Gibson L-5C McCarty PUアッセンブリ修理 その2 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

昨夜は、最近めったに行かなくなっていた、飲み会と言うやつでした。

久々に若い人たちと話せて楽しかったです。

 

時代は動いていて、社会の中心も変わっていくのだと感じる夜でした。

まあ、何のことかは分からないでしょうけど。(笑)

 

そして、これまた久々に午前様。

 

今日は一日中、だる重~でした。

 

 

 

さて、Gibson L-5に搭載されているMcCarty PUの修理の続きです。

前回は、PUアッセンブリを取り外したところまででしたね。

 

 

いよいよ不良部位を探して行きます。

見た目は、特に問題ナシ。

 

PU周辺

明らかな異常ナシ。

 

回路周辺

こちらも明らかな異常ナシ。

 

先ずは出力ジャックに問題無いかテスターで確認し、問題ナシ。

(写真ナシ。。)

 

次にPUからのプラスの白リード線のはんだ付け接続部を露出させます。

こことマイナスラインの抵抗値を測定すると、Volフルで0.6kΩしかありません。。

本来は少なくともPUの抵抗値以上あるハズです。

断線ではなく、回路のどこかで軽くショート気味になっているか、もしくはコイルのレアショートかもしれません。。

 

PUの不具合か、回路の不具合かハッキリさせるために、PUを取り外します。

ネジ3か所を取り外し・・・

先ほど露出させた白リード線を回路側につながるシールド線から外し、更に、PU固定板にはんだ付けされている、PUのマイナス黒リード線と、回路側につながるシールド線の金属網被覆を外します。

全て外れました。

ジャジャーン!

いよいよPU本体とご対面。

ネックサイドでの固定用のL型金具は、黒いホットボンドの様なモノ(質感から判断)で、ピックガード側へも含めて固定されていました。

 

ここで、PU単体の抵抗値を確認すると・・・ あら?

約7.5kΩ!!!

その後、白、黒リード線を両方とも色々な角度に動かしてみたりしましたが、抵抗値は安定して変動しませんでした。

 

回路側は問題ありませんでしたので、PU側の問題と判断します。

PUを取り外した際に、ショート気味になっていた部分が解消されたのだと思われます。

 

L型金具と金属のPUカバー、ピックガードを固定していた黒いホットボンドの様なものを慎重に除去。

これが何か悪さをしていたのではないか?とも思います。

もしホットボンドであれば、接着時にそこそこ高温になりますので、何かコイルの表層にストレスがかかり、経年劣化や微妙な振動も重なって、金属のPUカバーとの間でレアショートを起こしていた可能性もあります。

 

その部位が、今回PUを取り外したり、リード線を動かしたりしたため伴って動き、解消したのかもしれません。

 

いずれにせよ問題無くなりましたので、不必要に触らないのがビンテージの鉄則!

組み戻して行きます。

 

先ずは、L側金具の固定から。

これを使います。

これは普段、エフェクターのカスタムを行う際に、回路の改造部位や部品が分からない様に塗り込める、ゴム質の充填剤として使っています。

金属にも樹脂にも強力に付きます!

 

これで、L型金具とPUの金属カバーの外面にだけを固定します。

熱もかかりませんし、余分な部分は接着しません。

写真は固定5分後くらで、元々貼ってあったテープを貼り戻してから撮ったものです。

テープを貼る前に、写真を撮ろうと思っていたのですが・・・

忘れていました。

24時間以上置いてから、アッセンブリとして全て組み戻し。

所々、貼り直した保護テープの色が違います。

ここで、Vol POTを固定するネジが緩いことに気が付きました。

裏面のナットが紛失していました。

更に、約2mmのインチサイズ・・・

 

どこかにあるかも、と思い探しましたがストックは無し。

で、無いものは作ります!

ピックガードを作製したは材のt2mmのプラ板をナットサイズに切り出します。

6角に整形。

先ずは中心にφ1mmで穴あけ。

下穴が開いたら・・・

先端が細くなった丸棒やすりで、ネジに合うように穴を広げていきます。

φ2に近くなったら、ネジと現物合わせで穴サイズを調整し、完成!

樹脂なので、雌ネジは切らなくてもネジ留め時にねじ切りされます。

 

取付け。

これでしっかり固定され、演奏時もPOTがグラつかなくなりました。

 

PUアッセンブリを、GibsonのL-5Cに組み戻します。

完成!!!

試奏しましたが、問題無く良い音がしています。

 

いつものJC-50でチェックしたのですが、どう弾いても音がJazzです~(笑)

u-takのオリジナルで、ほんの少しボッサ調の「昼下がり」と言う曲があるのですが、久々に独り弾き語りしてしまいました。

今回も、無事に修理完了!

 

掲載を快く了承下さった依頼者様に感謝致します。

 

 

 

 

さて、調さんと奏さん、

タップの練習をしてきた様です。

 

姉弟で一緒にタップするのは初めてだと思います。

一緒の事務所に戻ったので、一緒にレッスンもできる様になりました。

いつか、何かで、姉弟コラボも・・・なんて。

 

 

 

 

では、また。

u-tak