2/4星組千秋楽後すぐの大劇場。
今回は懸賞で当たったチケットもあったのでマチソワでした。
以下いつものようにガッツリネタバレ。
ロココ文化華やかなりし１８世紀。
ヨーロッパ諸国を跳梁し、世界中の女性たちを虜にしてきた稀代のプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ――
アドリア海に面した水上の都ヴェネツィアを舞台に、自由を渇望し、理想の愛を求め続けた男、カサノヴァの新たなる冒険譚が幕を開ける。
女性の愛を欲しいままにし、星の数ほどの浮名を流してきたカサノヴァは、魔術で人を欺き、女性を誑かしたとしてヴェネツィア共和国国事犯審問所に捕らえられてしまう。
しかし恋と冒険を常に求めるカサノヴァは、周到な計画を立ててある夜ついに脱獄を果たす。
脱獄したカサノヴァを追い続けているのは、国事犯審問所のコンデュルメル。
“人生には恋と冒険が必要だ”
――何にも縛られず、自由に女性を愛し、自由に生きたカサノヴァが、最後にたどり着くところは――。
（パンフレットより抜粋）
ジャコモ・カサノヴァ 明日海りお
（稀代のプレイボーイ）
ベアトリーチェ 仙名彩世
（ベネツィア総督の姪）
アントーニオ・コンデュルメル・デイ・ピエトロ 柚香光
（国事犯審問所の審問官）
ミケーレ伯爵 夏美よう
（正体不明の伯爵）
ピエトロ・フォスカリーニ 高翔みず希
（ヴェネツィア総督）
ゾルチ婦人 花野じゅりあ
（カサノヴァが愛した女性の一人）
コンスタンティーノ 瀬戸かずや
（貿易で財を為した富豪）
コンデュルメル婦人 鳳月杏
（コンデュルメルの妻。黒魔術に傾倒している）
ダニエラ 桜咲彩花
（ベアトリーチェの侍女）
マリノ・バルビ神父 水美舞斗
（罪を犯し監獄に囚われていた神父）
エルベがストプレに近かったので、歌も多めのCASANOVAはザ・ミュージカル！という感じで楽しめました。
特に主題歌の『他の誰かと同じ生き方じゃつまらないさ』というサビ部分と『カサ～ノヴァ～♪』という女性コーラスがすごく耳に残りますね。
他にもとある曲を聞いていたらM！の歌を思い出しました。かと思ったら急に「YO！YO!」みたいなラップ調の曲をメインキャストが歌うので驚きます(笑)
基本は古風な歌メインですが『自由に生きて強く死ぬ♪』とか、とにかく印象的なものが多かったかもしれません。
ストーリーは、冒頭はもっと重い話？と思ったのに笑いの要素も多く、お役人達もあんまりカサノヴァを捕まえる気がないように見えて面白かったです
ただ・・・装置音？でしょうか。ゴー・・・という低い地鳴りのような音が上演中に何度か聞こえたので、それが少し気になりました。エルベでは全く聞こえていなかったので
カサノヴァ役の明日海りおさん
稀代のプレイボーイ役がめっちゃ似合っていました（笑）すごく若々しくてカッコ良くて
もう目が合えば女の子達はイチコロです
というか、全部女の子達の方から勝手に寄って来ていますね(* ´艸｀)あちこちで女の子を侍らしてハーレム状態のシーンが何度もあって面白い
自分はモテて当然だし、色んな事が思いのままになるって分かって動いている自信満々な爽やかプレイボーイでした(笑)
また明日海さん自身がノリノリでキザなシーンを演じてくれるのでお城のシーンがとにかく楽しいです
そして活舌が良いのでセリフも聞き取りやすい♪
一幕最後の方に着ていた黒の衣装と金髪の髪を後ろで緩く縛っている感じが、私には《最後のダンス》辺りのトート閣下に見えて仕方ありませんでした
コンデュルメル役の柚香光さん
正直に言うと初見の頃の記憶ではもっとグイグイ歌ってくれていたイメージがあったので、ちょっと違和感が。
見るからに癖があるキャラなのでハマれば結構面白いしオイシイ役だと思うのですが・・・以前よりもずっと歌の苦手意識が強いのでしょうか。歌になるとすごく不安そうに見えてしまって。私“邪馬台国”を観た時柚香さんの歌い方好きだったんですけどね。
あと最初に目薬を差すシーンがあるのは納得できましたが、とある曲の前で唐突に差してから歌う意味って何なのだろう？と思います歌をごまかすため？だとしたらその演出ってひどい気が
でも演技は嫉妬する様子がとても良かったです。野望に満ちたあのギラギラした目が素敵でした
あと最後のダンス
下手から登場した柚香さんのキラキラ具合が半端なかったです
「華がある」ってこういう方の事を言うんでしょうね。コンデュルメルの時はスタイルが悪く見える衣装のように感じましたが、ショーの時は小顔で手足も長くてカッコ良かったです
ベアトリーチェ役の仙名彩世さん
