さて、本日9/10(土)、いよいよ伝苑初日です。
u-takもほとんどどの様な全容か、仕上がりかは分かりません。
今までの出演は大体内容や仕上がりが分かっていたので、あまりこちらが緊張することは無かったのですが、今回は久々にちょっとドキドキしています〜(笑)
楽しみです!
さて、Gibsonの50年代製と思われるMcCarty(マッカ‐ティ)PUアッセンブリーを修理させていただきましたので、ログに残します。
フロント、リアかつセレクターSWも付いた、非常にレアなPUです。
フロントPU断線修理と、配線類もメンテして欲しいとのご依頼。
受領状態
フロントPUとセレクターSW部。 錆が多い。
リアPUとコントロール部。
コントロールは左がVol、右がTONE。
裏面
フロントPUとセレクターSW部。
セレクターSW部は配線が分からなくなっている。
また、フロントPUのベースプレートに出力とフロントの網線シールドがはんだ付けされている。
リアPUとコントロール部
コントロール部をアップで。
コンデンサはSANGAMO 0.02μF 400V
POTもセレクターSWもつまみ一体のミニタイプで、軸がボルトになっていてピックガードを貫通し、ピックガードにナット留め。
端子はピックガードに穴があり、そこから裏面に出てきている部分に配線をはんだ付けしてあります。
フロントPUを外すために、固定ネジを外します。
マイナスネジです。
フロントPUの網線アースがセレクターSWの軸に共締めされたラグ板にはんだ付けされているので、セレクターSWの軸を固定しているナットを取り外し。
フロントPUのベースプレートに出力とリアPUのシールド線の外周網線がはんだ付けされていたので、ピックガードに熱が伝わらない様に浮かせながらはんだを溶かして取り外し。
ようやくフロントPUを取り外すことが出来ました。
フロントPUの表面
貫禄あります。'50sですからねぇ。
ボビンを慎重に浮かせて、少しズラして構造を確認。
特に接着やネジ留めはありません。
コイル端子部分。
圧縮紙にハトメが2つ打ってあり、それが端子になっています。
ボビンをベースプレートから取り外し
端子部分
巻き始め側のコイルは途中ではんだ付けされ接続されている。
コイルは導通ナシで内部断線と判断。
ボビンのみにします。
両サイドのコイルを押さえていたマスキングテープはカラカラで粘着性もゼロ。
ポロリと外れました。
改めて、裏面。
5弦のPP(ポールピース)だけが裏に飛び出していて、これがベースプレートの穴に入って位置決めになっている。
コイルはボビンからはみ出してパンパンに巻かれている。
巻き直す時にコイルの巻き崩れで苦労しそうな予感がします。。。
裏面から見ても、はみだし。
コイルの一部がボビンの淵に乗っています。
そりゃあ、そうなりますよね。。
その状態でベースプレートに挟まっている感じですので、実質コイルで突っ張っていることになります。
考えると少し怖いですね。
それでも何十年も使い続けられてきたので、実績があるので良しと言って良いものか・・・
さて、珍しいPUですので念入りにログを残してきましたが、いよいよコイル解き機にSETして、断線部を探すべくコイルを解いて行きます。
が、しかしここからが地獄の始まりでした・・・
そのあたりは、次回に。
さて、今から姪っ子たちと合流して市川市文化会館へ向かいます!
では、また。
u-tak