蜷川実花監督作品によくある、原色系の艶やかな描写は今回は少なめ。
妻子がいるにも関わらず、創作のためと言って他の女と寝る。
結核だと分かっても、酒もタバコも止めない。
クスリも打つ。
終始、小説家太宰治が人間として真っ当でなかったかを描かれていた。
しかし、そんな太宰を愛した女たちがいた。
愛する太宰との子供が欲しいという女。
私と一緒に死んでくれという女。
1番まともかと思っていた奥さんも、作品を作るために全てを壊せという。
狂った表現者を愛する女たちもまた、どこか狂っているのではないか?
それぞれの愛の形が太宰を悩ませていく。
結構印象に残った台詞がいくつかあって、なかなかに衝撃的でした。
ただ、観ていてとにかく疲れた。
なんだか疲れた。