昨夜は、最近めったに行かなくなっていた、飲み会と言うやつでした。
久々に若い人たちと話せて楽しかったです。
時代は動いていて、社会の中心も変わっていくのだと感じる夜でした。
まあ、何のことかは分からないでしょうけど。(笑)
そして、これまた久々に午前様。
今日は一日中、だる重~でした。
さて、Gibson L-5に搭載されているMcCarty PUの修理の続きです。
前回は、PUアッセンブリを取り外したところまででしたね。
いよいよ不良部位を探して行きます。
見た目は、特に問題ナシ。
PU周辺
明らかな異常ナシ。
回路周辺
こちらも明らかな異常ナシ。
先ずは出力ジャックに問題無いかテスターで確認し、問題ナシ。
(写真ナシ。。)
次にPUからのプラスの白リード線のはんだ付け接続部を露出させます。
こことマイナスラインの抵抗値を測定すると、Volフルで0.6kΩしかありません。。
本来は少なくともPUの抵抗値以上あるハズです。
断線ではなく、回路のどこかで軽くショート気味になっているか、もしくはコイルのレアショートかもしれません。。
PUの不具合か、回路の不具合かハッキリさせるために、PUを取り外します。
ネジ3か所を取り外し・・・
先ほど露出させた白リード線を回路側につながるシールド線から外し、更に、PU固定板にはんだ付けされている、PUのマイナス黒リード線と、回路側につながるシールド線の金属網被覆を外します。
全て外れました。
ジャジャーン!
いよいよPU本体とご対面。
ネックサイドでの固定用のL型金具は、黒いホットボンドの様なモノ(質感から判断)で、ピックガード側へも含めて固定されていました。
ここで、PU単体の抵抗値を確認すると・・・ あら?
約7.5kΩ!!!
その後、白、黒リード線を両方とも色々な角度に動かしてみたりしましたが、抵抗値は安定して変動しませんでした。
回路側は問題ありませんでしたので、PU側の問題と判断します。
PUを取り外した際に、ショート気味になっていた部分が解消されたのだと思われます。
L型金具と金属のPUカバー、ピックガードを固定していた黒いホットボンドの様なものを慎重に除去。
これが何か悪さをしていたのではないか?とも思います。
もしホットボンドであれば、接着時にそこそこ高温になりますので、何かコイルの表層にストレスがかかり、経年劣化や微妙な振動も重なって、金属のPUカバーとの間でレアショートを起こしていた可能性もあります。
その部位が、今回PUを取り外したり、リード線を動かしたりしたため伴って動き、解消したのかもしれません。
いずれにせよ問題無くなりましたので、不必要に触らないのがビンテージの鉄則!
組み戻して行きます。
先ずは、L側金具の固定から。
これを使います。
これは普段、エフェクターのカスタムを行う際に、回路の改造部位や部品が分からない様に塗り込める、ゴム質の充填剤として使っています。
金属にも樹脂にも強力に付きます!
これで、L型金具とPUの金属カバーの外面にだけを固定します。
熱もかかりませんし、余分な部分は接着しません。
写真は固定5分後くらで、元々貼ってあったテープを貼り戻してから撮ったものです。
テープを貼る前に、写真を撮ろうと思っていたのですが・・・
忘れていました。
24時間以上置いてから、アッセンブリとして全て組み戻し。
所々、貼り直した保護テープの色が違います。
ここで、Vol POTを固定するネジが緩いことに気が付きました。
裏面のナットが紛失していました。
更に、約2mmのインチサイズ・・・
どこかにあるかも、と思い探しましたがストックは無し。
で、無いものは作ります!
ピックガードを作製したは材のt2mmのプラ板をナットサイズに切り出します。
6角に整形。
先ずは中心にφ1mmで穴あけ。
下穴が開いたら・・・
先端が細くなった丸棒やすりで、ネジに合うように穴を広げていきます。
φ2に近くなったら、ネジと現物合わせで穴サイズを調整し、完成!
樹脂なので、雌ネジは切らなくてもネジ留め時にねじ切りされます。
取付け。
これでしっかり固定され、演奏時もPOTがグラつかなくなりました。
PUアッセンブリを、GibsonのL-5Cに組み戻します。
完成!!!
試奏しましたが、問題無く良い音がしています。
いつものJC-50でチェックしたのですが、どう弾いても音がJazzです~(笑)
u-takのオリジナルで、ほんの少しボッサ調の「昼下がり」と言う曲があるのですが、久々に独り弾き語りしてしまいました。
今回も、無事に修理完了!
掲載を快く了承下さった依頼者様に感謝致します。
さて、調さんと奏さん、
タップの練習をしてきた様です。
姉弟で一緒にタップするのは初めてだと思います。
一緒の事務所に戻ったので、一緒にレッスンもできる様になりました。
いつか、何かで、姉弟コラボも・・・なんて。
では、また。
u-tak