了後のご挨拶はいちかが。
と~っても良いご挨拶でこの日の為にお稽古に励んでいたであろう新公メンバーを見ていると本当に心からの拍手を送りたくなりました。
作品ごとに東西で1回ずつ行われる新人公演ですが、コロナ以降は20年花組の“はいからさん”から21年の“アウグストゥス”までは新人公演が中止。
再開してからも残念ながらコロナの影響を受けてしまい、ここ最近はどの組も東西どちらかは公演中止になってしまう憂き目に合っています私も星組新公チケットが無くなりました。
新人公演は研究科7年目までの生徒しか出られないので特にラスト新公の102期生の思いは特別強かったでしょうし、このまま新人公演が出来ないかもしれない。出来たとしてもどちらか1回キリかもしれない。
そんな想いもあの熱演に繋がっていたのでしょうね。
舞台上ではあんなに堂々としていたかせきょーが、ご挨拶の時にはすっかり下級生に戻ってしまい(笑)ハキハキとしっかりとした口調で話す好青年キャラに。
最後に幕が下りる瞬間には2階席からでも分かったくらいホッと肩の力が抜けた姿が可愛かったです(笑)
どうかどうか東京公演でも新人公演が行われますように
↑公演はお知らせ通りピッタリ2時間でした。
↑日が沈んだ大劇場周辺の様子も絵になります。
・・・おまけ(笑)
先日バウ公演を観に行った時に時間があったのでこちらの写真を撮ってきました。
↑2020年 雪組公演。
↑公演中の“蒼穹の昴”のパネルも
↑こちらは舞台がホテル関連の小道具が展示されていました。
↑どちらも“スヴィッツラ”の物でしょうか
さて。
今日は思った以上にハイレベルだった雪組の新人公演にホクホクの帰り道でした。今も頭の中で今日の公演の様子がグルグルとループしています(笑)