先日までは、旅先で雨に降られ、
昨日は昨日で風雨でびしょ濡れ。。
今日は入学式なので、午前中だけでも天気が持ってくれないかなぁ~
先ほど、送り出してきました。
いよいよ末っ子次男も高校生です。
天気良くなってほしい~~
さて、RolandのPolyphonic Guitar Synthesizer GR-300を修理しましたのでログに残します。
実は前回紹介したG-202の修理は、このGR-300を修理しようとして接続すると1弦が発音しなかったため、先にG-202を修理したという流れでした。
外観はキレイですが、音が全く出ません。
電源を入れるとLEDは灯きます。
電源は入りますので、先ずはいつもの電源部のタンタル電解コンデンサの不良を疑います。
裏面
裏板オープン!
ネジの感じ、基板の状態から、今までに一度も裏板は開けられたことが無さそうです。
予想通り、タンタル電解コンデンサのままですので、アルミ電解コンデンサに交換します。
ICの両サイドの青くて丸いのがタンタル電解コンデンサ。
それをアルミ電解コンデンサの10μF 50V 105℃品に交換。
電源の出力が正常な事をテスターで確認。
上側の基板(OP-155)に電源回路があり、写真左上のテスターのプローブでチェックしているところが下側の基板(OP-156)に±15Vを供給する端子です。
ここからフィルム基板で下側のOP-156基板につながっています。
写真には左上にシグナルトレーサーが写っていますが、それは後ほど使用します。
取り外したタンタル電解コンデンサの容量をチェックすると、1個はやはり故障。
静電容量がゼロですので、ショート故障の可能性が高いです。
コンデンサーですので、直流信号を通してはいけませんが、テスターでDC抵抗値を測ってみると40Ω程度。。
もう一つは正常値。
回路にダメージが無ければ、ここのコンデンサーの交換だけで音が出て修理完了となるケースも結構ありますが、今回は違いました。
1弦が鳴らず、3弦はギター音は出るのですが、シンセ音が出ないという症状。
そして、1弦が鳴らないのはチェックに用いたG-202側の問題でした。
それは、前回のブログで紹介した通り解決。
問題は3弦です。
そうなると、毎度お馴染みシグナルトレーサーが活躍!
左上のスピーカーが付いたケースがシグナルトレーサー。
単なる380アンプにプローブ端子を付けたものです。
基板上でGNDを取り難かったので、外装ケースのネジ穴にマイナス端子を入れています。
システムの電源をONにして、ギターコントローラーと接続する24Pinケーブルから3弦信号が正常に入っていることを端子部分で確認。
そこからギターコントローラーを鳴らしながら信号がどこまで来ているかトレース(追跡)していきます。
下側のOP-156基板のStrig Selectは問題ナシ。
本体の各コントロールSWは動作しているので、故障部位は3弦シンセの発音部分に絞られます。
上側のOP-155基板を探っていきます。
先ずはOP-156基板からの信号入力部。
3弦は中央左のフィルム基板接続部の9番Pinですが、ここは信号OK。
順に信号を追って行くと、下の写真のIC5、TL082の部分で音が出ていません。
念のため、IC5(TL082)のPin7出力につながるダイオードD8部分でも確認しましたが、やはり出力ナシ。
そのため、IC5に入る前のトランジスタ、Q7(2SC945)をチェック。
回路に接続されていますので、正確な値は出ませんが、トランジスタとして機能していますので故障していません。
IC5(TL082)をチェック。
プラス電源+13VでOK。
マイナス電源-13VでOK
IC5の他のPinは電源OFF状態にてテスターのダイオードチェッカーモードで高抵抗値で導通があり、生きていそうです。
上記のチェックは音が出ている他の弦の回路の状態と比較できますので、そういう意味では助かります。
今回は信号出力が確認できないIC5の上流、IC4のMC14001B周辺が怪しいという事になります。
今回はここまで。
次回はオシロを使って信号の状態を確認して故障部位を特定していきます。
お知らせは、次週になりそうかな。
では、また。
u-tak















