2020年に新しく発足したタカラヅカ・ライブ・ネクスト。その旗揚げ公演を観に行きました。
Q.タカラヅカ・ライブ・ネクストとは?
公式ホームページによると、
阪急阪神ホールディングスグループでは宝塚歌劇をはじめ 様々なエンタテインメント事業の発展に取り組んでまいりましたが 2020年4月1日「株式会社タカラヅカ・ライブ・ネクスト」を設立いたしました。 新会社では 宝塚歌劇団で身に付けた高い技能と豊富な舞台経験を有する 卒業生(宝塚歌劇OG)が退団した後もそれぞれの特長を活かし 各自のライフステージに対応しながら さまざまな場で活躍できるよう支援するとともに 宝塚歌劇OGを起用したショーやコンサート等の企画・プロデュースにも取り組んでまいります。 これらを通じて 卒業生を含めた宝塚歌劇ブランドの維持伸長に努めるとともに 更なる日本のエンタテインメントの発展にも貢献してまいりたいと存じます。
とのこと。 →ライブ・ネクストの公式ホームページ
青年館ホール 2021年9月8日(水)~9日(木)
バウホール 2021年9月23日(木・祝)~26日(日)
The Beginning of TAKARAZUKA LIVE NEXT!!
『アプローズ』~夢十夜~
作・演出/三木章雄
今、新たなる飛翔のとき―。
タカラヅカ・ライブ・ネクスト 第一弾主催公演。宝塚歌劇団をこの春に卒業した彩凪 翔が、新たな舞台へ羽ばたきます。
スペシャルゲストに日本青年館ホールには彩輝なおさん、宝塚バウホールには水 夏希さんをお迎え! 多才な宝塚歌劇OGと織りなすライブパフォーマンスをどうぞご期待ください。
(公式より)
19世紀初頭に開場した古風オペラハウス「アプローズ座」。
終演後、舞台の幕は降り、雅なドレスも大理石の宮殿も、美しく輝いていたあの月さえも、しんしんと眠りについている。
ありとあらゆる時代と場所で舞台に情熱を注ぎ、 夢を追い続けた全ての魂が今もなお自分たちの出番を待っている。
そこにまた1人、舞台に夢見る者が訪れた。
その名は翔。 舞台への情熱を胸に燃やしここまで旅をして来たのだった。 翔の純粋な想いに応えるように、劇場の眠っていた時間は動き出し、 夢追人の魂たちがそこここに姿を現す。
時を越えて舞台に息づく魂たちに導かれ、翔が辿り着く場所とは・・・
(プログラムより)
出演
彩凪翔・音花ゆり・貴千碧・透水さらさ・風馬翔・星乃あんり
<ゲスト>
笙乃 茅桜 星吹 彩翔
<スペシャルゲスト>
彩輝なお(青年館公演)
水夏希(バウ公演)
今回は4月に退団公演を終えたばかりの翔ちゃん(彩凪翔さん)の主演作という事で観に行きました。
ポスターがカッコ良くって、一体どんな物語が始まるの??と興味を持った今作。
ライブ・ネクストの初作品ということや豪華なOGの出演、またそれが関西ではバウ劇場(キャパ500)で行われるので、またまたチケット争奪戦を戦っての観劇でした
そして・・・
終演後引き続き、彩凪 翔と出演者の中から日替わりでスペシャルなトークショーを開催いたします。(MC:星乃 あんり)
【青年館公演】 9/9(木) 17:00 彩輝 なお
【バウ公演】 9/23(木・祝) 16:00 透水 さらさ、笙乃 茅桜
9/24(金) 14:30 貴千 碧、笙乃 茅桜、星吹 彩翔、風馬 翔
9/25(土) 16:00 音花 ゆり、透水 さらさ
9/26(日) 12:30 水 夏希
↑終演後にはこんな企画があったので、色々な試みがあって本当に梅芸などの外部公演といった感じですね。
「夢十夜」と聞くと最初に浮かんだのは夏目漱石のあの怪しい「夢十夜」。特に覚えてるのは二夜で、一夜の良い感じから急に不気味な話になって騙された!と思った中学生の頃(笑)
最初はどんな作品に?とドキドキでしたでもこちらは怪しい空気もなく(笑) 夢を追う若者にスポットを当てた作品で一安心。
共通しているのはタイトル通り「夢」についての小話が10話続くくらいでしょうか??