カサノヴァに喋るスキを与えず一気に畳みかけたり、正体が分からないのにカサノヴァを捕まえようとしたり、お転婆な役が似合っていて可愛い
仮面舞踏会と侍女のダニエラとのシーンが大好きでした。船の上で歌う曲も良かった明日海さんとのコンビも好きなのに仙名さんも今作で退団なんて寂しいです
最後に見つめ合って踊る姿はどのトップコンビを見ても感動しますが、今日もまたジーンとしました
コンデュルメル婦人役の鳳月杏さん
男役さんなのに花組最後の舞台が娘役なんですね
でも一番最初のシーンで民衆の男役？として登場しているのを見てちょっと嬉しかったです。
低めの落ち着いた声のコンデュルメル婦人は、怪しい雰囲気でとっても妖艶でした(*´ω`*)脚が綺麗～
猫を６匹従えているのは夫人が黒魔術に精通しているから？それともただの猫好き？(笑)仮面まで猫マークで可愛かったです。そもそもあれは人間なのか元は猫なのかも謎ですね。
カサノヴァに執着しているのかと思ったら、本当は夫であるコンデュルメルに愛して欲しかっただけというのが切なかったです。
黒魔術で「カサノヴァ薬」を作ったのは多分コンデュルメルですよね。だったら自分もそれを夫に使ったら良いのに使わないのがいじらしくて、実は可愛い女性だなって思います。
マリノ・バルビ神父役の水美舞斗さん
髭もじゃ＆チリチリパーマでも十分イケメンでした
神父ですが３人の女性に訴えられて監獄に入れられたり、脱獄後もいつの間にか侍女と良い仲になっていたりと、こちらもなかなかのプレイボーイ(笑)
ラップ調の曲でリズミカルに歌っていた姿が印象に残りました。
コンスタンティーノ役の瀬戸かずやさんと、ゾルチ婦人役の花野じゅりあさんの組み合わせは最後まで面白かったです(笑)花野さんはプリズム先生を思い出しました
あの「カサノヴァ薬」は未来永劫効くんでしょうか？私は是非あの二人には生涯ラブラブで暮らしてほしいです(* ´艸｀)
瀬戸さんはフィナーレでのダンスと、最後に階段上で佇む姿がカッコ良かった
それから羽立光来さんの歌ウマ船員も面白くて好きでした♪つられて歌い出す明日海カサノヴァも可愛かったです
ミケーレ伯爵役の夏美ようさん
とてもインパクトと存在感のある役ですが・・・あの衣装（マント）の裾が身長に対して長すぎませんか
階段下りの時に明らかに裾を気にして恐る恐る下りているので、見ているこちら側も恐かったです
マチネでも気になったのですが、ソワレではなんと踏み外しそうになって何段か飛び越えて着地してらっしゃいました
この時本当にヒヤッとしたので・・・次回観劇時には改善されていますように。
↑劇場到着時には粉雪がチラついていました。
↑パンフレットの表紙良いですね(*´ω`*)
そうそう。ソワレで２階席に座ったんですが、明日海さんが登場する時のオペグラ装着率が半端なくてビックリしました（笑）
こんなの初めて(;´д｀)
↑一瞬ストールのように見えるこの衣装は、なんとレザーを切り絵のようにくり抜いたものを使用しているそうで・・・手の込んだ豪華な衣装ですね～
この日は開幕から３日しか経っていなのに、もう缶バッチが売り切れていましたついでにこの日発売だった“ファントム”のBlu-rayも早々に売り切れ
今日は友人親子も一緒だったのですが、中１の娘ちゃんは観劇前は「明日海さんカッコいい」だったのに・・・終わってから
「誰がカッコ良かった？」と聞くと
「あの魔女みたいな人」だそうでまさかの男役ではなく、娘役だった鳳月さんがお気に入りになったようです。
「足が綺麗！お顔も綺麗！」と大興奮。それにしても中１で既に足の綺麗さに目を付けるとは渋い・・・(笑)
観劇前にはクリアファイルだけ購入していた親子ですが、観劇後にはパンフレット＆お写真＆トップスターの画像入りのクッキー缶を追加購入したそうです私はソワレも観劇だったので途中でお別れ。
娘ちゃんは「１回だけ見てみたい」から「また行きたい♪」になって、家に帰ってからも“CASANOVA”のお稽古映像等をYouTubeで検索して、パンフレットと照らし合わせながらチェック
「○○さんは素顔だとこんな感じかー
」と楽しんでいるようで。
「宝塚面白いなぁ・・・ゆったろちゃんが宝塚のCD買って帰ったの分かるわぁ」とも言っていたようで手ごたえはかなりありました(笑)
今はテスト期間中なので、終わったら花組の“エリザベート”を貸す約束をしています
友人は「娘がハマりそうで怖い」とのことですが・・・もうハマったと思いまーす(* ´艸｀)
次は何に誘おうか、楽しみなゆったろでした(笑)
↑『カサ～ノヴァ～♪』が耳に残る《人生には恋と冒険が必要だ》
楽しい観劇でした(*´ω`*)