出演するタカラジェンヌはそれぞれ期も卒業した年も在籍していた組もバラバラですが、現役生の頃から強みだった部分が生かされる演出でした。
観終わった後に感じたのは、各スペシャリストが集った専科公演のようだなということ。
演技が特に光っていた翔ちゃんはやっぱりお芝居中心ですね。
八夜の「幸福の王子」で演じていたツバメの役は、物語も分かりやすかったしあの青い衣装も似合っていてすごく印象に残っています。
作中の「翔」もお歌は苦手?で、同時退団だったひーこ(笙乃茅桜さん)に「歌はもっと頑張らなきゃね」みたいなこと言われているのが面白かったです。舞台の中の役も「翔」だけど、実際の翔ちゃんにも言ってるみたいで笑いました。
そんなひーこはバレリーナの役が綺麗でターンのキレにビックリしてオペグラで覗くと大体がひーこでした退団してからも流石のダンススキルです
貴千碧さんとかける(風馬翔さん)のダイナミックなダンスもまたバレエとは違ったカッコ良さがあって、二人で踊っている時が多かったような。
お二人とも現役時代を少ししか観られなかったのでもっと現役生の時を生で観てみたかったなぁと思います。
音羽ゆりさん、透水さらささんの二人は現役の頃をあまり知りませんが、こちらも綺麗な歌声でした 音羽さんは元星組星なのでスカステで観たことは何度もあります。
もんち(星吹彩翔さん)は歌もダンスもどちらでも登場でしたね。星乃あんりさんは95期とのことですが、小柄で可愛らしくて翔ちゃんと踊るシーンが良かったです
後半には元雪組トップスターの水夏希さんが登場♪
少しMCでお話してから曲紹介→歌う、という流れでした。水さんといえば翔ちゃんがまだ雪組で下級生の頃のスター。上級生と下級生でもっとカチコチになるのかな?と思ったら水さんの軽快なトークで和気藹々とした雰囲気で楽しかったです。
そして私の中では水さんは自粛期間中に宝塚の番組で元トップスター達がリモート対談していた時のオモローな記憶がしっかりと焼き付いていますので、
水さん=Amazonの人
になっているのですが、今回のMCでも面白い話盛りだくさんでした。
でも色々と曲紹介や退団後のお話を聞いているととても物事に対してストイックに取り組む努力家の方なんだと、その魅力も分かって観に行けて本当に良かったです
・・・いや。でもやっぱり水さんはオモローな人という印象が強いですかね(笑)
後半のトークで翔ちゃんに
「もうさー、今は良いけどこれから老眼とかになってさ。見えない!!ってなるのよ!!・・・あ、これスミレコードでダメ?ごめんなさいね
でも、私のファンの方はもう慣れてるから大丈夫なの」
みたいな話を振ってるのが一番面白かったですね。その後
「宝塚にいる期間は限られているけど、退団してからもファンの方とはこれからもずーっと長い付き合いになるから!」
と言う話はとても深イイ話
水さんのファンはずーっと追いかけているファンばかりなんだと思うと、宝塚OGとそのファンの絆が見えてとてもポカポカとした気持ちになりました。
また夢組のメンバーで公演が行われる時は一体どんな舞台になるのでしょうか(*´ω`*) OGが活躍できるような長く続くシステムであって欲しいです。
↑購入したプログラムとポストカード。
いつもの癖で千円で買おうとしたらこちらは1、500円。
そうだ、これは宝塚であって宝塚ではないのか・・・と妙にライブ・ネクスト公演を実感した公演前のひとときでした。
同時期に大劇場で星組公演(柳生忍法帖)が行われていたのですが、混雑しないように公演開始時間が微妙にずらしてあったので、舞台が終わった時はむしろ劇場敷地内の人は少なかったです。
休憩時間もない公演だったのであっという間の感覚でした。
↑今回は雨が降っていたのでコロナ後に出来た入口ではなく、屋根付きの以前の入口から入場できました。
26日は妹と行くつもりでチケットを取ったのに妹には「宙組配信観るから無理!」と断られ(笑) ミュ友様と観劇。
ミュ友様はこの日別の公演を観劇予定がコロナで中止になってしまったとか急遽お誘いしたにも関わらずありがとうございました。
そしてそして!
前述の通りバウ公演後は大劇場の終演とも被らず空いていたので、今まで行きたくても混雑していて行けなかった宝塚ホテルのトップスターコーナーに二人で突撃しました。
↑新しい月城さんVerは初めて見ました(*´ω`*)
カッコ良いまま手にはマカロンの真風が可愛い
↑この頃は関西では緊急事態宣言で喫茶コーナーも休業中でした
今度はコロナが収まった頃にまたここへ来たいです